ゴジラ-1.0から学ぶ集団心理と組織づくり
こんにちは!都内の某採用・組織コンサルティング会社勤務の奈良です。
今回はタイトルにもある通り、「ゴジラ-1.0から学ぶ集団心理と組織づくり」という内容となります!(ネタバレありなのでご覧になる予定の方は視聴後をオススメします)
「ゴジラ-1.0」はどんな映画か?
キービジュアルでもあるように戦後間もない日本を舞台に、主人公の敷島浩一役には神木隆之介、大石典子役に浜辺美波、そのほかにも山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介などの豪華キャストが集結した作品。実際にキャラクターの演技力や個性は際立っていた映画でした。
あらすじはこちら。
▼あらすじ
出兵していた敷島浩一は日本へ帰還するが、東京は焼け野原と化し、両親は亡くなっていた。人々が日々を懸命に生き抜いていく中、浩一は単身東京で暮らす大石典子に出会う。しかし、これから国を立て直そうとする人々を脅かすように、謎の巨大怪獣が現れて……(ゴジラ-1.0 | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品・上映情報 - 映画ナタリー (natalie.mu))
組織のエネルギーが最大化する集団心理とは?
詳細は割愛しますが、ゴジラが到来する中で元海軍の軍人たちが招集され、民間主導でのゴジラ討伐作戦が進行します。そして、その際の集団のエネルギーがすごい。この熱、これが日本中の企業の組織内で醸成されたらどれだけすごいことか。そう思わせてくれるシーンがありました。
個人的にこの状態になるためにカギになると感じたのは以下2点。
①全員で共通の使命感を感じている状態
②全員で決め、全員が納得したプロセス
①全員で共通の使命感を感じている状態
ゴジラを討伐し、日本を守る。その使命感を全員が共通して胸の内に抱いている状態。これが原動力となっています。まさに、使命感をもち命を捧げる覚悟を持った状態と言えるでしょう。
特に大切なことは周りがどうとかではなく、自分がどう在りたいか。映画後半で神木隆之介がゴジラに特攻する瞬間もまさにそうですが、人は自らの内から湧き出る目的や使命を自覚するととんでもないエネルギーが湧き出てくるのです。
会社経営・組織づくりでもこれはとても大事だと思います。一人ではできないことを成し遂げるために組織・会社はあります。途方もない未来に向け、全員が使命感や期待感を同じ解像度で持つ状態。これがまさに集団のエネルギーであり、原動力となるのです。そして、実は経営者のトップダウン型の組織だとなかなかこの集団心理は醸成されていきません。どこかで社員主導型に委任をしていくタイミングが必要になります。言い換えると、経営者と同じ目線、同じ観点、同じ使命感や目的を持った社員たちが会社経営を主導していくイメージです。私の会社もまさに今そのような状態を目指し、組織としての一体感もさらに高まり、業績も伸びています。伸びる会社・伸びる組織には成功のメカニズムがあります。まさにその1つがこういった目には見えない非言語の感覚なのではないでしょうか?
②全員で決め、全員が納得したプロセス
そしてもう一つ大切なのが「全員で決め、全員が納得したプロセス」です。先ほどあげた使命感を持った集団が、具体的にどのように動いていくか、どのような役割で、何を全うするか。こういった戦略フェーズにおいても特に「納得感」というものが大切になります。なぜなら、人は納得感を持てると行動に対するエネルギーが湧きますが、納得感のないことをするのは非常に心理的な負荷がかかるためです。
納得は誰かが創ってくれるものではなく、自らが創り出すものです。ですから、何かしらのプロジェクトを動かしていく際には、「全員で議論」「全員で決める」ということを通して「全員が納得」する状況を創り出すことが大事になるのです。
これは組織の運営、さらにはお客様とのプロジェクト進行においても同様です。私もコンサルティングをしている中ではどうしても関係者だけで話したほうが早いと思うこともありますが、あえて現場の方を巻き込んだり、現場の方に発言を求めたりします。それはまさに一見遠回りなように思えても、全員で納得するプロセスを踏んでいくことを重視しているから。納得感、大事です。
また、一時「パーパス」などが流行っていましたが、まさに会社の「パーパス」や「理念策定」などを行う際も、ただ決めればよいわけではなく、全員がある種の危機感をもった状態で、一人一人が当事者として考えるプロセスが大事なのです。
リーダーに求められるのは「創造性」
もう一つ大事なこと。それは「創造性」です。特にリーダーになればなるほどです。
本作の中で、ゴジラに対して行った作戦がうまくいかず、別の施策を講じていくシーンがあります。まさにこれは「創造性」だなと。
だいたい物事はうまくいきません(笑)これは世の中そんなものだからです(笑)大事なのは、そんなときに「じゃあどうする?」という次を考えていくこと。このゴジラのシーン1つからもそういった未来志向での創造性をもった思考の大切さを痛感させられました。
世はVUCA時代。何が起こるかわからない不確実性が高く、先の読めない時代です。こういった時こそ、「創造性」を働かせ、次々に手を打ち、未来を創造していく力が求められていきます。企業経営、組織づくりにおいても、「過去の延長線上」「これまでの当たり前」を踏襲するだけの組織に未来はありません。リスクがあったとしても、創造性をもって未来に一手を打っていけるリーダーがいる組織は非常に強いと言えます。
これからの時代は、リスクを取らないことがリスク。創造性を働かせるリーダーの育成、ひいては創造性を持った組織運営ができるカルチャーづくりがこれからの時代のテーマとなっていくでしょう。
クロージング
最後までお読みいただきありがとうございました!映画を観て感じたことをザーッと書いてしまいましたが、少しでも皆さんの会社は所属する集団での未来につながる気づきや発見があれば嬉しい限りです!
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