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読んでも特にスキルアップしたりバージョンアップしたりしない、日常のエッセイを書いています。自由に書いて自由に読み回るnote生活をしています。

マガジン

  • 娘の話

    過去に不登校を経験し、いまも自律神経失調症と付き合いながら働いている娘との話です。

  • お気に入りエッセイ

    わたしが書いてきた記事の中で、お気に入りのものを集めてみました。よかったら読んでください。

  • 日常

    私の記事の中から、日記的なエッセイをまとめました。

  • 思考系エッセイ

    ただ私の考えていることをダダ漏れさせただけのnoteですが、こんなこと考えてるんだなぁ、くらいに読んでいただけたら嬉しいです。

  • 食べるエッセイ

    私の記事の中きら、食べることに関するエッセイをまとめました!よかったら読んでください。

最近の記事

  • 固定された記事

家族って、血の繋がりって、なんだろう

26歳のとき、3歳になったばかりの娘を連れて私は離婚した。 前夫は繊細で静かな人で、喧嘩らしい喧嘩をしたことはなかったけれど、だからといって、分かり合えていたのとも違っていた。いつも何を考えているのか掴めないようなところがあった。 娘が生まれ、その分かり合えない部分は、より一層深くなっていった。 前夫は両親から遊んでもらった記憶がほとんどないという。そのせいかあまり子供に興味を示さない姿に、「可愛く思えないの?」と私が聞くと、「娘とどう接していいのか分からない」と、たび

    • 家の中にファンタジーは存在するか

      結婚したばかりの頃、夫はどうも、我が家に妖精が住んでいると信じていたようだった。 たとえば夫が、「ノドが乾いたな。」とキッチンへ行ってグラスにミネラルウォーターを注ぎ、グビグビと飲み干す。そしてシンクにグラスをそっと置いて、去る。 すると、いつの間にか妖精さんがやってきて、グラスを洗い食器棚にしまっておいてくれる。 はたまた、トイレに入り用を足し、トイレットペーパーを使おうとしたら残量が少なく途中で切れてしまう。そこで新しいものを出してホルダーにセットする。はて、この手

      • 銭湯とアイスクリーム

        私がまだ幼い頃、家族5人で暮らしていた古くて小さな家には、お風呂がなかった。 そこで、大工仕事が得意な父が自分で風呂場を増設した。 あれは何という名前の材料なのか、昭和の頃にはよく見かけたのだけれど、やや透き通ったうす水色の、細かく波うったプレートで囲いと屋根を張り、中に湯船を置いた。風呂釜は無く、隣接した台所の給湯器から小窓越しにホースを伸ばして湯を張っていた。 そのお手製の風呂場は、庭の土の上にスノコをじかに置き、簡単に周りを囲っただけの代物だったので、冬はとても寒

        • オムライスは恋の味

          私の夫は、とても優しい人だ。 ”まるで天使のよう”という、愛らしい赤ちゃんなどに使う形容詞を、私は夫に対してよく使っている。チョコボールのパッケージのクチバシ部分に、夫の顔がついていたとしても私は驚かない。と思うくらい天使味がツヨイ夫なのだ。 夫のエンジェルエピソードについては、語り出すと長くなるので割愛いたします。 以前の記事にも書いたけれど、夫とは再婚だ。このひとと巡り会えただけで、私の人生は最高に幸せだな!と考えてしまうほどの出会いだと思っている。私だけでなく、娘

        • 固定された記事

        家族って、血の繋がりって、なんだろう

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          7本
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          14本
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        • 自己紹介的エッセイ集
          25本

        記事

          思春期に大きな影響を与えてくれた友

          中学校1年生。入学式後の教室。 期待と緊張が混じるような空気が充満して、ざわざわと落ち着かないその場所で、屈託のない明るい声が唐突に私の後ろの席から飛んできた。 「ねえねえ、君さ。入る部活はもう決めた?」 わたしの名前を聞くより先にそう聞いた。 なぜそういう席の並びになったのか不思議に思うけれど、「い」から始まる名前の私の後ろに「や」で始まる名前の彼女は座っていた。中学校1年生にしては背が高かった彼女と私が、何となく後ろの方の席を選んだからなのかもしれない。今となって

          思春期に大きな影響を与えてくれた友

          すべて、初恋のせい。

          初恋が人生にあたえる影響は大きい。人はきっと知らず知らずのうちに、初恋の人の面影を追っているはず。 唐突に何の話しか、と言うと、ことの始まりはドラマなのである。 そう、また、ドラマの話をしてしまうのである。 ドラマとか映画とか本とかの話は、興味のない人には冒頭部分で離脱されるテーマだけど、深い考察とか書く気はサラサラないので、ついてきて。 以前、華流ドラマ『陳情令』を熱く語るnote(参照はこちら)を書いて、うっかり性癖を露呈してしまったのだけれども、うっかりついでに

          すべて、初恋のせい。

          やる気の出どころ

          昨日、娘に謝られてしまった。 「ごめんね、何にも役に立たなくて。呆れちゃうでしょ。」そう言われた。 どうしたものかな、と思う。 不登校で苦しんだ中学校の時からずっと君は頑張り続けていたから、たまには人生の夏休みだと思ってのんびりするといいよ。そう話しても「休み方がわからない。」そうなのだ。 いつも「何かしなくては」「きちんとしなくては」という気持ちに追い立てられている。それなのに動けない自分が嫌いになる、という。 「今のわたしにはね、“やる気”ってドラゴンとかペガサ

          やる気の出どころ

          生涯趣味をもとう!

          先日、遊びにきた妹が「ピアノを買ったの。」と言った。 妹の家には、実家から持っていったアップライトピアノがあったはずで、はて、なんでもう一台買ったのだろう?と思ったら、彼女が買ったのは電子ピアノだった。 「ピアノはアンちゃん(姪っ子)が練習するし、夜は弾けないから。自分用にいつでも弾ける電子ピアノ買ったんだ。」ということだった。そして、この買い物がすこぶる素敵な日々をもたらしているらしく、「お姉ちゃんも買いなよ!もう、毎日が潤うから!」と熱心に勧めてくる。 音楽のある日

          生涯趣味をもとう!

          眠れる森

          3月のnoteに娘の話を書いたのだけど、彼女はいまも休職中。 最初の頃こそ、何も手につかずベットに潜ってばかりいたけれど、2ヶ月の間に少しづつ気力が戻ってきて普通に過ごせる日が増えた。そして、本を読んだり好きなアニメやドラマを見ることが出来るまでに回復した。 ドラマといえば、最近わたしたち母娘に中国ドラマブーム(というか『陳情令』ブーム)がやってきた。世の中では、とっくの昔に話題になっていたドラマだったようだけれど、母娘そろって何事も奥手、というかブームを疑う気取った体質

          眠れる森

          結婚は頑張ってするものではないと思う論

          若干おおげさなタイトルをつけてしまったけれど、先日、同じ年頃の娘を持つ仕事仲間3人で話題になったことを書く。 あくまで、ごく私的な主張だということを忘れずにお読みください。 仕事仲間のお嬢様方と私の娘は皆アラサーと呼ばれるお年頃。そして揃って未婚であり、結婚する気配も匂いも予感もない。 で、それを3人の母が嘆いていたとかいう、そういう話ではない。 看護師さんをしているという娘さんを持つ母Aさんは、「結婚してほしいかと言ったら、別に、って感じなの。」と言う。なぜかといえ

          結婚は頑張ってするものではないと思う論

          My dear ...

          一年以上遠ざかっていたnoteを再開して、3ヶ月経った。その間に書いたnoteの数は6つと、相変わらずのんびりマイペースにやっている。 長い間いなかった場所は、きっと以前とは違うように感じるのかなと思っていた。 わたしはSNSというものが苦手なので、noteをあまりSNS的に使おうとは思っていない。なんとなく書きたいと思うことをつらつらと書き、読みたいと思うものを読みたい時に読む。そういう場所だ。 実はnoteに初めて登録したのは10年くらい前。どこからnoteのことを

          My dear ...

          ニューメキシコの赤土の大地と、孤独を楽しむことについて。

          一冊の本を眺めている。 これを書いている今はまだ初夏で、窓からは爽やかな風が入ってくるけれど、ベランダを照らす日差しはとても強くて、軒下の日陰の向こうの景色は眩しく輝いている。時々、スズメがやってきてはベランダの手すりにとまって、可愛らしい声をあげる。 丘の上にあるマンションの上層階に住んでいるので目の前に建物はなく、リビングの窓もカーテンも昼間はすべて開け放ってあり、屋外と繋がっているような感じがする。 リビングのテーブルに座り、その本を眺めていると、なんともいえない

          ニューメキシコの赤土の大地と、孤独を楽しむことについて。

          ガーデニングをしながら、子育ての難しさについて考える。

          いま、わが家のベランダで、ある多肉植物たちが派手なモンスターのようになっている。 数ヶ月前に行きつけのダイソーで見かけて一目惚れして、家に連れて帰った。 ヤマトヒメとシノクラッスラという名前の、その2種類の多肉植物は、可愛らしいバラの花のような形をしていた。どちらも同じくらいの大きさだったので、ひとつの鉢に一緒に植えた。まだ寒い時期で、日当たりの良い室内に置き様子を見ることにした。 とてもかわいらしい形のまま、白く四角い小さな鉢に、おしとやかに並んでいた。 ある時、室

          ガーデニングをしながら、子育ての難しさについて考える。

          オトナの感情の行き先

          ランニングの途中で、児童公園の前を通った。 滑り台の下で、2〜3歳くらいの男の子が顔を真っ赤にして泣いていた。男の子の目の前にはお母さんがいて、彼の手を握りながら一生懸命あやしている。それを、同じ歳くらいの2人の子供が心配そうに見つめていた。 お母さんがなだめようと笑顔で話しかけると、さらに火がついたように泣き声が大きくなった。全身を突っ張らせるようにして両手に握りこぶしを作り、空を見上げて大きな声で泣いている。 「僕はそういう理由で泣いているんじゃないんだ」とでも言っ

          オトナの感情の行き先

          ちっちゃい幸せ

          会ったこともない方だけど、noteで出会って言葉を交わしてしまったから、もう勝手にご近所さんのような、お友達のような気でいる。 いつも本当に何気ない普通の日常を投稿されているのだけれど、その毎日をとても愛おしそうに見つめていらっしゃる姿が好き。 相方さんへの、相方さんからの愛が伝わってくる。 ただただ、そのnoteを見るとホッとする。肩の力が抜けていく。 ここのところ、お見かけしなかったので少し心配していた。また、その人の日常が画面の中にあって、何だかとてもホッとした

          ちっちゃい幸せ

          素敵なnote探しの旅

          noteを読むのが好きだ。普段は知り合えないような、様々な環境で暮らす、様々な立場の人の日常や考えに触れられることが単純に楽しい。 その人が有名だとか人気があるとか、私にとってそういうことはどうでもよい。その方がどのくらいフォロワーがいるかも気にしたことはない。記事についているスキの数もあまり参考にしない。 ただただタイトルにふと惹かれて、その人のnoteを開いてみる。しみじみと沁み渡るような言葉が綴られていたり、思わず笑ってしまうような洒落た一言が書かれていたり、時には

          素敵なnote探しの旅