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建築家とは

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2021年7月の記事一覧

【architect】猫のための家づくり

【architect】猫のための家づくり

『建築知識』という建築業界の専門誌がある
エクスナレッジという出版社から発刊されている月刊誌で1959年から続く歴史あるものである

とは言え、内容はほとんど建築の専門家しかわからないようなカタクルシイものである
ほとんど一般の方には理解できないだろうし読んでもワカラナイ
無論普通の本屋さんでは置いていない
大型書店で建築コーナーがあるところには必ず置いてある

エクスナレッジからは一般の方でも読

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【architecture】東京カテドラル聖マリア大聖堂|丹下健三

【architecture】東京カテドラル聖マリア大聖堂|丹下健三

いよいよ東京オリンピックがはじまった
一生に一度や二度しかない日本でやるオリンピックである
せっかくならば楽しみたいと思う

前回の東京オリンピックは1964年の57年前である
その時つくられたのが国立代々木競技場である
原宿駅からすぐの場所にあるこの競技場は建築家丹下健三氏による設計である

(写真はHPより引用)

丹下健三氏は広島平和記念資料館や香川県庁舎、大阪万博のお祭り広場、現在の東京都

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【vision】バーチャル窓

【vision】バーチャル窓

『バーチャル窓』なるものがあるらしい
まぁ来るべくして来たミライという感じである

以前私が書いたnote記事
『アフターコロナの建築』が現実味を帯びて来ている
noteをはじめた頃に書いた記事である
切れ味鋭いナイフのように尖っていた頃である
男はギャップが命
いつもと違った私を見せてみた
怪我にご注意を(笑)

それにしても素敵な窓なこと…(・_・;

【architecture】窓学

【architecture】窓学

バーチャル窓という素晴らしい窓ができているので、リアルな窓は要らないのかもしれないが、『窓』について私なりに考えてみたいと思う

『窓』は建築とは切っても切り離せない要素のひとつだろう
窓の開け方で建築の良し悪しが決まると言っても過言ではない
学生の頃『窓』には大きく分けて3種類あると教わった

・光を取り込む窓
・風景を眺める窓
・風を取り込む窓

実際にはこれだけではない
そんなに簡単に窓を分

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【architecture】大学

【architecture】大学

私は大学の建築学科で建築を学んだ
今から20年ほど前の話である

お世辞にも真面目な学生とは言えなかった
決して勉強をせずに遊んでいたわけではない

大学に馴染めなかった

建築を学びたい気持ちが強かった
しかし周りの大人が信じられなかったのだ
大学の勉強は自分次第だと言われる
確かにその通りで、自分がもっと大学から学ぶ意識を強く持つべきであった

でも私は大学に馴染めなかった

まず高校生から大

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【architecture】料理好きな人

【architecture】料理好きな人

アメリカ・ロサンゼルスにワッツタワー(Watts Tower)という奇妙な塔がある

私も実物は見たことがないので参考のHPから見て頂きたい

この塔は1921年から1954年までの33年間をかけてつくられた
つくったのは建設作業員であるサイモン・ロディアという男ひとりである
彼は自宅と仕事場の往復の過程で拾った鉄や石、煉瓦や小さなガラス片を集めては少しずつ手の届く範囲から積み上げていった

この

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【architecture】国際子ども図書館|安藤忠雄

【architecture】国際子ども図書館|安藤忠雄

度々私のnoteで紹介されて頂いている建築家の安藤忠雄氏

国内から海外までつくってきた建築の数は多い

数を打つタイプの建築家でこれは仕事に飢えている証拠だろう

建築家の中には数より質を優先してあまり数に拘らない方もいる

安藤氏は数も質もこだわる建築家と言える
今では全国津々浦々で安藤建築を見ることができる

そんな安藤氏であるが、安藤氏の建築で一際優れていると思う建築は『リノベーション』で

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【architect】メンドクサイ建築家

【architect】メンドクサイ建築家

私はこのnoteを通じて建築だけでなく【lifestyle】というジャンルで暮らし方や働き方、子育てについてなど生き方に関する記事を書いている

それは建築が暮らしと直結したモノであるからである

しかし、建築と暮らしを考えたときにどういう訳か分からないが、世の中には
『暮らし”やすい”家』
『家事し”やすい”家』
『掃除し”やすい”家』
『子育てし”やすい”家』

などと”やすい”家が世間では出

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【architect】歴史

【architect】歴史

先日のnoteで建築家の安藤忠雄氏の国際子ども図書館を紹介した

実はその記事を書こうと思ったのにはオーストリアのウイーンで建築家をされているMiyakoさんの記事を読んだからだ

Miyakoさんはウイーンに来てはじめての仕事が歴史建造物に日本の百貨店の店舗を設計するというものだった

まだウイーンに来て間もない頃に、ウイーンの歴史建造物に設計する事はかなりの難易度である
古い建築を大切にしなが

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【architecture】沢田マンション

【architecture】沢田マンション

高知市内の住宅街に『東洋のサグラダ・ファミリア』と呼ばれる建築があるのをご存知だろうか

その名も『沢田マンション』と言い、知る人ぞ知るちょっとした観光名所でもある

私も高知に仕事で行った際に何度か見に行った

この『沢田マンション』であるが、なぜ『東洋のサグラダ・ファミリア』と呼ばれているかと言うと文字通りスペインのバルセロナで、未完の建築として有名なアントニ・ガウディ設計のサグラダ・ファミリ

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【architect】谷口吉生に学ぶ

【architect】谷口吉生に学ぶ

谷口吉生氏という建築家をご存知だろうか?

建築を生業としている者として「谷口吉生氏をごぞんじだろうか?」などと容易く口にしてはいけないような、日本を代表する大御所の建築家である

これまた巨匠建築家である故谷口吉郎氏を父親とするサラブレッドでもある

以前私のnoteでも実作を紹介させて頂いたことがある

上野にある法隆寺宝物館

金沢にある鈴木大拙館

今回は新たに2014年に完成した
『京都

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【architecture】House SH|中村拓志

【architecture】House SH|中村拓志

そもそもデザインとは、コーヒーカップそのものではなくコーヒーを淹れて飲むことの幸せや、車そのものではなくドライビングの喜びを対象とする仕事だ。経験をデザインするということ

柳宗理

プロダクトデザイナーの柳宗理氏の言葉である
柳宗理氏は暮らしをデザインすることを具現化した作品を数多く残したことで知られる

建築の設計においても、東日本大地震以降、特に求められるものが変わってきた

よく言われるの

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