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エッセイと呼ぶことを許されたいやつ

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イコカ拝、じぶんではエッセイと呼んでいて、ひとさまにもそう認めてもらえたら嬉しいなあっていう。
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#書くこと

231221_現在地(いつだって今のあなたで十分であり、変わっていくあなたがいい)

231221_現在地(いつだって今のあなたで十分であり、変わっていくあなたがいい)

来年、海外に行きたいと思っているんです。

そう思い始めたのはちょうど一年前の12月。予想外に大きな仕事が一つなくなり時間ができました。
「どうしようか」と考えた時に思い出したのは、2018年末にパリ、フランクフルト、バルセロナを訪れた時のことと、そのひと月後の2019年1月に台湾を訪れた時のこと。

目に入る字面も、耳に入る言葉も、もちろんわからない。
それ以外の音も、匂いも、いつも受け取ってい

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百均の駐車場で、300円のスコーンを。

百均の駐車場で、300円のスコーンを。

セリアの駐車場でスコーンを食べた。駐車した場所はその入口から店内がよく見える(一等地にクリスマスとお正月の飾り物が陳列されているのが瞭然である)場所で、つまり店から出てくる人からもこちらがよく見えただろう。
帰ろうか、別所に移動しようか、駐車場内で場所を変えようか、と数秒考えたけれど馬鹿馬鹿しくなって、結局そこでスコーンの袋を破った。



昼間、ある催しに足を運んだ。峠を二つ超えたまちから、ピ

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書き人の問答と、愉快は。

書き人の問答と、愉快は。

 エッセイ(のようなもの)を書く時でも、日記を書くときでも、創作を書くときでも、いつも着地点、すなわちどんな表現で収めるか、迷う。
 多くの人が知っているように正解はなく、考えれば考えるほどいい場所に到達するわけではなく、それは自分との問答である。

 今日食べたプリンについて書きたいとき、「おいしかった。」というシンプルな表現で(むしろ、だからこそ)満足できるときもあれば、
そのプリンが入ってい

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送り主、おくりもの知らず。

送り主、おくりもの知らず。

 昨日アップした『十六歳、自由の髪、真鍮色。』について、アップロードして、noteの記事として読んで、改めて感じるところがあった。

 実は、大方は先月の半ばには書き上げていたのだが、寝かせていた。
 書き上げてすぐ公開したい衝動に駆られたのだけれど、はじめて書いた(わたしにしては)長めの作品で、勢いで書いた感じがありました。
 基本的な日本語の間違いの確認、表現したいこととそこに当てている言葉の

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明日も、つむぐのです。

明日も、つむぐのです。

 「自分が書いたものをどんな人にも見てもらえる場所に置く」ことを始めて、もうすぐ3ヶ月になっちゃう。

 夏の終わりに始めたはずなのに、いつのまにか外出前にはハンドクリームを塗り、お風呂を出たらぬくぬく靴下を履く季節になってしまった。

 一人暮らしを始めて7年目(えっ、うそ、びっくり)になりますが、やっぱり得意料理ふゆバージョンは一人鍋です。
 2~3年前から、「こなべっち」とかいう名称で一人用

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わたしもルソーかもしれない

わたしもルソーかもしれない

 「思想家」という肩書きがある。
 わたしが知っている人だと、ルソーとかカントとか。最近の流行りでいうとアドラーもそうなるのかな、あの人は心理学者で収まるのだろうか。

 わたしの知人だと、一人も居ない。(「知っている人」と「知人」の言葉の間にはとても薄く、しかしはっきりと境界があることに気付く)
 わたしは会社員で、友人の多くも会社員。公務員(教諭も含む)、学生、看護師…。もう少し広げると、銀行

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とある記録が途絶えてしまって

とある記録が途絶えてしまって

 とある継続記録が、昨日途絶えてしまった。
 原因は、まあわたしの「怠慢」であり、そこから「継続記録の途絶」という結果までにほかの理由が入る余地はないんだけど。

だから、「怠慢」が起こった原因を考えてみた。

「時間がなかった」
・そもそも、昼に起きた
・そもそものそもそも、前日寝るのが遅かった(泣く子も黙る、ってか泣く子はむしろ起きるかもしれないけど、深夜3時…)
・ランチと、お茶~晩ごは

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電車に揺られ、アタマはマルく

電車に揺られ、アタマはマルく

 地下鉄や電車にのるとそこには必ず広告がある。
 新しい種類の車両ではデジタルサイネージがどんどん導入されていて、テレビのCMを流すことができるし、答え合わせ付き美容クイズ(美に無頓着なわたしは大体のクイズがわからず、これが結構勉強になる)を織り交ぜた化粧品メーカーの宣伝もよく見ます。
 正直、スマホをいじるのに飽きて顔を見上げても高明度・高彩度の液晶画面なもんだから、電車の揺れも相まって乗り物酔

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あこがれの人

あこがれの人

 すてきな人に会いました。

 秋ですからお外でのイベントが目白押しな今日このごろ。
 いや~東京すごい。田舎はせいぜい片手で収まるくらいの選択肢しかないのに、「東京 週末 イベント」って検索してみれば、あっちでは肉フェス、こっちでは蚤の市。
 いや~東京すごい。しかも、ちゃんとお金をかけて運営されているであろうものもあれば、ずうと続いている学区の神社のおまつりもたくさん残っている。
 いや~東京

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25歳、表現の自由を知る。

25歳、表現の自由を知る。

なにを書いたって、いいじゃない。
そう思っているはずだし、そう思っていたはずだけど、ふとした瞬間にどこかで誰かがつぶやいていたことが引っ掛かっていることに気がつく。

「自分をネタにするような表現活動はなんか痛々しい」「ナンセンス」
どこかで、そんなようなことが言われていた。

(おそらく)最初はmixiに始まり、TwitterやFacebook、instagram、最近だとティック・トック?いろ

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魅力的な矛盾

魅力的な矛盾

 わたしは、矛盾がとても魅力的に思える。

 例えば、「ほかほかアイスクリーム」。
 アイスクリームは、バニラとかチョコレートとか色んな味、モナカとかカップとかいろんな形態があって、冬であってもお風呂を上がったら冷凍庫の引き出しを開けて一つ食べたくなる、冷たくて甘いあれのことだけれど。
 それがほかほかなんて言われていたらどうだろう。
 身体の火照りを落ち着けるには役立たずそうだし、そもそもそんな

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左目が右目より極端に小さいワケ

左目が右目より極端に小さいワケ

 好きと得意は違うって、ありますよね。わたしはあります。いろいろあります。
 いろいろありますけど、代表的なのはふたつあります。そのうちひとつの話をしたいです。

 わたしはすこぶる、それはとてもすこぶる、運動神経が悪い。
 う~ん、運動音痴エピソードはいろいろあって、わかりやすいところで言うと、泳げません。
 小学校の時に親に頼んでスイミングスクールに入れてもらったのですが、3ヶ月くらいずーっと

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わたしがよくサラダを作る話。

わたしがよくサラダを作る話。

 わたしはよく家でサラダを作って食べる。
 付け合せとかバランスを考えてとかのサラダではなく、サラダがメインデッシュである。(というか最早主食・主菜・副菜すべて含んでひとつのサラダ)

 理由は簡単。
 作るのが簡単。なんてったって、切る・盛る。以上。+ドレッシングかけるくらいだ。
 洗い物も少ない。包丁、まな板。それにサラダを持っていたお皿程度。

 やっぱりそれでもおなかがすく。サラダ食を始め

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こんにち、夢さがし道半ば。

こんにち、夢さがし道半ば。

「大きくなったら何になりたい?」

 幼稚園や保育園で、少なくとも小学校低学年までには誰しもが投げかけられる質問。
 わたしは自分のはじめての夢は覚えていない、一番遠い記憶は小学生のとき少女漫画家になりたかったということ。

 小学校2、3年生のときに何人かで行った友達の家。その家の彼女はサバサバっとした性格で付き合いやすくて女子の間で人気者だったが、男子とも仲が良かった。
 かと言って男勝りなわ

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