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カナダに住んで64日目、それでもやっぱり『他人の靴を履く』。
よく晴れて雪も溶けて街の色が見えてきて、"もう春かな〜"なんて浮かれていた矢先の大雪。
壊れた充電器も無くなりかけの歯磨き粉も買いに行けずに数日間を引きこもって過ごしてしまう。
"大雪が降ったけど大丈夫?"
その一言も相手(文化)によっては負担になりうると思い、本当に伝えたい相手ではなくサラッと受け答えしてくれそうなカナディアンに送った。
1.最近の生活
Tim Hortons というコ
島暮らし25日目、『ケアとアートの教室』にて演劇とナイチンゲールに想いを寄せる。
朝起きて窓を開けると、涼しい風が入ってくるようになった。
排気ガスが少ないせいか、海に囲まれた山の上では季節の変わり目を感じやすい。
夏が別れを告げようとしている。
わたしの島暮らしもそろそろ終わる。
1.離島の施設にて
島での職場は、コロナウイルスの騒動が落ち着いて元通りのリズムに戻りつつある。
もともと"人員不足"だった施設が、感染症対応というさらに深刻な状況を乗り越えることとなっ
目の見えない白鳥さんとアートを見にいく、川内有緒さん
神楽坂のかもめブックスで見つけた1冊。
職場に目の見えない利用者さんがいて、彼女のことを思い浮かべて手に取った。
***
目が見えないのに美術館を巡るなんて、白鳥さんは相当な美術マニアなのだと思って読むと、そういう訳でもなく、でもかなり有意義な楽しみ方をしていることが分かってくる。
その意外性と筆者の川内有緒さんが綴る素直な文章に引き込まれ、一気に読了してしまった。
しかも、もう一つ、わ
『ドライブ・マイ・カー』は、とても福祉的な映画だと思う。(ネタバレあり)
わたしは、家から1時間かけて、とあるミニシアターへ車を走らせている。
上映終了だと思っていた『偶然と想像』がまだ観られると分かってから迷いはなかった。
昨日、同じ監督の作品を観たばかりだった。
外は気持ちよく晴れていて、車内ではお気に入りの曲が流れている。
窓を閉め切って大声で歌う。
渋滞を抜けて視界が一気に広がる。
そこでわたしは思い切りアクセルを踏む。
"ドライブがセラピーになっ
100個のもので暮らす人
「365日のシンプルライフ」という映画で、彼は自分の持ち物をすべてコンテナに入れる。
そして、必要なものだけ取りに行く。
1日1個、必要なものを考え抜いて、ものと向き合って、生活そのものを見つめ直す。
そんな豊かさに少しの憧れを持って。
ふと、わたしは持ち物を数えてみる。
洋服、本、化粧品、手紙の山、すごく大雑把に数えても500以上。
自分を囲んでいるものに目を向ける。
果たして本当
色彩を持たない多崎つくる
大学生の頃ぶりに、再読した村上春樹の小説。
主人公は、高校生時代の友達5人グループが解体して以来、10年越しにそれぞれを訪れる。
村上春樹の描く、不恰好さすら何だか完璧で、調和が取れたような理想的な世界観。
学生時代には、読む度に没頭して、すぐには戻ってこれないほど本当に深くまで浸っていたものだった。
社会人3年目を迎えて、日常を保つための理性が働くようになってきたのだろう。
さらっと読
ファブリックの女王、アルミ
今回は、映画の話をしようと思う。
わたしは"脳内お花畑"と言われ続けるくらい、感受性が強くてストレスに弱い人間である。
現実は悲しいことが多すぎるため、別の世界を教えてくれる小説や映画には日々救われている。
先週、サブスクで見つけて観たのが『ファブリックの女王(Armi elää!)』という映画。
世界的に有名なフィンランドのブランド、マリメッコを創り上げた一人の女性を描いたものである。
川内有緒さんの『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』を読んで、心に残った文章をいくつか音読しています。
"視覚"以外の感覚を意識すること、もっともっと大切にしたいです。
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