59.祝!結婚1周年~いざ紙婚式へ~
本日2021年2月20日。
僕たち夫婦は結婚1周年を迎えました!パチパチ
おめでたいです。
2020年(令和2年)2月20日。
2と0が並んで覚えやすく、東京オリンピックが開催されるはずのメモリアルな年ということで入籍したのですが、この1年は色々ありましたね。
まさか地球規模で生活が一変するなんて思いもしませんでした。予定していた結婚式が延期になったきり、まだ式を挙げられていないのですが、とにかく今日この日を祝いたいと思います!
お互い何かプレゼントを贈り合おうということになり、いろいろ調べていると、結婚1年目は「紙婚式」と呼ばれることを知りました。銀婚式や金婚式は聞いたことがあるのですが、「紙婚式」とは何ぞや。疑問を抱きながら更に調べていくと。
驚くことに結婚15年目までは、1年毎に結婚記念日に呼び名が付けられておりました。
イギリスの風習だそうで、毎年その呼び名にちなんだ贈り物を用意する習慣があるそうです。
1年目 紙婚式
2年目 藁婚式
3年目 革婚式
4年目 花婚式
5年目 木婚式
6年目 鉄婚式
7年目 銅婚式
8年目 ゴム婚式
9年目 陶器婚式
10年目 アルミ婚式
11年目 鋼鉄婚式
12年目 絹婚式
13年目 レース婚式
14年目 象牙婚式
15年目 水晶婚式
1年目から15年目までの結婚記念日は上に書いた通りでございます。
つらつらと並べてみたのですが、謎が深まるばかりです。どうしてこやつらが選ばれたのか
ちなみに15年目以降は5年刻みで、高価な名前が並ぶようになります。
20年目 磁器婚式
25年目 銀婚式
30年目 真珠婚式
35年目 珊瑚婚式
40年目 ルビー婚式
45年目 サファイア婚式
50年目 金婚式
55年目 エメラルド婚式
60年目 ダイヤモンド婚式
といった具合です。
どうやらお年を召せば召すほど、高価なプレゼントを贈り合う必要があるようです。気持ちはわかるのですが、残念なことに今は、年をとれば自動的に懐が潤うような簡単な時代ではありません。
銀行預金にお金を預けていれば金利でがっぽりお金が増えていたり、充分に年金がもらえたりする時代は遠く過去のことのです。そのくせ人生100年時代と呼ばれますので、結婚65周年、70周年も優に迎えられる可能性もあるのです。
ダイヤモンドを超える品、いったい何を送れば良いのでしょうか。
「ダイヤモンドよりもやわらかくてあたたかな未来」とかでしょうか。
結婚65周年で「限りある時間を君と過ごしたい」なんて改めてのプロポーズも素敵に思えてきました。
さて。
ここまで書いてみたのですが、やはり解せない問題があります。
1年目から15年目に名を連ねている連中です。
紙、藁、革、花、木、鉄、銅、ゴム、陶器、アルミ、鋼鉄、絹、レース、象牙、水晶
どうしてこれらのモノが選ばれ、どうしてこの順番に並んでいるのか。
少し考えてみました。
ぐっと集中し、頭を回転させました。
すると僕の意識が、ぽわぽわぽわーん、と遥か遠い過去、煌びやかなイギリスの王室へと飛んでいきました。
***
もっさりとした白髪の髭を蓄えた王様が言います。
「君たちを集めたのは他でもない。△月●日の□時にレースを行う!着順で15位以内なら「結婚記念日」の象徴として採用してあげよう。」
集められた物体たちは、突然与えられたチャンスに、戸惑いながらも、喜びの色を隠しきれません。
「金や銀、ダイヤモンドなどの推薦組の採用は既に決まっている。これはお前たちが金、銀、ダイヤモンドに肩を並べることができる最初で最後のチャンスだ!!」
力のこもった王様の声に鼓舞され、王室に熱気が帯びました。
指定された日時、スタートラインには横一列に多種多様な物体たちが並びました。
王様は威厳ある眼差しで横一列に並ぶ物体たちを満足そうに見つめました。
そして張り詰めた空気の中、スタートの合図であるピストルを空高く撃ったのです。
一斉に走り出した物体たちのせいで砂ぼこりが舞い、視界が覆われ、、、、
というわけにはいきませんでした。
なんせ集められた物体たちは生き物ではありません。自分の力だけで前に進む方法を知りません。
多種多様な物体たちは、微動だにせず、ただ時を待ちます。
やがて数時間が経ち、大きなチャンスがやってきました。
かつて3匹の子豚のうちの1匹が作った藁の家を吹き飛ばしたとされる伝説の強風が吹いたのです。
軽い物体たちが、強風に流され、ゴールに向かいます。
中でも抜きんでたのが「藁」です。かつてのトラウマ強風に、再び弄ばれるかのように飛ばされるのです。
心中御察し致します。
かつての悪夢を思い出しているのか、苦しい表情をした藁もゴール1歩手前です。
しかし。
「こんな風に流されて1番にゴールして良いものなのか。」
藁は、ゴール目前で気の迷いを起こしました。
その一瞬を見逃さなったのが、「紙」です。
紙の切れ端を藁の中に忍び込ませ、藁の躊躇の間に、するりと抜けだし、見事1着でゴールを果たしたのです。
やがて自然の力を得て前進し続けた物体たちは次々とゴールしていき、15位までの順位が付いたのです。
紙、藁、革、花、木、鉄、銅、ゴム、陶器、アルミ、鋼鉄、絹、レース、象牙、水晶
後日談ではありますが、「石」は集合日時を忘れてしまったので、助けを求めるように水晶に聞いたそうです。
意地悪な水晶は嘘の集合日時を伝えたため、「石」はレースに参加できなかったとか。
***
なーんて、十二支の競争のようなことは、たぶん行われていないのでしょう。
調べてみると、各年にきちんと意味が込められているそうです。
1年目の紙婚式の場合、
家族としての歴史は、まだまだ「まっさら」な状態。白紙から始まったふたりの未来を見つめ「幸せを願う日」なのだそうです。
2年目の藁婚式の場合、
質素倹約で、安定した生活基盤を作りましょう、という意味が込められているそうです。
***
ちなみに僕たち夫婦は「紙婚式」にちなんで本のプレゼントをし合いました。
僕は妻に
「普段自分では選ばないような種類の、でも興味深そうな本を下さい。」
とお願いしました。
妻は僕に
「お洋服をつくるために参考になる本が欲しい!」
とお願いしてくれました。
お互い、頭を悩ませた結果、こうなりました!
【僕から妻へ!】
「男の子にも女の子にも似合う服」
【妻から僕へ!】
「美しい生物講義」
まだ読み始めたばかりなのですが、生物学を身近なもので例えながらわかりやすく説明してくれる本で、とても面白いです!
では、結婚2年目も楽しく、笑顔溢れる家庭を築いていこうと思います!
皆様も引き続きよろしくお願いします!
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