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ぐるめれぽ

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埼玉、東京を中心に外食で印象に残ったものをまとめています。
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自力でピラミッドまで行く旅⑤トルコ・カッパドキア編前編

自力でピラミッドまで行く旅⑤トルコ・カッパドキア編前編

2019年8月24日〜9月8日、我々鮎沢とサバオは自力でピラミッドを目指しました。訪れた国はトルコ、ギリシャ、エジプト、ロシア。せっかくなので旅行記をまとめます。

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8月26日。今日はVELTRAで取ったカッパドキア日帰りツアーです。

3:20に起床して準備をし、3:35には送迎の車に乗り込みました。何件かホテルを回って日本人をピックアップしていきます。

5時ごろに空港

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最高のビーフシチューに最高のバゲット(ブラン@大宮)

最高のビーフシチューに最高のバゲット(ブラン@大宮)

今日はビーフシチューを作った。安かった牛すね肉、表面を焼いてからトマト缶と玉ねぎと人参とローリエを加えて3時間煮込んだ。最後の30分でじゃがいもとエリンギも入れた。間違いなく最高のビーフシチューができる。

最高のビーフシチューには最高のバゲットが必要だ。大宮駅西口から徒歩15分ほどのところにプランというパン屋さんがある。ハード系を得意とするパン屋さんだけど何を食べても美味しいのだ。

買ったのは

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貝出汁鳥出汁豚の出汁(深緑@東松山)

貝出汁鳥出汁豚の出汁(深緑@東松山)

今日も冷たい雨の中、埼玉の名店四つ葉の暖簾分けという深緑さんへ。

4種類あるラーメンから、黒出汁をチョイスした。貝や鳥や豚の出汁とこだわりの醤油タレのスープらしい。鳥と豚のチャーシューがのるが、豚は部位が選べるのでバラを選択した。

ちょっとした割烹のような空間でラーメンをいただく。

一口目、貝の出汁を強く感じた。これは美味しいラーメンに決定だ。

なんとも贅沢な出汁を感じる。出汁の海に溺れる

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お醤油のまほう(奔放@東松山)

お醤油のまほう(奔放@東松山)

今日は本当に寒い。それに冷たい雨が降っている。そんな日はあつあつのラーメンに限る。

訪れたのは東松山市の奔放。初めての訪問だ。白醤油と迷って選んだのは醤油ラーメン。幸い待ちなしでカウンターに案内された。

程なくして私の醤油ラーメンがやってきた。

大きなチャーシューが2枚ものっている。大盤振る舞いである。あとは焦茶色の大きなメンマと立派な海苔、それにカイワレが緑を添えている。スープには刻んだネ

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美しいラーメンと落語と人生の無意味

美しいラーメンと落語と人生の無意味

用事があって新宿に行った。早めの夕ご飯に、はやし田というお店で美しいラーメンを食べた。

つやつやの油膜に覆われていてアツアツだった。濃厚な鶏の旨味が広がる。全粒粉の麺がポキポキで美味しい。それにしてもなんて美しいラーメンなんだろう。端正だ。

早めに夕ご飯を食べたのは、ある場所に行くためだった。久しぶりの寄席だ。「落語は業の肯定だ」と言ったのは談志師匠だ。聞いている人間の業まで肯定してくれるから

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パンチョのある街

パンチョのある街

あなたはパンチョというチェーン店をご存知だろうか。都市部を中心に展開するスパゲッティ屋さんだ。ナポリタンが主力メニューで、本当に美味しいナポリタンをお腹いっぱい食べられる。

大学生時代、私は仙台に住んでいた。落研に入っていた私は、歌舞伎や落語を見るため夜行バスで東京に通う日々を送っていた

コンクリートジャングル東京で、お金はないけど腹ペコな私のお腹を救ってくれたのがパンチョだった。大盛りで60

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聖夜のプラオとパヤ(アルカラム@八潮)

聖夜のプラオとパヤ(アルカラム@八潮)

できれば、私のノートは幸せいっぱいに見せたかった。でも人生そういい瞬間ばかりではない。最近体調が芳しくない。

12月24日、街が一つになってはしゃぎだす時、私は仕事を休み家で寝込んでいた。しかし朝から晩まで寝ていても飽きるもので、夜、ドライブに連れ出された。

行き先は八潮。ヤシオスタンとも呼ばれる、日本有数のパキスタンタウンだ。もちろん美味いパキスタン料理を出す店もある。今回はそのうちの一つ、

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焼鳥丼はタイフーン(伊勢廣本店@京橋)

焼鳥丼はタイフーン(伊勢廣本店@京橋)

その日は銀座に用事があったので、お昼はここと決めて京橋へ向かった。言わずと知れた焼鳥の名店だが初来訪だ。

入り口で注文をするとエレベーターで2階に通された。注文は焼鳥5本丼。レバーはちょっと苦手だけど、せっかくだから食べてみる。

テーブル席から、煙がもうもうと立ち込めるカウンターを眺めた。カウンターでは皆思い思いの焼鳥を食べ、ビールをあおる人あれば、飯を貪る人もいる。丼を食べる人も多い。4本丼

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丼いっぱいの、大江戸(大黒家@浅草)

丼いっぱいの、大江戸(大黒家@浅草)

「そうだ、天丼食べよう」

そう思い立って浅草へ向かった。天丼にもいろいろあるけれど、今日はこてこての江戸風の天丼がいいんでぃ。

時刻は午後3時、お腹はペコペコ。雷門を脇目に、こんな時間にもこてこての江戸風の天丼を出してくれそうな大黒家に駆け込んだ。

海老がいっぱい乗った海老天丼も魅力的だけど、いろんな天ぷらを食べたいから、普通の天丼にした。

お、丼の蓋から尻尾がはみ出てる。丼のデザインも素

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世界でいちばん一番美味しい梅酒は焼き鳥の煙と共に(きむら@仙台)

あまりお酒を飲まない私にも、ひとつだけ大好きなお酒がある。

仙台駅から少し歩いた飲み屋街、文化横丁。数々の名店が店を構える横丁の入り口付近に年季の入った焼き鳥屋がある。焼き鳥きむらだ。初めて入るには勇気がいる入り口だが、勇気を持ってその引き戸を開けば、おばあちゃんとお姉ちゃんが迎えてくれる。2階建ての店内に人がひしめいている。カウンターでおばあちゃんが手際よく焼き鳥を焼いている。香ばしい煙が香る

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並かつ2つ、定食で(丸八とんかつ店@大井町)

並かつ2つ、定食で(丸八とんかつ店@大井町)

ミュージカルを観に大井町へ行った。なかなか行かない街、知らないお店がいっぱいだけど、今日はとんかつの気分。評判のとんかつ屋さんに行った。

メニューはサービス価格の並かつ定食、上ロース、ヒレなどなど。普通のとんかつ屋さん。ごはんとキャベツは一回だけおかわりできるのか。

2階のお座敷の席に着くとお新香とお茶が運ばれてきた。お新香とお茶で無限にいけそう。

上ロースと迷ったけど、サービス価格だから、

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牡蠣バター定食と冬の訪れ(カツレツたけだ@四ツ谷)

牡蠣バター定食と冬の訪れ(カツレツたけだ@四ツ谷)

冬が嫌いだ。

冬は寒い。厚着をしたらすぐに汗をかき、汗をかいたら寒くなる。濡れた手足が凍える。

外に出たくなくなる。テレビとゲームで頭がパンクする。

日が短くなって憂鬱になる。春を待つことしかできない冬が、今年も来る。

でも少しいいこともある。

牡蠣が、うまい。

銀杏が真っ黄色に染まる四ツ谷にあるカツレツたけだ。並ぶ人みんなが口を揃えて注文するのはカツレツではなく牡蠣バター定食だ。

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わかばのたいやき(わかば@四ツ谷)

わかばのたいやき(わかば@四ツ谷)

「四ツ谷のわかば」といえば、スイーツ好きならピンとくるだろう。東京三大たいやき屋の一つ、行列のできるたいやきの名店だ。

平日の昼、四ツ谷駅からふらふらと住宅街に迷い込むと、異様な行列に遭遇する。たいやきやいた、たいやきやいたと頭の中で唱えながら列に並ぶ。

開け放された窓から、たいやきがひとつ、ふたつと焼き上がる様子が見える。型は1匹1匹別々の、所謂天然物だ。型に油を塗り、どろどろの生地を置き、

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お疲れ様の、かどやの草餅(かどや@大宮)

お疲れ様の、かどやの草餅(かどや@大宮)

日々の疲れがたたり、自律神経が言うことを聞かなくなったので病院に行ってきました。休めるときはしっかり休みなさいと言われ、薬をひとつだけ出してもらいました。
ところで、休むって意外と難しいですね。何もせずにゴロゴロしてても、何かしなきゃと思ってしまうものですね。
かどやという、大宮の老舗のお菓子やさんで、草餅を買いました。

このお餅、不思議なことに表面がベタベタしないのです。そしてフォルムが美しい

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