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単著『アメリカン・セレブリティーズ』発売中 執筆のご依頼などありましたら、下記記載アドレスまで → http://outception.hateblo.jp/entry/work2020

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    ご相談やご依頼など、なにかありましたら下記メールアドレスにご連絡ください tatsumijunk@gmail.com ※ご依頼の際はおおむねの納期、報酬額をご記載ください

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書籍『アメリカン・セレブリティーズ』発売&試し読み

20組のセレブリティからアメリカ社会を探求する書籍『アメリカン・セレブリティーズ』(スモール出版)が発売致しました。素敵なイラストは澁谷玲子さんに描いていただきました(note / Tumblr)。一応、SNSなどのハッシュタグは #アメセレ としています。 通販ページ: Amazon , 楽天ブックス , honto , セブンネット , e-hon , 紀伊國屋書店 , TSUTAYA <目次> 5章ほど全文公開もしております。何卒宜しくお願いします。 定価1

    • 『アメリカン・フィクション』バズらなきゃいけない創作業界

       インテリ黒人作家が「リベラル白人が喜ぶ軽薄な貧困黒人小説」の真似ごとを書いてみたらそのまま大ヒットしてしまう……Amazon Prime配信映画『アメリカン・フィクション』は、あらすじから想像されるより皮肉な風刺ではない。むしろビタースイートに「バズる企画じゃないと通らない」クリエイティブ職のつらい現実をとらえている。 「ポリコレ」嫌いの主人公  ステレオタイプをネタにしたこの映画はステレオタイプではじまる。黒人教員が授業で差別用語を使っていったことで白人学生にクレーム

      • 『落下の解剖学』 読者の罪と作家の業

         仏セザール賞から米アカデミー賞にまで旋風を起こした『転落の解剖学』に捧げられた賛辞は、とにもかくにも「時代精神」である。ジェンダーやスキャンダラス裁判といった「今の時代そのもの」な時事性が国境を突き抜けたのだ。日本も共感の範疇たりえるだろうが、個人的にもっとも大きなテーマに感じたのは、これまた日本でも議論となっている作家と読者の関係、そして「現実を侵す創作」論である。 【以下ネタバレ】 カップルの解剖  『落下の解剖学』はミステリではない。ある意味その反対で、真実が決

        • 『ボーはおそれている』 聖母の息子は童貞

           アリ・アスター映画におおむね共通するテーマは、精神疾患と機能不全家族ルーツだ。出世作『ヘレディタリー/継承』にしても世代間の悲しみの継承が主題にされている。キャリア史上もっともよくわからないと評判の『ボーはおそれている』にしても、このあたりは明示的だ。  成長を止められた男であるボーは、親に植えつけられた罪悪感を抱えながら自己決定を回避していく典型的なアダルトチルドレン像。監督が指摘したように、彼の描写で重要なのは、意図的に持参しなかったフロスをあとになって必須の忘れ物か

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          『哀れなるものたち』 大胆な翻案、もっと大胆な原作

           今冬もっとも愛された映画のひとつが『哀れなるものたち』だろう。興行収入は8,000万ドル超え、英米それぞれのアカデミー賞ノミネート数は11におよぶ。好評の理由には、美学やキャラクターにくわえて、ヨルゴス・ランティモス監督作としてはハートウォーミングな余韻をもたらすバランスが挙げられる。ただし、小説の翻案としては大胆で、原作のスピリットをねじまげたか否かの議論まで発生させている。 【以下、映画および原作小説のネタバレ】 「彼女」が拒否した物語  原作版のポイントは、映画

          『哀れなるものたち』 大胆な翻案、もっと大胆な原作

          第66回グラミー賞反省会 「白い平凡さ」は白くないかもしれない、それが問題だ

           第66回グラミー賞授与式の雑感。もろもろのあらすじは↓ 予想どおりでいつもどおり 予想どおりのBIG4:すべてオッズどおりの結果。くわしくは前記事の後半に書いたけど「もっとも勝ちやすいノミニー」がストレート勝ちした。BNAヴィクトリア・モネは最多ノミニーでありエンジニア受賞者。ROTYマイリー・サイラスはディープ演奏の懐メロラジオヒット。SOTYビリー・アイリッシュは少人数による伝統的ソングライティング。AOTYテイラー・スウィフトはソフトでコンパクトな広範リーチ A

          第66回グラミー賞反省会 「白い平凡さ」は白くないかもしれない、それが問題だ

          ミーガン・ザ・スタリオンVS.ニッキー・ミナージュのビーフ、何が起こっている? US女性ラッパー2人の頂上対決を解説 (Mikiki)

          https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/36732  話題の女性ラッパービーフについて書きました。ミーガンジースタリオンのディス曲 "HISS" 背景には銃撃被害バッシング。女王ニッキーミナージュは即座に応戦。  SNSファンダム問題の警察沙汰に発展し、ポップスターやKPOPファンダムまで結集した1位獲得劇へ─

          ミーガン・ザ・スタリオンVS.ニッキー・ミナージュのビーフ、何が起こっている? US女性ラッパー2人の頂上対決を解説 (Mikiki)

          苛烈バッシング、軽視、海外移住… なぜテイラー・スウィフト(34)は 「音楽界の女王」に返り咲けたのか (CREA)

          https://crea.bunshun.jp/articles/photo/46606  テイラー・スウィフトについて書きました。来日に際してキャリアおさらい カントリー音楽を変えた天才少女からポップスターになったものの大炎上、一時は外国で隠居生活 それでも人気が絶えず今回あらたな全盛期を迎えたのは特に女子から共感を集める音楽の力という話

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          「The Eras Tour」で来日。今最も経済効果を生み出す歌手、テイラー・スウィフトのマーケティング術7|辰巳JUNKが解説 (Esquire)

          https://www.esquire.com/jp/entertainment/music/g46624265/taylor-swift-marketing-tatsumi-junk/ テイラー・スウィフトのマーケティング術7個を紹介しました。日本上陸したエラズツアーの経済効果は50カ国GDP超え。金融一族育ちで元々FP志望、カントリー業界でブルーオーシャン戦略をして成功 バズる考察ソングの発明、「CDが死んだ時代」の販売戦略や大企業バトルetc

          「The Eras Tour」で来日。今最も経済効果を生み出す歌手、テイラー・スウィフトのマーケティング術7|辰巳JUNKが解説 (Esquire)

          刺激的な性愛も「普通」に描く北欧ドラマ『Threesome・スリーサム』。20代の感情を繊細に掬い上げる (Fika)

          https://fika.cinra.net/article/202401-threesome_kawrkcl  アジアでも共感を呼んだ北欧ドラマ『Threesome・スリーサム』について書きました。非日常な3Pによって日常が壊れていく「普通のカップル」…『花束みたいな恋をした』と同じく現代の若者の「大人なりきれない」不安を繊細に扱う物語、背景に先進国の結婚キャリア事情。WOWOW配信中 #海外ドラマの固定観念を解きほぐす北欧ドラマ考

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          A24『スライス』をライター・辰巳JUNKさんがレビュー (U-NEXT SQUARE)

          U-NEXT配信のA24xチャンスザラッパー映画『スライス』について書きました。バズから生まれた2010年代インディコラボ。シカゴのキュートでホラーなピザ屋殺人事件の群像劇。『ストレンジャーシングス』的バイブながらチャンスるしい政治寓話 #A24の知られざる映画たち

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          東京公演も熱狂! #ブルーノ・マーズ の「お祭り」哲学 (SPUR)

          https://spur.hpplus.jp/celebrity/tastumijunk/2024-01-26-H23BMw/  来日大盛りあがりなブルーノ・マーズについて書きました。AKB48カバーが話題ということで本人が語った選曲方法について紹介 4歳のころからプロのショーマンだったお祭り番長、パーティーソングにこだわる音楽哲学とは……目標の曲もよくカバーしてたQUEENやマイケル・ジャクソン

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          【グラミー賞2024】最多9部門ノミネートのSZAについて知っておきたい、7のトリビア (ELLE)

          https://www.elle.com/jp/culture/music-art-book/g46512259/sza-trivia-junk-tatsumi-240125/ グラミー賞最多ノミネート、SZAの基本&トリビアを紹介しました。芸名の由来、ロックガール育ち、ファッション業の経歴 「R&Bの未来」と評されたもののジャンルレッテル嫌いで、志は「ブラックミュージックの拡張」 他ビーバーとのイケメン天国、KPOPコラボ熱など

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          『Saltburn』考察 永遠のBL

           エリート男子大学生のゆがんだ関係を描くAmazon Prime映画『Saltburn』が適応するジャンルは色々あるだろうが、個人的にBL (英語でいうyaoi) 的に感じた。フェチティシズムに満ちた美学のもと展開される非現実的なカオスのなか、一貫しているのは男から男への複雑怪奇なエモーションである。混乱を呼んだ三段階のプロット構成にしても、ある意味のロマンチシズムととらえれば腑に落ちる。 【以下、ネタバレ】 格差のトリック  『Saltburn』がユニークなのは、アメ

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          『雪山の絆』人はパンだけで生きるにあらず

           Netflix映画『雪山の絆』は、信じられないような実話である。1972年、45人の客が乗った飛行機が機長のミスによりアンデス山脈に墜落。極寒の雪山で72日間すごすこととなった生存者16人は、一体どのようにして生き残ったのか──。この「衝撃」の生還劇は世界中で議論を呼び、米テレビラマ『LOST』や『イエロージャケッツ』の元ネタにもなるほど大衆文化面に影響を与えていった。しかし、生存者たちと密接に協力して制作された本作の特色は、もっとも「衝撃」とされた事実がそう描かれないこと

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          『ハンガー・ゲーム0』政治哲学で恋に落ちよう

           BLMやアジア民主化運動にまで影響を与えた『ハンガー・ゲーム』が非常に政治的なシリーズであることはReal Sound記事に書いたが、そうした面でも重要なのは、やはり看板化しているラブストーリーだろう。硬派な政治譚にもかかわらずメガヒットできた理由自体、なじみぶかいティーンロマンス定型をとおして政治哲学を問う仕掛けにあるためだ。イラク戦争をベースとしたオリジナル三部作における「ヒロインがイケメン二人に片思いされる三角関係」は、正しい戦争とそうでない戦争をわかられるのか問う「

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