『あなたを幸せにする大祓詞』感想文とか
今回感想を書く本は『あなたを幸せにする大祓詞』という本。
これまで仏教的なことは好き勝手に色々書いてきたけど、よく考えてみると私は日本人のくせに神道について仏教以上に知らないことに気付き、この度読んでみることにしたのであります。
じゃあ何でこの本なのかというと、ブック・オフに220円であったのを発見したから。しかも付属のCDが未開封。
そういやブック・オフってたまに「○○館 蔵書」なんて印が押された本が売ってて、ちゃんとチェックしろよと思ってしまいますヮ。
大祓詞とは何か
そんなわけで、まずは大祓詞って何?という話なのですが、簡単にいうなら神社における基本中の基本、「神社版般若心経」みたいなもので、定期的に神社で唱えられる祝詞であります。
なんか神社でお祓いとかしてもらった際、聞いたことある人もいるのではないでしょうか。
かくいう私もニートの頃に初めて伏見稲荷に行った際、本殿ではなく裏手の神社で火焚祭をやっていて、地元の方から誘われて参加し、その際に渡されたカンペを見ながら訳も分からず唱えたのが他なならぬこの大祓詞だったのでありました。
※伏見稲荷版大祓詞だと、ラス前の「罪と言ふ罪は在らじと」の前に「今日より始めて」という文言が入っていた。しかし、いただいた御札や袋には「伏見稲荷火焚祭」と書いてあるのだが、今思えばあの儀式って一体何だったのだろう。キツネに化かされたとか?
大祓詞の内容
そんな大祓詞なのですが、内容を簡単にいうと以下の通り。
ここまでが前半で、後半は
このようなシンプルな内容なのですが、
古事記とか読んでいないと「ニニギノミコト」とか「天孫降臨」とか「天つ神」「国つ神」なんて分かんないんじゃないの?なんて思ったりしたけど、日本人なら分かるでしょう!多分。
でもバチ当たりなこと言わせてもらうと、古事記で面白いのって上つ巻までよね。
なので知らん人は上巻の山幸彦あたりまで読みましょう。登場人物多いから漫画で読んでも混乱しそうになるけど。
「罪」とは何か
そんなわけで大祓詞とは「あらゆる罪を吹き飛ばしてくれるありがたい祝詞」なのですが、ここでいう「罪」とは何かというと、
天つ罪:スサノオがやらかした罪。「クソだよクソ!ハハハ」とかのアレ。
国つ罪:近親相姦とか獣姦とか14種類。
とのことで、皆さんが抱く神社のイメージとはかけ離れたワイルドなものが多いのですが、本書によると、
我々は本来、生まれながらにして神性を宿している。高天原とは天上であると同時に、何万もの神社が鎮座するこの地上も高天原であり、神々はその子孫であるあなたの内にも宿っているのである。
しかし、神性を覆い隠す異心(コトゴコロ)のせいでその真実を理解できず、罪を犯してしまうのである。
なので、神々(特に天照大神)を信じ、大祓詞を唱え、八百万の神々に異心を祓い清めてもらいましょう。
とのことであります。
へぇっ!?
神道ってそうなのー?
なんかインド方面で聞いたことあるでこのテの話。
というか、こんな素晴らしい教えあるなら何で神社関係の人はこういうことを教えてくれないの?
神社に参拝している人で上記のこと知っている人って1%もいなさそう。
感想
というわけで、お恥ずかしながら大祓詞および神道について、今更ながら初めて知ったことが多かったのですが、本書を含めた簡単な感想は以下の通り。
読むのが難しい
まずこれ。般若心経はスラスラ読めるし何も見ずに書くこともできるけど、大祓詞は書くどころかCDの通りに、いや一度もとちらずに読み上げるのも難しいのであります。
なまじ日本語なのがいけないのでしょうか。3ヶ月もすればスラスラ読めるようになるんかな。
神に委ねよ
上記の通り、大祓詞を唱えて内なる神性を再認識せよということのなのですが、じゃあ再認識した後はどうなのかというと、結局のところ「神に委ねよ」ということのよう。
へぇっ!?
神道ってそうなのー?
なんかイスラム圏で聞いたことある話のような…
CDについて
本書CDの内容は、大祓詞&祓詞の読み上げ、そして大祓詞についての20分くらいの講義なのですが、講義で一番面白かった?のは、
「失敗したっていいじゃないですか!イザナギノミコトとイザナミノミコトも失敗しました。素戔嗚尊なんて失敗ばかりでした」
という箇所。
確かにその通りなんだけど、日本の神々もいい加減よね、インドやギリシャも同様で多神教はどこもそうやな、などと思ってしまいました。
以上、これで合っているのかは分からないけど、結局のところ皆さんも大祓詞を唱えてハッピーになりましょう、検索すれば出てくるでということで、今回はここまで。