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2021_雑文(良きも悪しきも正も邪も混ぜ込みます)

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2021_雑文(良きも悪しきも正も邪も混ぜ込みます)
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2021年11月の記事一覧

まだ「メジャーデビュー」したいアーティストへ〜録音専属実演家契約という害毒〜

まだ「メジャーデビュー」したいアーティストへ〜録音専属実演家契約という害毒〜

 いまだに普通に使われている「メジャー・デビュー」という言葉、アーティストを志す人は、そろそろ言葉の真の意味を理解したほうが良いと思います。
 以前から音楽業界的には「メジャー・デビュー」という言葉は、曖昧にそして、恣意的に使われてきました。大手レーベルと契約していることを伏せて、敢えてインディーズレーベルからリリースするみたいな作戦もありました。(僕自身も事務所社長としてやったことありますw)

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ギャラについて思ったこと

おはようございます!テレビ番組の選曲やMAミキサー(整音) をしたりしている(株)MALの阿部と申します。
僕たち小さな会社の経営者やフリーランスはお給料ではなくギャランティ(成果物を納品して対価としてお金をいただく)ことで生活をしています。

ツイッターを始めて約1年半経ちますが、ちょくちょく

ギャラが安い、下がってきている、安く済ませようと発注してくる

というようなニュアンスの言葉が流れて

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生き残るために兄弟で絵の売り方を模索していた

生き残るために兄弟で絵の売り方を模索していた



この作品を制作するのに1年以上の時間がかかりました。
全てボールペンで描いています。通常の背景はアクリルを使っていたりするのですが、この絵は背景も全てボールペンになります。
今から10年くらい前の作品です。

ボールペンで黒いところと灰色のところを表現するために、ボールペンを壊しながら描いていました。
ほとんど出なくなったボールペンと新品のボールペンを使い分けながら描いています。

実はこの絵

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ずっと浸っていたい音楽の話。

今までいろんなライブに行ってきて、「心臓が揺さぶられた」とか「とても気分が上がった」とか、そういう経験は何度かあったんだけど

身体の中の扉をゆっくりと、でも ものすごい力でぐぐぐーーーーって開かれてじんわり浸されるような、こんなライブは初めてだなぁと

今いつも以上に強い余韻に引っ張られながら、ふわふわとそんなことを考えている。

浅岡さんのソロライブ、【PianoとCelloとアコギの夕べ】そ

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呑みの合間の、優しいスープ

呑みの合間の、優しいスープ

そのお店は、もう、ない。
ずいぶん前になくなってしまった。

そこは、わたしがまだお酒の味を覚え始めたころに、ずっと通い続けていたお店だった。

東京の下町の某所、ちょっとわかりづらいところにあったその店は、大将がツテを使って仕入れる珍しくも美味しい日本酒と、それらに合うよう丁寧に作られた酒肴、女将さんの優しい接客が売りの、割烹居酒屋。

通い始めた当初は、日本酒の味なんてぜんぜんわからなかったけ

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ポップパンク流行の立役者、トラヴィス・バーカーの仕事術

ポップパンク流行の立役者、トラヴィス・バーカーの仕事術

 ポップパンク・リバイバルについてCINRAに書いたのですが↓

 同記事でも触れたように、ブームの立役者とされるのがBlink-182のドラマー、トラヴィス・バーカーです。今回、この記事の補足として彼がいかに立役者になったのか?を書いていきます。

「すべての音楽をパンクにするまで止まらない男」 まず2021年のトラヴィス・バーカーですが、とにかくコラボレーションとプロデュースが殺到してる状態で

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そのスピードは誰にとってちょうどいいのか、をずっと考えている

そのスピードは誰にとってちょうどいいのか、をずっと考えている

結論がある話ではなくて、いままさにモヤモヤしていることを書き出したので、結論はありません。この記事はモヤモヤのまま終わります。

なんとなく自分が求めるちょうどいいスピードが以前よりもゆっくりになってきた感じがしている。
物事を性急に進めるのではなく、すぐに結論を出すのではなくて、自分が腹落ちするまで、たしかめながら進みたいという気持ちが強くなっていると言い換えることもできるかもしれない。
もちろ

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「誰も信じられない」状態は、三項関係を使ってほぐしていく

「誰も信じられない」状態は、三項関係を使ってほぐしていく

医療者として働いていると、患者さん自身が希望して治療に来たにもかかわらず、「治療を受けたくない」と言ってるかのような態度をとられた経験が1度はあるのではないでしょうか。

僕が精神科で働いていた頃を思い出すと、何度もそういった経験がありました。モヤモヤしたり困惑したりして、難しさを感じていました。

長年働く中で、そういう態度の背景には「誰も信じられない」という思いがあることに気付きました。精神的

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「もの」と「こと」について。世界を切り取る二つの見方

「もの」と「こと」について。世界を切り取る二つの見方

「自己と時間」(木村敏 著)という本をちょっと読んだ。おもしろかったので、考えたことを書いてみる。

この本では「もの」と「こと」という概念を扱っている。たとえばスマホは「もの」だが、スマホを使ってなんか調べるのは「こと」である。

・もの=対象…客観的に切り取ったもの

・こと=経験…主観的に感じ取ること

こんな感じ。

自分という人間も、写真におさめられたり、名前をつけられたり、人数としてカ

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noteとinstagramを「誰もがストーリーズ」でつなげられる時代がきたという話

noteとinstagramを「誰もがストーリーズ」でつなげられる時代がきたという話

「あー、うちのインスタグラムにも1万人フォロワーがいたらなー」

そんなことを、ずんの飯尾さんの鉄板ネタばりに呟いてきた。
1万人という数字には訳がある。
インスタグラムのストーリーズで、URLのリンクを貼るには1万人以上のフォロワーがいることがこれまでの条件だったからだ。

ただ、なかなか1万人という数値は遠い。
うちのお店もコツコツと頑張ってきたけれど、3年かけて2000人。このままでは単純計

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【推薦の店へ行く】 「神棚」上品な和の料理と、カオスな日本酒群(四谷三丁目)

【推薦の店へ行く】 「神棚」上品な和の料理と、カオスな日本酒群(四谷三丁目)

私が飲み屋さんを開拓する時、多くは「人のおすすめのお店」を選びます。飲食関係の人や料理研究家さん、酒関連のお仕事をしている、いわゆる「酒飲みのプロ」たちをSNSでストーキングし、彼らを唸らせた店をあとでこっそり向かう、というものです。

今回は東京・荒木町にある「神棚」にいってきました。

やっぱりプロたちの目利きってすごいです。とても、とてもよかったです。
品のいい料理とタガの外れた日本酒たちを

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ひとり、夜中のラーメン屋で

ひとり、夜中のラーメン屋で

あまり躊躇しないタイプだ。

1人行動がわりと好きで、1人でどこでも行く。

海外も問題ナシ。映画館も牛丼屋もカフェも立ち呑み屋もラーメン屋も。行きたければ1人で行く。

お風呂上がりでスッピンだろうと「ラーメン食べたい!」モードに入れば、夜おそくてもラーメン屋さんにまっしぐら。

まだ子供がいなかったころ(当時はまだ20代)、オットと2人で夜中にときどきラーメンを食べに行っていた。

数年たつと

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キャプションの改行も可能に。note新エディタがさらにアップデート!

キャプションの改行も可能に。note新エディタがさらにアップデート!

現在開発中のnote新エディタ(投稿機能)、noteプレミアムに登録しているみなさんからのフィードバックを受けて、中間報告 や 8つの新機能 の告知後も、さらに機能のアップデートを続けています。

そのアップデートのいくつかは、指摘されないと気がつかない小さなもの。しかしこれが、操作のちょっとしたストレスを軽減してくれる機能でもあるのです。

今回は、告知後に追加された4つのアップデートをご紹介し

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