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リベラルの対となるコミュニタリアリズムの台頭を願って/サンデルの危惧した未来の僕ら
僕の学生時代は、比較的長かったが忘れえない講義の一つにマイケルサンデルの特別講義があった。下記の書籍は彼の「これからの正義について考えよう」の簡易版にあたる彼の講義録である。上下巻には彼の東大で行った特別講義が収録されている。この講義は公開形式だったので僕もつくばから東京へ出てきて参加したのである。
僕は当時リベラルな思考を持っていた。遺伝子工学を学ぶ学生でもあったし若さゆえの傲慢さもあったと思
闇落ちツイッタラーを救うもの
僕は政治的な話や真面目な話が苦手である。
不真面目でずるくて楽をしたくてたまらないぼくは、僕の中の生真面目くんの考えが古臭くて、進歩的な方には反感を買うだろうなと分かっているからである。
生真面目くんは、頑固で真面目、そして古臭いモラリストだ。そして、明らかに間違っているものをそのまま見過ごせないという大変めんどくさい一面も時々顔を出すのである。個人的に嫌いな性質ではないが、後始末がめんどくさ
プログラミング何やる?/キャリアを見据えたスキルセット
僕はLinuxユーザーである。
そもそもなぜ使い始めたかといえば、ハックが好きだったからである。僕は自分用にカスタマイズするのが好きだ。僕自身、癖の強い人間であることは自覚しているので、それに合わせてチューニングをかけたいのだ。
なぜ、PCが動くのか、自作でPCを作っても中身はわからなかった。じゃぁプログラムからやるかとなったとき、無料かつカーネルまでいじれるのはLinuxだったのだ。
プロ
ポリコレと見えざる手/ナッシュ均衡の視点からSDGsを俯瞰する
始めに断っておくが、僕は政治的なことを書くのは好きではない。
政治は信仰や宗教と不可分にあり、論破することで解釈を書き換えることはできても事実を変えられるわけではないからだ。そして有意義な議論になるには相手と同様の立場で忌憚ない意見の交換が必要であるが、その土台に立てていない人も多い。特によくあるのが、自分の「普通」がいかほどの偏りを持つのかということを認識せず、その「普通」を絶対軸として話にな
わかった気になってもらうことの大切さ/アホの壁
僕の大学院の恩師は常々言っていた「アホなやつにはわかった気分にさせとけ」と。
暴論ではあるので少し説明を加えたい。
人にはそれぞれ得意分野がある。人は誰でも打ち込んできた分野や得意な分野がある。例えばSEであれば案件の担当した部分におけるスキルはある程度あるだろうし、研究者であれば専門分野があるだろう。大酒飲みのオッさんは酒に酔って人生を満喫するのが得意なのかもしれない。
その得意分野の説明
Lost Picture -アンナの光-
IDC川村記念美術館にはかつて「ニューマンルーム」と呼ばれる展示室があった。創立の1990年から所蔵していたバーネット・ニューマンの最大の作品である「アンナの光」(1968年)を単独展示していた部屋である。
過去形なのは2013年に海外の企業に売却し、公開が終了しているからだ。
出会いこの作品との出会いは僕のアートに対する概念をひっくり返した。
写真で見ると現代アートでよくある赤一色の塗りつぶ
DXのため息/スキルアップを考える
「デジタルトランスフォーメーション」をDXと略すのはやめた方がいいんじゃないかな。と思う出来事がありました。
言葉を丁寧に使うことを推奨したいです。
略語を使う弊害一般論として略すとキャッチ―になる分、本来の意味を忘れてしまいます。略すと考えなくなるんです。10人のうち9人は。でも改善や改革なんで、組織の行動レベルで浸透させようと思うなら、5W1Hまで落とし込むまでやってスタート地点です。