六郎
記事一覧
疑い、気付き、開き直る『かもめのジョナサン』感想文とか その6
前回は、やれブタ共だのうちの墓は親の代で終わりだの、マジメで上品な私に似つかわしくない、品性を疑われる言葉をはからずも使ってしまいましたが、今回はマジメにいきたいと思います。
まあでも、浄土真宗が葬式仏教に成り下らずにきちんと民衆の心を掴んでいれば「親鸞会」なんていう団体は出現しなかった、というのは紛れもない事実でしょう。別に親鸞会の肩を持つわけじゃないけど。
あと親鸞会といえば『To Ope
結局のところ思考停止で群れるのが楽である『かもめのジョナサン』感想文とか その5
今回は4章の解説。
この4章がなければ、私は本書を「ラリったヒッピーが書いた与太話」で終わらせていただろうけど、
4章が描く「教えが形骸化していく過程」「アンソニーの出現」「ジョナサンの再来」こそが当物語の本質だと思うし、古今東西の宗教、ひいては人間社会全体に共通することだと思っております。
チェーホフの『かもめ』そんな素晴らしい4章なのですが、いきなり思い出したので脱線しちゃうけど、本書以外
実践という説得力『かもめのジョナサン』感想文とか その4
前回は「カルト集団には注意しよう!」みたいなことを書きました。
今回はパート3で、本章はキリスト教の模倣らしき描写が多いし「なんかキリスト教みたいですね」という感想しか出てこないので、前回とは比べものにならないくらい何を書けば良いのか分かりません。
何で3章ってどれもこれも影薄いの。しかも旧版だと3章でオシマイって信じられないわ。村井秀夫はよくこんなもの読んでオウムに入ろうと思ったな。
よっ
藤井聡太、歯科矯正を始めていた 下らないニュース解説番外編 その76
冬から春を飛ばして真夏みたいな気候になり、お兄さん許して自律神経壊れるわ、と思っている今日このごろのニュースはこちら。
水原一平の話はまだ結論が出ないし、井上尚弥は来月のネリ戦で圧勝するだろうから藤井聡太の話題。
昨日のタイトルマッチで負けたみたいだけど、まあそれでも今のところ将棋界最強に変わりないやろ、というのが正直なところ。
それよりも驚いたのがいつの間にか歯の矯正を始めていたことで、藤
別の「群れ」『かもめのジョナサン』感想文とか その3
前回は人間という「群れ」から抜け出すためには喪失への覚悟が必要とか書いてまいりました。
今回はパート2の感想文。
正直、この章はなんか感想を書きづらいし、書いてもためにならない話ばかり(今までもためになったのかは知らないが)なので気が進まないのだけど、渋々書いてまいります。
ジョナサンはいつ「死んだ」か?本章を読んでまず思ったのがこれ。ここでいう「死んだ」とは肉体的な意味での死のこと。
パー
学生および新社会人へのメッセージ 下らないニュース解説番外編 その75
前回に続いて今回のニュースはこちら。
新年度にはよくあるニュースで、かくいう私も学校が嫌すぎて高校時代で燃え尽きて何もかも嫌で無気力になり、その後工繊大入学後に不登校になったり、
大学卒業後はなんか情報システム部に配属された覚えがあり、その後にすぐ辞めてブラック企業一直線になったというのは以前サイトに書いた通り。
そんな私から学生諸君や新社会人に対し、僭越ながらメッセージを送るとしたら以下の
「全然大丈夫」「全然良い」は間違いか? 下らないニュース解説番外編 その74
新年度が始まり、はやくも嫌気がさしている人もいるであろう今日このごろ。
私の半生を振り返っても、自由があった大学時代を除けば、学校生活や会社生活なんて基本懲役刑みたいなものだったからね、しょうがないね。
こう考えてみると、生まれてくること自体が「罪」のような気がしなくもないのですが、そんな今日このごろのニュースはこちら。
いつのネタだよという話のニュースですが、「全然+肯定文」なんてOKに決ま
「群れ」から抜け出すために 『かもめのジョナサン』感想文とか その2
『かもめのジョナサン』感想文、今回は1章について。
前回の導入部分では半ばイチャモンをつけた形になりましたが、書いた通りあれは私の偏見が多分に入っているし、ちゃんと読めばそこそこ良い本だとは思う(それでもやはり『シッダールタ』の方が良いとは思うけど)ので、なるべく「好意的」に読んでいくことにします。
人間という「群れ」の一生そんなわけで第1章なのですが、簡単なあらすじとしては、
「ただ餌をと
『かもめのジョナサン』感想文とか その1
これから『かもめのジョナサン』についての感想文みたいなものを書いてまいります。
なぜ書こうと思ったのかというと、掃除している最中にたまたま目についたから、というのが一番の理由。
加えて、以前から何度も4章については言及しているので、この際だから全編にわたっての感想文でも書いてみるかと思ったのであります。
本書との馴れ初めというわけで『かもめのジョナサン』なわけですが、本書を初めて知ったのは、