棚橋弘季 Hiroki Tanahashi
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この世界はどんな世界か?/アセンブリ
GWにフランス旅行に行った帰りの便。飛行機が遅れてシャルル・ド・ゴール空港で4時間も待つことになった。もともとドバイの乗り換えで6時間以上待つ予定だったから、先にパリで待つことになったと思えばよい(ドバイ着はどうせ夜中だったので空港で過ごすしかなかった)。お土産をいつも以上にゆっくり見たり、お茶して時間をつぶしたり、本を読んで過ごした。
そのとき、ちょうど持ってたのが、ジュディス・バトラーの『この
趣味と仕事のあいだで
昨日から夏休みに入った。
特に予定もなくのんびり過ごそうと思っているので、その間、サボってたこのnote の更新でもしてみようかと思う。
まずはリハビリがてら、軽めの記事から。
課題の袋小路から抜け出すための光を提供するデザインコンサルティング的な仕事柄(自分の仕事をなんて呼ぶかわからず、とりあえず、こう称してみる)、クライアントをはじめ、さまざまな人のブレストやワークショップのなかでリアルタイ
世界は「コレクティブ」でできている vol.1 - 人口減少社会における自治と連帯のインフラ
外部性の内部化:経済活動の市場外的影響を市場内部で解決すること。
ESS:社会的連帯経済。協同組合や共済組織などが中心となって多様な経済主体と連携しつつ新しい持続可能な経済社会の構築を目指す 国際的な連帯運動。もうひとつの経済。
都市への一極集中。グローバル規模での大きな資本による寡占。それが環境面でも社会的側面でもさまざまな課題の根本要因になっているのは間違いない。そうした収穫逓増による生産と
グローバル・グリーン・ニューディール/ジェレミー・リフキン
6月の21-22日の2日間、デジタル田園都市国家構想について考えるオンラインのイベントを企画、実施した。
さまざまな分野から20名を超えるゲストに登壇してもらい、9つのクロストークセッション(オープニングとクロージングを含めれば11)を行った。
「まちをつくる人を、つくる」というタイトルだったが、デジタル田園都市国家構想が掲げるウェルビーイングなまちをつくるためには、誰かがよいまちをつくってくれ
ネクスト・シェア ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム/ネイサン・シュナイダー
最初に苦言すると、なぜ「ネクスト・シェア」なんて邦題をつけてしまうんだろう?
原題は"Everything for Everyone"である。
ようは「協同」がテーマであって、それをシェアと呼んでは焦点がボケてしまうように思う。
ネイサン・シュナイダーの『ネクスト・シェア ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム』は、経済の民主化をテーマにする。新自由主義のグローバリゼーションと金融資本
社会的連帯経済 地域で社会のつながりをつくり直す/藤井敦史編著
何気なく気になって手に入れた一冊。買ったときは「社会的連帯経済」という言葉は知らなくて、副題の「地域で社会のつながりをつくり直す」が気になったのだった。正直、そんなに期待はしていなかった。だけど、読み始めて、どんどん惹かれていく。
藤井敦史編著『社会的連帯経済 地域で社会のつながりをつくり直す』。
問題意識は、こんなところにある。
もちろん、コロナ禍はそれを顕在化させたが、そもそも80年代以
ボヌール・デ・ダム百貨店/エミール・ゾラ
創造的破壊。破壊的イノベーション。
一時期に比べると、こうした言葉が聞かれる機会は減ったものの、それはむしろ、そういう意識が浸透して当たり前になってしまったからで、古くからあるイマイチな産業を根こそぎにしてしまうような新しい何かを生み出すことを目論む活動は決して減ってはいないのだろう。
メタバース、WEB3、NFTなどが話題になるのは、そうしたことの一例といえる。
けれど、破壊する方はいいが、破
ソフトシティ 人間の街をつくる/ディビッド・シム
2020年6月28日のパリ市長選で、現職だったアンヌ・イダルゴ市長は選挙公約に「車を使わず、日常生活を自転車で15分でアクセスできる街にする」という環境に考慮した都市計画政策を盛り込むことで再選を果たした。
多くの観光客が訪れ、交通渋滞も深刻なパリでは、大気汚染のために市民の寿命が6ヶ月短くなると言われている。また、パリ市民の平均通勤時間は45分と言われ、自動車通勤の人も多い。
ただし、自転車で