記事一覧
家族って、血の繋がりって、なんだろう
26歳のとき、3歳になったばかりの娘を連れて私は離婚した。
前夫は繊細で静かな人で、喧嘩らしい喧嘩をしたことはなかったけれど、だからといって、分かり合えていたのとも違っていた。いつも何を考えているのか掴めないようなところがあった。
娘が生まれ、その分かり合えない部分は、より一層深くなっていった。
前夫は両親から遊んでもらった記憶がほとんどないという。そのせいかあまり子供に興味を示さない姿に、
家の中にファンタジーは存在するか
結婚したばかりの頃、夫はどうも、我が家に妖精が住んでいると信じていたようだった。
たとえば夫が、「ノドが乾いたな。」とキッチンへ行ってグラスにミネラルウォーターを注ぎ、グビグビと飲み干す。そしてシンクにグラスをそっと置いて、去る。
すると、いつの間にか妖精さんがやってきて、グラスを洗い食器棚にしまっておいてくれる。
はたまた、トイレに入り用を足し、トイレットペーパーを使おうとしたら残量が少な
思春期に大きな影響を与えてくれた友
中学校1年生。入学式後の教室。
期待と緊張が混じるような空気が充満して、ざわざわと落ち着かないその場所で、屈託のない明るい声が唐突に私の後ろの席から飛んできた。
「ねえねえ、君さ。入る部活はもう決めた?」
わたしの名前を聞くより先にそう聞いた。
なぜそういう席の並びになったのか不思議に思うけれど、「い」から始まる名前の私の後ろに「や」で始まる名前の彼女は座っていた。中学校1年生にしては背が
すべて、初恋のせい。
初恋が人生にあたえる影響は大きい。人はきっと知らず知らずのうちに、初恋の人の面影を追っているはず。
唐突に何の話しか、と言うと、ことの始まりはドラマなのである。
そう、また、ドラマの話をしてしまうのである。
ドラマとか映画とか本とかの話は、興味のない人には冒頭部分で離脱されるテーマだけど、深い考察とか書く気はサラサラないので、ついてきて。
以前、華流ドラマ『陳情令』を熱く語るnote(参照
結婚は頑張ってするものではないと思う論
若干おおげさなタイトルをつけてしまったけれど、先日、同じ年頃の娘を持つ仕事仲間3人で話題になったことを書く。
あくまで、ごく私的な主張だということを忘れずにお読みください。
仕事仲間のお嬢様方と私の娘は皆アラサーと呼ばれるお年頃。そして揃って未婚であり、結婚する気配も匂いも予感もない。
で、それを3人の母が嘆いていたとかいう、そういう話ではない。
看護師さんをしているという娘さんを持つ母A
My dear ...
一年以上遠ざかっていたnoteを再開して、3ヶ月経った。その間に書いたnoteの数は6つと、相変わらずのんびりマイペースにやっている。
長い間いなかった場所は、きっと以前とは違うように感じるのかなと思っていた。
わたしはSNSというものが苦手なので、noteをあまりSNS的に使おうとは思っていない。なんとなく書きたいと思うことをつらつらと書き、読みたいと思うものを読みたい時に読む。そういう場所
ニューメキシコの赤土の大地と、孤独を楽しむことについて。
一冊の本を眺めている。
これを書いている今はまだ初夏で、窓からは爽やかな風が入ってくるけれど、ベランダを照らす日差しはとても強くて、軒下の日陰の向こうの景色は眩しく輝いている。時々、スズメがやってきてはベランダの手すりにとまって、可愛らしい声をあげる。
丘の上にあるマンションの上層階に住んでいるので目の前に建物はなく、リビングの窓もカーテンも昼間はすべて開け放ってあり、屋外と繋がっているような
オトナの感情の行き先
ランニングの途中で、児童公園の前を通った。
滑り台の下で、2〜3歳くらいの男の子が顔を真っ赤にして泣いていた。男の子の目の前にはお母さんがいて、彼の手を握りながら一生懸命あやしている。それを、同じ歳くらいの2人の子供が心配そうに見つめていた。
お母さんがなだめようと笑顔で話しかけると、さらに火がついたように泣き声が大きくなった。全身を突っ張らせるようにして両手に握りこぶしを作り、空を見上げて大
素敵なnote探しの旅
noteを読むのが好きだ。普段は知り合えないような、様々な環境で暮らす、様々な立場の人の日常や考えに触れられることが単純に楽しい。
その人が有名だとか人気があるとか、私にとってそういうことはどうでもよい。その方がどのくらいフォロワーがいるかも気にしたことはない。記事についているスキの数もあまり参考にしない。
ただただタイトルにふと惹かれて、その人のnoteを開いてみる。しみじみと沁み渡るような