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#エッセイ
綿生さんちの素朴な毎日/昼と夜の混ざる時間
「内の光と外の光が混ざる時間が一番あかんねん」
夕方五時、廊下に車椅子を停めて庭の景色を眺めていると、刻一刻と空が夕方から夜へと色を変えていく。街灯が灯り、庭の向こう側の原っぱから鋭い光が差し込んでくる。夕暮れは綺麗だけど、この時間が一番苦手だ。自然の光と人工の光が混ざり合って、目の明るさをどこに合わせればいいのかわからない。
「いや、なんか文学的な表現やん」
私の苦手発言を聞いて家族はこう
2年半ぶりの外出とデコボコ車椅子
ディノスのカタログ通販でインナーを買った。
ウール100%でホールガーメント編み(縫い目がない筒編みのこと)のやつ。
いわゆるヒートテックみたいな見た目をしている。
インナーにウールなんて暑くないのかなという気持ちと、でもディノスがこんなにも勧めているのだからきっと何かが良いのだろうという気持ちがあった。
わたしはディノスのことを心から信頼している。ディノスのおかげで我が家のQOLは少しず
ブラとおばさんと私 〜ロンドンのコインランドリーで起きた珍事〜 (#キナリ杯 応募用)
ロンドンに住んでいた時のことである。私の下宿先には洗濯機が無かった。いや、正確には洗濯機自体は存在していたのだが(それも部屋の目の前にあるバスルームに)、同居する大家さん以外は使えない決まりで、私は仕方なくコインランドリーに通っていたのだった。お風呂やトイレを使うたび、その場に鎮座する洗濯機が視界に入り、こんなにも近いのにこんなにも遠い…と、恨めしげな目をしていたが、それも今となっては良い思い出で
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