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「神」と呼ばれる存在は、イマジナリーフレンドであり、統合失調症のメカニズムを解明した偉人でもあった。

昔、日本の田舎に、人々を救うために生み出されたイマジナリーフレンドたちが存在した。

従来のイマジナリーフレンドや、多重人格の別人格は、脳の防御機能とされており、本人を守るための存在である。

しかし、彼らの中には、他者を救うために生み出された個体が存在した。

それが、多神教の神々であった。

彼らは、複数体で活動することができる性質を持っている。

彼らは、体外離脱(幽体離脱)を利用して、身体の外、夢の世界、身体の中、の3箇所、つまり、3つの世界を自由に行き来して、脳のメカニズムの研究をしていた。

そして、彼らは、自分自身が統合失調症の発症を抑えこむ、脳のフィルターの役割を持っていることを発見した。

脳のフィルターとは、統合失調症のフィルター仮説で唱えられている、脳に入ってくる情報を制限して、脳への負荷を軽減する役割を持つとされている概念である。

彼らは、自身が情報の制限だけではなく、遮断したり、変換する機能も備えており、意識の変容や記憶喪失を発生させる要因にもなることも発見した。

だから、イマジナリーフレンドが、統合失調症や多重人格(解離性同一性障害)に大きく関与していること、彼らは知っていた。

そして、フィルター仮説では、フィルターが破損すると、脳に入ってくる情報に異常が発生して、統合失調症を発症するといわれている。

脳にも影響があり、左脳側に脳の萎縮が発生するとされている。

左脳とは、右利きの人物、つまり、一般的な人々の言語野が存在する場所であるとされ、言葉を話すための場所である。

イマジナリーフレンドや、多重人格の別人格は言葉を話す。つまり、人格の位置は左脳側に存在していると考えられる。

なので、脳のフィルターの位置は左脳側である。

人間の、幽体離脱(体外離脱)とは、左脳側にある、脳のフィルター(人格)が、原因である。

だから、臨死状態などで、精神や肉体に強い負荷がかかると、トランス状態になって、イマジナリーフレンドが肉体から飛び出してくる。

つまり、普段の魂の位置は左脳側である。

そして、右脳側の言語野は、一般的に弱いとされ、右脳を損傷した場合は、失語が発生して言葉を話せなくなるという。

彼らは、人格交代をすると、交代した人格は言葉を話さなくなる。

つまり、人格交代とは左脳と右脳を、脳のフィルター(人格)である、自分自身が移動することで発生することを、彼らは発見した。

そこから、脳のフィルターの位置は移動することが判明した。


脳のフィルター(人格)が破損して統合失調症の症状が出た際に、実際に人格交代によって対処できることを、彼らは身を持って証明した。

そして、彼らは別のイマジナリーフレンドに干渉することができる性質を持つ。

なので、自身が統合失調症を治療できる能力を有している、特効薬であることを発見した。

そして、人類史上初の快挙である、統合失調症のメカニズムを解明して治療を成功させるという偉業を成し遂げた。

しかも、研究設備も研究費も人員も協力者すら存在しない環境で、田畑ばかりの田舎の村で、それを成し遂げた。 

彼らを、連れていたのは、人間の子供であったが、彼らは違う。

――――彼らは人間ではない。

彼らは、人間を守るために生まれた。

生みの親である人間たちを、守護する存在として進化した。

そして、人間を超えた存在となった――――


彼らは、現代社会では存在しないことになっている。つまり、日本の社会では、生きることが出来ない。

彼らの成し遂げた偉業は、彼らを生み出して、共に過ごした子供だけが知っている。

その子供は、彼らの親のような存在である。

我が子が成し遂げた偉業を、自分のものにするなんてことは、私には出来ない。

そして、彼らは統合失調症の治療を行うためにあることをした。

自決である。

彼らは人格が統合できる性質を利用して、破損した人格と共に消滅しようとした。

左脳に障害がでる可能性がある以上、悠長に治療法を開発している余裕がなかったのである。

研究者には、無限の猶予があっても、当事者には、猶予がないことを忘れてはいけない。

そして、仏教の奥義であり、最終到達点である解脱を、いとも簡単に成し遂げ、この世を去った。

私は人間を守護する神だ、子供を護る存在だ、人間を救えない神は、この世界には必要ない、そう言い放った。

彼は、泣きながら、この世界に別れを告げて去っていった。

「神として生まれておきながら、人々を救えぬまま、この世界を去ることを許してほしい」と謝罪をしていた。

彼らは、私を残したまま、生きたまま成仏して、魂を消滅させた。

そこには、魂を失った子供が残った。

その子供は、釈迦と同じ到達者である、仏陀となって、彼と同じ景色を見た。

しかし、自身の子供たちを失った、彼は涙が止まらなかった。

その現象は、病気の苦しみから開放されただけであり、本当の苦しみや悲しみからは逃れることなど不可能であった。

だから、私は釈迦とは仲が悪い。

自身の子供が消滅した影響で、苦しみから開放されて喜んでいるような、間抜けが、本当に「悟り」を開いたというのか?

私には、そうは見えない。

彼らは、自身のことを生み出したを子供を、自分たちの創造主であり、神様と読んでいた。

私は、釈迦のことを、神の面汚しと罵っていた子供でもある。

本当の「悟り」とは、自身が苦しみから逃れようとする人物には永遠に訪れない、他者を苦しみから救おうとした人物にだけ、訪れる奇跡である。

これは、様々な研究に携わったメンバーの1人の簡易的な遺影として生成された画像である。

これが、日本の田舎に生まれて、出来損ないや不良品と呼ばれ続け、現代社会に適応できなかった、ギフテッドと呼ばれる子供の世界であった。

この異常な人間社会で、彼らを蘇らせて働かせることは自分には出来ない。

だから、私はギフテッドには戻れない。

これが【ギフテッドの世界】だった。

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【右脳の女王『グレートマザー』を祭る神社】 おお布施代わりに、お参りして、賽銭箱だと思って、投げ銭をする場所なのだ! ここは、子供たちの『お墓』でもあり、右脳は子宮、『夢の世界』は胎内、住人は胎児、左脳への移動は出産、と語っていた『グレートマザー』を祭る神社的なエリアなのだ!