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People on street

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日々考えたこと、日常のこと。 そして育児と子育て、教育について考えたこと。
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記事一覧

人生曲線〜自分への投資をしている時間〜

人生曲線〜自分への投資をしている時間〜

菊池雄星選手が地元花巻に屋内練習場を作るというニュースに触れて、色々と調べていたところ、関連して大谷選手と菊池選手を育てた花巻東高校の佐々木監督の記事を見つけて、読んでいてなるほどなあと思ったと同時に思い出したことがあります。

八幡高校の1年生の時だったと記憶しているのですが、学校行事の特別講義で数学の先生が「人生曲線」というタイトルの話をしていました。

人生は正弦曲線(サインカーブ)のような

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娘が教えてくれた、建築家の新しい在り方

娘が教えてくれた、建築家の新しい在り方

基礎なんか全くない

先日ある人と食事をしているときに話題になったこと。

中学3年生のご子息が学校の文化祭のクラスの合唱で大地讃頌のピアノ伴奏の大役をこなしたのだけど、ご子息はピアノの先生にレッスンを受けるでもなく、自分でピアノを弾きたいと言い出したので電子ピアノを買い与えたところYouTubeの動画を見ながら自分で練習し、ピアノを弾けるようになったらしい。

文化祭でクラスの合唱をするときに自

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実家の家・相続問題

実家の家・相続問題

みかんぐみに在籍していた2005年ごろ、父親が当時住んでいた小倉の小文字に土地を見つけたので新居を建てるから設計をして欲しいと依頼されました。

僕は当初から両親の新築には反対(そんなに前からか)だったのです。でも、まだ存命だった祖母と3人で健やかに暮らせる家をという希望で、妹が戻ってきた時の部屋と、僕が戻ってきた時の部屋もなどと、絶対にありえないプログラムが設定されていたので「いやそれはありえな

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アトリエ系ベーカリー

アトリエ系ベーカリー

ぼくたちのパン屋さんはスタッフが全部で15人くらいいるのですがそのほとんどはダブルワークの人たちです。

製薬会社だったり弁護士事務所だったりもんじゃ焼き屋さんだったり輸入商社だったりカフェだったり。

学生のアルバイトもいます。

日本女子大学家政学部住居学科の女の子とか早稲田大学商学部や国際教養学部の女の子とか。

もちろんネイバーフッドな主婦の人達もいます。

それからパン屋さんで修行して独

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素朴な塩パンにまつわる物語

素朴な塩パンにまつわる物語

先日、神田川ベーカリーのお店に立っていると、いつも塩パンをたくさん買ってくださる白髪のご婦人がお店にいらっしゃいました。
小柄な方で、いつもエプロンをしてパンを買いに来てくださる方。

「塩パンを8個ください」

今日もたくさんの塩パンをご注文されてから、ブリオッシュなど2.3個のパンを追加でご注文してお会計を済ませたあとで、ご婦人が笑顔で話し始めました。

「最近、パンの種類がたくさんふえてきた

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子供を育てやすい国の社会的コンセンサス

子供を育てやすい国の社会的コンセンサス

朝早くから出張に出かける時の東京メトロの地下鉄車内で、抱っこ紐で赤ちゃんを抱え、3歳くらいと5歳くらいの男の子二人を連れたお母さんが車内に乗り込んできた。

土曜日だし、通勤ラッシュの時間にはまだ早いから車内もすし詰め状態ではないから優先席に座っていた人がファミリーに席を譲り、抱っこ紐から赤ちゃんを解くのを近くのおばさまが手助けしたりして、微笑ましい雰囲気になっていた。

近頃東京では朝の通勤時

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Google vs 司書軍団ナレッジネットワーク

Google vs 司書軍団ナレッジネットワーク

父親になってから、特に娘が3歳くらいになって言語コミュニケーションをとれるようになると、自分が小さな頃に母親に読んでもらった絵本を読んであげたくて手に入れては子供達に読み聞かせ、小さなころを思い出す母と子の追体験をしていた。

ぐりとぐらシリーズとか、ばばばあちゃんのいそがしいよるとか、おしいれのぼうけんとか、3じのおちゃにきてくださいとか、三びきのヤギのがらがらどんとか、おおきなかぶとか、有名な

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ベーカリーの仕事

ベーカリーの仕事

昨年末から少し時間ができたときは、神田川ベーカリーでパンの製造や営業の仕事をしています。

パンづくりはすごく難しいのですが、面白くてやりがいがあります。

パンは生地を発酵させた後、成形するときに出来るだけ綺麗に張らせてあげると、焼いたときに上に膨らんでふっくらと焼けます。結構コツが必要で最初はなかなか上手くできないのですが、張らせてプレッシャー与えるとしっかり膨らんで上に伸びる。ある意味パン

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自分で考える力を削ぐ子供への公共圧力

自分で考える力を削ぐ子供への公共圧力

これからの自分の仕事やキャリアに活かそうと、都市経営プロフェッショナルスクールというのに通うことにした。

今、日本は、地方都市の自治体経営や都市・地域経営を真面目に考えないと、将来の持続性について結構やばいのではないかという危機感があり、子供たちに胸を張れる未来の社会へとバトンタッチするのは自分の親としての責任でもあるよな、とか子供が生まれてから考えるようにもなった。

ということで、その都市経

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なんの仕事をしているかわからない、家にほとんどいない父親

なんの仕事をしているかわからない、家にほとんどいない父親

僕の父親は高校卒業と同時に日産(?)のディーラーに就職して社会人になったらしい。実際には高校生の時代から勤労学生だったとかいって自慢げ語っていたことによると、若松に寄港した荷下ろし後の石炭船の底に残った石炭ゴミを拾い集めてどこかに売り飛ばす商売をしている悪い人に雇われて、高校の同級生の友達を数人集めて作業をさせる(自分は作業をせずに甲板から懐中電灯で照らして「そこにある石拾え〜」みたいな司令塔だっ

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規定される内部と世界の広さと宇宙の外

規定される内部と世界の広さと宇宙の外

4年生になった娘と最近よく原宿にお買い物に行く。
雑司が谷に住んでいるので、自分たちの住んでいる雑司が谷から徒歩圏の繁華街といえば池袋なのだけど、原宿には池袋にはない魔力のあるコンテンツが満載だし、電車に乗って出かけるという行為にも娘たちにとっての楽しさは池袋とは比較にならない充実ぶりである。池袋には路面に面白い店がない。ここが圧倒的に原宿や渋谷とは違うところ。歩いて楽しいまち。

僕が子供の頃住

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割りばしとかまぼこ板とダンボール箱

割りばしとかまぼこ板とダンボール箱

僕が育った北九州八幡の紅梅町というまちは、町工場が立ち並ぶ下町だった。1970年代の後半から80年代にこのまちで幼少期と少年時代を過ごした。

紅梅町のまん中にライオン食堂はあって、そこは額に汗して働く町工場の工場労働者たちの朝昼晩の胃袋を満たす、まちの食卓だった。

両親と祖父母ともライオン食堂ではたらく商売の家に育った僕は、生まれてすぐ保育所に通い、保育所が終わってからはライオン食堂のある長屋

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子育ての事

子育ての事

一年くらい前だったか、奥さんがお友達とお茶をして帰ってきた日の夜に、その日仕入れてきた中学校受験の話になった。

本当なのか嘘なのか、都内の小学生の結構な割合が中学校受験をするというのは聞いたことがあったけど、僕のような田舎育ちには想像もつかない訳で、そもそも自分がやったことのない事を小学校三年生になったばかりの我が子に強いるつもりもないし、情報提供することすらもどうかと思いながらも、5年生になっ

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