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夫の2,000文字エッセイ

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#最近の学び

74.女性が髪を切るということ

74.女性が髪を切るということ

数カ月前、電車で会社に向かっていたときの話です。

最寄り駅が始発駅ということもあり、余裕をもって席に座ることができました。
テレワークが進んだおかげか、最寄り駅を出発するタイミングでも席がちらほらと空いている状況でした。

そんな中、僕の前のつり革に制服を着た女の子が掴まりました。
おそらく女子高生だと思います。
彼女は慣れたようにカバンから手鏡を取り出し、じっと自分の顔を見ていました。

僕は

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72.夢みたいなこと

72.夢みたいなこと

人は誰しも好きな場所があると思います。
実家だったり、仕事場だったり、学校だったり、グラウンドだったり。
僕は、好きな場所というのは、落ち着く場所のことや居心地の良い場所のことを指すと思っています。

ちなみに僕の好きな場所は、「本がたくさんある場所」です。
本屋さんが好き、だとか、図書館が好き、だとか言う人は僕の周りにも何人もいます。
本屋さんや図書館なんかは他の場所に比べると静かでゆったりとし

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71.携帯料金プランは、現代アートを超越した話

71.携帯料金プランは、現代アートを超越した話

自分の物分かりが悪いのか、相手の説明が悪いのか。

そんな葛藤の狭間で苦しんだことはないでしょうか。

最近、僕は携帯電話の料金プランを「ahamo」に変えました。ご存知の方も多いと思いますが、「ahamo」とはNTTドコモが発表した新料金プランの名称です。

簡単に補足しますと、少し前から携帯キャリア3社はオンライン申込専用の新料金プランを立て続けてに発表しています。

・NTTドコモは「aha

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70.日常は、たぶん不思議の連鎖。

70.日常は、たぶん不思議の連鎖。

生きていると、たまに「不思議な日」があります。
「不思議な日」とは、不思議な出来事が重なる日という意味です。


つい数日前、僕は「不思議な日」に出くわしました。
でも今になって振り返ってみると、その日の「不思議」がやけにわかりやすかっただけのようにも思います。


というのも。


僕はなんてこともない毎日にも、何かしらの不思議が起こり続けているんだと思っています。グラデーションが薄すぎて

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69.エイプリルフールに嘘をつかない、ということ。

69.エイプリルフールに嘘をつかない、ということ。

4月になりましたね。今日は1日です。
僕は、エイプリルフールだからといって、わざわざ嘘をついた記憶がありません。

近年だと、エイプリルフールにSNS上で嘘をついて炎上した芸能人のネットニュースなんかを目にすることもあります。

そのせいか最近はエイプリルフールにあまり良い印象を抱いていなかったのですが、本来は「4月1日だけは罪のない嘘やいたずらで笑わせてもいい」というハッピーな意味合いが込められ

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67.基礎英語を学ぶ外国人

67.基礎英語を学ぶ外国人

ある日の休日、電車に乗って妻とお出かけをしていると、向かいの席に女性の外国人が座りました。顔立ちのはっきりとした、東南アジア系の方のようでした。

そこで僕は「おや?」と、ある違和感を覚えました。

外国人が珍しかったというわけではありません。
むしろ電車に外国人が乗っているのは、もはや日常で、今となっては日本人だけの車両を探す方が難しいと思います。

違和感の正体は、その女性が読んでいる本にあり

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65.絡まれたとき、絡まれることについて考えた話

65.絡まれたとき、絡まれることについて考えた話

何かに憑かれたかのように、人に絡まれていた時期があります。
一口に絡まれるといっても、「絡まれ方」は色々あるかとは思います。
ただ「絡まれる」という言葉を好意的な意味として使う人はいないはずです。
ご多分に漏れず、僕の「絡まれ方」も愉快とは言えないものでした。

社会人になり、上京したばかりの頃。

疲れた仕事の帰り道、つり革に掴まりながら大江戸線に揺られていると、隣に大きな男がやってきました。(

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59.祝!結婚1周年~いざ紙婚式へ~

59.祝!結婚1周年~いざ紙婚式へ~

本日2021年2月20日。

僕たち夫婦は結婚1周年を迎えました!パチパチ

おめでたいです。

2020年(令和2年)2月20日。

2と0が並んで覚えやすく、東京オリンピックが開催されるはずのメモリアルな年ということで入籍したのですが、この1年は色々ありましたね。

まさか地球規模で生活が一変するなんて思いもしませんでした。予定していた結婚式が延期になったきり、まだ式を挙げられていないので

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54.おもしろくない世の中で

54.おもしろくない世の中で

おもしろさを見つけられる人は強い。それは、世界がおもしろくないからだ。

だから、人類は発見する必要があった。歌や、踊りや、ものがたりが、<表現>が、この世に絶えたことは、人類創世以来、一度もない。

「退屈な文章を書く人」「名文家」の決定的な差 というネット記事の中に上記のような記載がありました。

ふむふむ、と感心したので引用させて頂きました。

引用部分は記事の締めくくりとして記載されていて

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51.平成生まれの昭和男、令和を生きる

51.平成生まれの昭和男、令和を生きる

年代、年齢、性別に関わらず価値観が古いことを「昭和」だと揶揄することがあります。
※念のため言っておきますが、昭和生まれを揶揄しているわけでは決してありません。

例えば、女は働かずに主婦として夫を支えるもの、男は一家の大黒柱として仕事に精を出すもの、といった価値観を押し付けることは「昭和」そのものでしょう。

最近よく問題になるパワハラ、セクハラ上司なんかもまさに時代の波に乗れていない「昭和」な

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50.初めてのように振る舞う必要のない人生

50.初めてのように振る舞う必要のない人生

大学生の頃、クレジットカードのコールセンターでアルバイトをしていました。

インバウンドのコールセンターで、こちらからお客さんに架電をすることはほとんどなく、あくまで架かってくる電話の対応をするというものです。
住所変更や各種登録内容の変更、利用履歴の照会、解約手続き、その他諸々、多岐にわたるカードに関する問い合わせの全てに対応していました。

単純に「時給が高いから」という理由で始めたのですが、

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