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〈調査書〉さまざまな噂の真相と、受験先が最も重視している項目
前回は内申点を上げる方法について書いた。
上の記事でも触れたが、いままでに生徒や保護者から「どうすれば内申点を上げられますか?」という質問をされたとき、よく話を聞いてみると、内申点と調査書を混同していることが何度もあった。
そのため今回は内申点ではなく、その先にある調査書について書いていきたい。
まず、調査書とは何なのだろうか。
調査書は受験をするにあたって必ず受験先(大学)へ提出するもの
「先生から嫌われると成績が下がる」などの噂は本当か?
成績のつけかたについて、わたしは新年度を迎えると必ず各クラスで説明をしているし、シラバスにも詳細を載せている。
それでも、次のような印象を抱いている生徒や保護者は、一定数存在する。
「先生から嫌われると成績が下がる」
「成績には生徒や保護者が知り得ない先生だけの隠れた点数(加点も減点も含む)がある」
※成績を内申点という言葉に置き換えてもよい。
この記事を読んでいるひとのなかにも、成績のつ
宿題を毎日出すことに対する正直な意見
宿題を毎日出す教員がいる。
高校ではあまり多くないと思うが、中学校ではやや多くなり、小学校ではむしろそれがありふれた光景だといえるだろう。
生徒たちは毎日朝から学校へ行き、授業を受けたあと、帰宅し、また机に向かって宿題をこなす。
学校のルールとして宿題を毎日出している教員や、当たり前のように宿題に毎日取り組む我が子を見ている保護者も、たくさんいるはずである。
さて、宿題を毎日出すことに、な
教員がほかの職種に比べて〈光り輝いている良い点〉とは?
もうすぐ新年度を迎える。
楽しみにしている教員もいるだろうが、また1年間が始まるのかと思ってため息をついている教員のほうがきっと多いだろう。
特に、今年度の生徒やクラスに深い思い入れのあった教員は、新年度の新しい生徒やクラスに切り替えることが難しく感じるかもしれない。
そんな事情はなくとも、とにかく春休みの穏やかな雰囲気が終わって慌ただしくなってしまうことに、まだ気持ちが追いつかないかもし
〈高校の卒業式後〉3学年担当の教員はなにをしているか
今年も3月前半に各高校で卒業式がおこなわれた。
長い春休みを迎えた卒業生たちは、きっといまごろ、すこしのさみしさと大きな解放感を抱いていることだろう。
それは卒業生を送り出した3学年担当の教員たちも、まったくおなじである。
生徒がいなくなって荷物もすべてなくなった教室は、びっくりするほど静かになる。
担任は座席をまだはっきりと覚えているので、誰もいない机に向かって、思わず名前を呼びたくな
高校の教員が「この保護者は毒親だな」と見抜くポイント
「毒親」という言葉を見聞きするようになってひさしい。
時代を遡ればマザコン、教育ママ、教育虐待、過保護、そして現代の毒親など、どれもおなじような存在を指していると考えられる。
要は我が子に圧力をかけて管理と支配(コントロール)をしようとする親のことである。
程度の差はあれども、そのような親はいつの時代にもどこの場所にも必ずいて、多くの子どもたちが苦しんできたため、時代の変化とともにさまざまな
〈高校の3観点別評価〉試験の点数が1点だと成績はどうなる?
今年度もまた学年末の成績をつける時期が来た。
1、2年生はこれから学年末試験が始まるころだと思うが、3年生は成績をつけ終えて判定会議も済んでいるころだろう。
学期末を迎えて授業がなくなると肩の荷が下りるものの、試験の作成と採点、そして成績をつけるまでの流れはいつも時間に追われて慌ただしく、肩が凝る。
特に学年末は1年間の総まとめでもあるため、確認事項も増えるし、いつも以上に細心の注意を払わ
教員が生徒から恋愛感情を抱かれたら?その先へ進んだ実例は?
教員に恋愛感情を抱く生徒がいる。
恋愛感情までいかなくとも、教員に憧れを抱く生徒はとても多い。
自分自身の学生時代を振り返ると、そういえばみんなから人気のある先生がいたなあとか、あの先生と会話をするとちょっとドキドキしたなあとか、思い出すひともいるのではないだろうか。
それはごく一般的な出来事だ。
しかし、大抵は憧れのまま終わるのに、そこへ何らかの要素が加わって気持ちが膨れ上がれば、恋愛感情に
「支援級は嫌だった」と口にする高校生たちの共通点
前回の記事では、小中学生のころに支援級へ通っていた高校生たちに話を聞くと、支援級に対して「楽しかった」というプラスの感想を持っていることが多いという内容を書いた。
その理由は「授業がわかるようになって楽しかった」という極めて単純なものが大半を占めていた。
一方、今回の記事では、かなり少数ではあるが支援級に対してマイナスの感想を持っている生徒に焦点を絞り、わたしの経験から得た彼らの共通点を、以下