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2022年5月の記事一覧
「この作者の意図がよく読み取れない私の読解力が試されている?~『また、同じ夢を見ていた』~」
『また、同じ夢を見ていた』 住野 よる 著 (双葉社) 2016.3読了
私が作者の前作『君の膵臓をたべたい』を読んだということで、同僚から「これ、読まないんですか?」と言われ「あ、じゃあ、は
「曲作りにもそのセンスが光る、女性ならではの視点に感服~『ねじねじ録』~」
『ねじねじ録』 藤崎彩織 著 (水鈴社) 2021.8読了
私の大好きなバンド「SEKAI NO OWARI」の唯一の女性メンバー、Saoriちゃんのエッセイ集です。
デビューして音楽活動を続けそして結婚・出産した後も、常にふとしたある瞬間に頭にひらめくいろいろな思考を、彼女ならではの視点で表現されています。
子どもの頃の忘れられない思い出や事件、事故。
今現在において、女性な
「誰の身にもいずれ来る問題に善と悪をからませる~『ロスト・ケア』~」
『ロスト・ケア』 葉真中顕 著 (光文社) 2013.5読了
前記事ががん予防に貢献する物語となって話題になりましたが、今回取り上げる作品は現代の社会問題である、介護問題に焦点を当てています。
介護する人と介護される人、介護を助けてくれる人、その中で生じた問題が転じて犯罪になったときそれを取り締まる人、裁く人、介護を金儲けにする人。
善と悪が入り乱れての複雑な社会構図が人間の尊厳とは何か
「タイトルに騙されないで純粋に読んだら心をふるわせた~『君の膵臓をたべたい』~」
『君の膵臓をたべたい』住野よる 著 (双葉社)2015.7読了
今ではすっかり泣ける恋愛小説のド定番として有名になった本作。
最初の印象は、タイトルがちょっとキワモノ過ぎて一旦手が出ませんでした。
しかしタイトルのインパクトとは裏腹に表紙絵はとてもやわらかなので、これはいったい…?と思わせるところがミソ。
周囲(当時の職場)が「まずあなたが読んでみて!おもしろかったら次に読むわ」と、なかば押し