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【書籍紹介】ZERO to ONE ~君はゼロから何を生み出せるか【読書感想】

こんにちは!ビケウォジャックです。
昨日の記事に引き続き書籍紹介記事になります。

この土日は読書の時間がまとまって確保できたので、一冊読了することができました。

本記事では、ピーター・ティール氏の著書
「ZERO to ONE ~君はゼロから何を生み出せるか」を読んだ
感想&印象に残ったポイントを紹介したいと思います。

概要

企業には大きく2通りのパターンがあります。
ひとつは0から1を生み出す、イノベーションを起こす企業。
もう一つは他者の製品をコピーし大量生産などをする1をn
(nは2以上の自然数)にする企業です。

著者のピーターティールはPayPalとして知られる決済システムを開発した企業の創始者の1人であり、その後も数々の起業で成功。さらにはベンチャーキャピタルを立ち上げ投資も行なっているいわば起業の天才のような人物です

そんなピーター氏が、0から1を生み出す、すなわちイノベーションに
よって全く新しい富をこの世にもたらす企業を作り上げるためには
何を心得ておかねばならないのか
ということについて書かれた本です。

印象に残ったポイント

重要な問い

「世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か?」

世の中にブレイクスルーをもたらすような企業は、この質問に答えることができると言います。

まだ誰も気づいていない、”隠れた真実"は何でしょうか?

ひと昔前まで、「本は実店舗で在庫を抱え、リアルで販売する」ことが真であったのに、ジェフベゾスは「店舗を持たず、事実上無制限のカタログを展開し、注文に応じて仕入れ配送する」世界を当たり前にしました。

ネットフリックスは、「映画館に行って映画を観る、レンタルビデオ屋で借りてみる」ことが真であったのに、「店舗に行かなくてもビデオが家に届く」ことを真にしたのち、さらには「ダウンロードの必要ないストリーミングサービスにより映画・ドラマを楽しむ」ことを真にしました。

このように、0から1を作り出すということは、
世の中を前提から覆すということなのです。

大きく支配するには、小さく始めよ

ピーター氏は、かつてロースクールに通い最高裁判所のポジションを目指していしまいましたが叶わず、それがきっかけで一生つづく不毛な争いに嫌気が指します。

そこで、他者と全く異なる土俵を築き、独占状態を作り出すことが重要であるということに気づきます。

現在のグーグルやアマゾンのように、世の中のある手段をほぼ完全に支配しているように見える企業は他社には真似できない強みがあります。

ですが、いくら製品にそのような強みがあっても、初めから大きな市場に参入するのは適切ではないといいます。

Amazonは今ではあらゆる商品をオンラインで販売していますが、最初は本のみを手掛けていました。その後に本以外に裾野を広げたのです。

大きな市場で独占状態を築き上げるためには、まず特定の小さな市場を完全に支配する必要があります。

それは、フェイスブックにとってのハーバード大学コミュニティかもしれませんし、Paypalにとってのオークション市場、はたまたテスラにとってのハイエンド電気自動車市場かもしれません。

自分が完全に支配できる有利な市場を選択することが必要なのです。

AIは人間にとって変わるか?

機械と人間との関係についても触れられています。

「機械はやがて人間にとって変わるのではないか」
といった言葉を耳にしたことがある方も多いのではないかと思います。

ですが、ピーター氏は
機械は人間を”補完”するものであって”置換”するものではない。
と言います。

むしろ機械が担うことのできる分野を最大限機械に担わせることによって、
人間の能力と組み合わせれば強力な効果が生み出せると言います。

実際、ピーター氏の起業したパランティアの技術はFBIなどを顧客にもち、
機械によって大量の情報処理によって炙り出された候補のなかから、人間がより高度な判断を下すことにより犯罪の解決に役立てています。

実際、ウサマ・ビンラディンの確保にも役だったそう。

この本の初版は2014年ですから、10年ほど前にかかれた内容です。
ですので、この時よりさらにAIの進化は進んでいますが、やはりピーター氏がいうように、あくまでもAI✖️人間、機械✖️人間という組み合わせが重要になってくるのではないかと私も考えています。

まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございます!

この本を読めばわかる通り、スタートアップには満たすべき条件がいくつかあります。

私は、自分に破天荒な才能があるとは思えなくても、
世界にイノベーションを起こしたいという野望だけでも持ちながら
生きていかねばと思っています。

この本の中での最も重要な主張の一つ
「競争は資本主義の本質ではなくむしろ対立的な事象。独占によって確固たる地位を築くことが本質である。」

※読めばわかりますがここでいう独占は他者に協力な競争優位があるための事実上の独占であり、政府のお抱え企業などのことは指していません。

この言葉は強烈に心に残りました。

我々は小さな頃から競争を刷り込まれていきます。

ですが、本当に大事なのは他者と競争する必要がないような
「違う土俵を”作り出す”」ことが大事なんだと思います。

私にはまだ大きなリスクを取れるだけの勇気と確証がないので
今目の前にあるのは競争にまみれたレッドオーシャンです。

ですが、常に世の中を観察しながらハングリーな精神を持ち続けながら
生きていきたいものです。

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