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派遣録76 闘病記⑤ 幻覚と白い天井
“変わった”世界
「すずきさーん…」
どこかで俺を呼ぶ声がした。
「すずきさーん」
…誰だ? まだ眠いなあ…。
「すずきさーん、手術、終わりましたよー」
…ん、手術?
「起きて下さいねー」
手術が終わり、俺は麻酔から目が覚めた。
(…生きていた…)
松山医師(仮名)から命の保証(“危なくなったら”手術は止めるよ…)と聞かされていたが、開頭手術なので、さすがに怖かった。
派遣録74 闘病記③ 年金機構への怒り
松山医師(仮名)の言葉 2011年、3月後半、俺は脳腫瘍除去手術を受けるために浜松医大に入院した。
不思議と緊張は少なかった。
俺の主治医である医大の脳外科医、松山医師(仮名)は不思議な方で。手術の日程を決める時も、「いつやっちゃう?(笑)」とニヤニヤしながら言ったりする人だった。
これが俺には良かった。重たい気持ちにならなかったのが、凄く良かった。
この医師との面談で、俺は開頭手術へ