ノグチユウイチロウ

IN THE LIGHT ディレクター。照明デザインやインテリアを仕事としています。人…

ノグチユウイチロウ

IN THE LIGHT ディレクター。照明デザインやインテリアを仕事としています。人や空間に欠かせない照明やインテリアについて日々感じたことを書いています。https://www.inthelightinteriors.com/

記事一覧

Be daring, Be first, Be different.

毎日、少しずつ道端に落ちているゴミを拾いながら出勤している。 少しずつでも毎日やれば、いつか無くなくなるかなと思いながら…. 誰でも簡単にできることだけど!ほと…

賢いお金の使い方

世の中にはお金の使い方が上手な人と下手な人がい流と思いますが、単純にお金持ちだから上手、貧乏だから下手というわけではないようです。 お金があっても散財すればなく…

北欧に学ぶ心地よい家づくり

2016年に注目を集めたデンマーク語の「HYGGE(ヒュッゲ)」。これは「居心地がいい」といった意味ですが、スウェーデンでは「MYSIG(ミューシグ)」という言葉があり、こち…

【心地よい暮らしの照明術】#13 センスはお金では買えない

「お金持ちの人は何でも好きなものを好きなだけ買えるのだから、せめて素敵な家に住んでほしい。」 インテリアに関する批評をインスタグラムで配信しているニューヨークの…

【心地よい暮らしの照明術】#12 オシャレな人の部屋の特徴

SNSが普及する以前は、ファッション誌で時々「お部屋公開」みたいな特集があるくらいで、それほど多くはありませんでしたが、近年、芸能人やモデルさん、ファッション関係…

【心地よい暮らしの照明術】#11 値段が安いものが良いとは限らない

同じように見えるものでも、価格に差があるのはなぜでしょう。 よくリプロダクト(コピー商品)でもデザインが同じなら構わないという方がいらっしゃいます。 見た目だけ…

【心地よい暮らしの照明術】#10 その人の周りにあるものが、その人をつくる

これは、オランダ人デザイナーのマルセル・ワンダースの言葉ですが、人はどのような環境で育ったかによって、その人の人生が決定するといっても過言ではありません。 例え…

【心地よい暮らしの照明術】#9 子供部屋はない方がよい理由

元々、日本には子供部屋はありません。昔は家族みんなが一つの部屋で、朝起きたら布団を片付けて、ちゃぶ台を出して食事をする。夜になると、ちゃぶ台をしまい、布団を敷い…

【心地よい暮らしの照明術】#8 インテリアとファッションの密接な関係

ファッションとインテリアはその人の外見と内面をそれぞれ表しています。人は建前では中身が大事と言いながらも、実際には外見の方へお金もかける人が多いのも事実です。 …

【心地よい暮らしの照明術】#7 目に見えないデザイン

心地よいカフェやオシャレなレストラン、格好いい洋服屋さんなど、独特の雰囲気をまとった場所には共通するものがあります。 例えば、オシャレだなと感じる人を見ると、特…

【心地よい暮らしの照明術】#6 コンビニとスタバの照明の違い

マイホームを建築中の方からよく照明プランの相談を受けるのですが、住宅メーカーや工務店の提案するダウンライトばかりの照明プランを見ると、ついつい「こんなにダウンラ…

【心地よい暮らしの照明術】#5 美しい天井をつくる

最近の住宅は一戸建てもマンションもダウンライトばかりです。かつて一世を風靡した蛍光灯のシーリングライトは姿を消し、今はダウンライトが主役です。 小さな光源から発…

【心地よい暮らしの照明術】#4 照明で一番大切なこと

照明を選ぶ時は、好きなデザインの照明を探そうとすると思います。 その次に部屋をきちんと明るく照らしてくれるかという所でしょうか。 どちらも心地よい空間を作るため…

【心地よい暮らしの照明術】#3 欧米では天井に照明を付けないのは当たり前

インスタグラムを見ていると世界中の人のインテリアを見ることが出来る。海外の人のインテリアを見るとスッキリとした天井が特徴的。時折、天井に沢山の照明があるインテリ…

【心地よい暮らしの照明術】#2 心地よい照明ってどんなのだろう?

心地よい暮らしに欠かせない照明ですが、そもそも「心地よい照明ってどんなのだろう?」と思いませんか。 人によって心地よさに対するイメージはそれぞれだと思いますが、…

【心地よい暮らしの照明術】#1 光と影を生かした照明の使い方

日本は比較的まんべんなく明るい室内が多いので、欧米と比べると光や影を意識することは少ないかも知れません。 さんさんと降り注ぐ太陽光が差し込む明るい室内が人気です…

Be daring, Be first, Be different.

Be daring, Be first, Be different.

毎日、少しずつ道端に落ちているゴミを拾いながら出勤している。

少しずつでも毎日やれば、いつか無くなくなるかなと思いながら….

誰でも簡単にできることだけど!ほとんどの人はやろうとしない。

他人の行動を変えることは出来ないけれど、自分の行動は変えることが出来るはず。

一人で出来ることなんて、たかが知れてるけど
最初の一歩がなければ、何も始まらない。

それをみんながやるようになった時に、世の

もっとみる
賢いお金の使い方

賢いお金の使い方

世の中にはお金の使い方が上手な人と下手な人がい流と思いますが、単純にお金持ちだから上手、貧乏だから下手というわけではないようです。

お金があっても散財すればなくなってしまうように、お金持ちだろう貧乏だろうと、収入よりもたくさん使えば足りなくなるのは当たり前。それでは一体、どんな使い方をすれば良いのでしょうか。

お金の使い方は大きく3つに分けられます。1つ目に無駄にお金を使う「浪費」。2つ目は生

もっとみる
北欧に学ぶ心地よい家づくり

北欧に学ぶ心地よい家づくり

2016年に注目を集めたデンマーク語の「HYGGE(ヒュッゲ)」。これは「居心地がいい」といった意味ですが、スウェーデンでは「MYSIG(ミューシグ)」という言葉があり、こちらも「居心地の良い空間で気持ちが落ち着き、心からリラックスできること」を表わすスウェーデン語の形容詞だそうです。

北欧諸国は冬の夜が長く、フィンランドでは冬至になると、日の出が午前9時過ぎ、日の入りは15時、日照時間

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#13 センスはお金では買えない

【心地よい暮らしの照明術】#13 センスはお金では買えない

「お金持ちの人は何でも好きなものを好きなだけ買えるのだから、せめて素敵な家に住んでほしい。」

インテリアに関する批評をインスタグラムで配信しているニューヨークのコメディアン、Dan Mahoubian Rosen(ダン・マホビアン・ローゼン)が、アメリカのある雑誌に載せたコメントです。

さらに、本を色別に並べるのも嫌いだそうで、本が見世物としてキュレーションされているのが、嫌な気持ちになるとの

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#12 オシャレな人の部屋の特徴

【心地よい暮らしの照明術】#12 オシャレな人の部屋の特徴

SNSが普及する以前は、ファッション誌で時々「お部屋公開」みたいな特集があるくらいで、それほど多くはありませんでしたが、近年、芸能人やモデルさん、ファッション関係の業界人など、YouTubeやInstagramで自宅を公開する人が増えています。

最近、見た中では、モデルで女優の長谷川京子さんが「VOGUE JAPAN」で、全室総柄のクロスを貼ったド派手な自宅を公開していて、日本人らしからぬセンス

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#11 値段が安いものが良いとは限らない

【心地よい暮らしの照明術】#11 値段が安いものが良いとは限らない

同じように見えるものでも、価格に差があるのはなぜでしょう。

よくリプロダクト(コピー商品)でもデザインが同じなら構わないという方がいらっしゃいます。

見た目だけなら同じようにも見えますが、本物にはそこに辿り着くまでの過程(理由)があって、そのデザインになっています。突然生まれるわけでもなく、天から自然と降ってくることもありません。

人がそれぞれ違うように、人が生み出すデザインも同じ。思考が形

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#10 その人の周りにあるものが、その人をつくる

【心地よい暮らしの照明術】#10 その人の周りにあるものが、その人をつくる

これは、オランダ人デザイナーのマルセル・ワンダースの言葉ですが、人はどのような環境で育ったかによって、その人の人生が決定するといっても過言ではありません。

例えば、物心ついた頃から家にピアノがある家庭で育った子供は、他の人よりもピアノに触れる機会が早く、きっと他人よりも上手に弾けるようになるでしょう。上手に弾けて褒められたら嬉しいので、どんどんピアノが好きになって、たくさん練習することでもっと上

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#9 子供部屋はない方がよい理由

【心地よい暮らしの照明術】#9 子供部屋はない方がよい理由

元々、日本には子供部屋はありません。昔は家族みんなが一つの部屋で、朝起きたら布団を片付けて、ちゃぶ台を出して食事をする。夜になると、ちゃぶ台をしまい、布団を敷いて寝るという生活です。畳の間の襖を開けるとさらに畳の間が続いていて、その時の必要に応じて部屋を分けたり、つなげたりして使っていました。

しかし、戦後間もない1950年代に当時のアメリカ式の間取りが導入され、現在の「3LDK」といった間取り

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#8 インテリアとファッションの密接な関係

【心地よい暮らしの照明術】#8 インテリアとファッションの密接な関係

ファッションとインテリアはその人の外見と内面をそれぞれ表しています。人は建前では中身が大事と言いながらも、実際には外見の方へお金もかける人が多いのも事実です。

2019年の国内ファッションの市場規模は、およそ9兆円。それに対してインテリアは1.3兆円とファッション市場の15%未満しかありません。

日本人の平均年収が450万円だとして、某FPの方による理想の被服代は2%だそうで、そうするとファッ

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#7 目に見えないデザイン

【心地よい暮らしの照明術】#7 目に見えないデザイン

心地よいカフェやオシャレなレストラン、格好いい洋服屋さんなど、独特の雰囲気をまとった場所には共通するものがあります。

例えば、オシャレだなと感じる人を見ると、特に何か特定のスタイルやモノなどを持っているからそう感じるわけではありません。〇〇系というスタイルでも、オシャレな人もいればそうでない人もいる。また、同じ人気ブランドの服を着ている人もそうです。

冒頭に挙げた、心地よさやオシャレ、格好いい

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#6 コンビニとスタバの照明の違い

【心地よい暮らしの照明術】#6 コンビニとスタバの照明の違い

マイホームを建築中の方からよく照明プランの相談を受けるのですが、住宅メーカーや工務店の提案するダウンライトばかりの照明プランを見ると、ついつい「こんなにダウンライトは要らないですよ。」言ってしまいます。

ダウンライトを減らすと暗くなるのが不安だと言われる方が多いので、「フロアライトやテーブルライトを使
って足りない所や必要な場所へ光をあてると良いですよ。」とお伝えするのですが、言葉ではなかなかイ

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#5 美しい天井をつくる

【心地よい暮らしの照明術】#5 美しい天井をつくる

最近の住宅は一戸建てもマンションもダウンライトばかりです。かつて一世を風靡した蛍光灯のシーリングライトは姿を消し、今はダウンライトが主役です。

小さな光源から発する光は、部屋中を明るく照らすには向いていません。明るくするには、沢山のダウンライトで天井を埋め尽くすことになります。

これまでの住宅の照明といえば、なるだけ効率的に明るくする照明計画がほとんどでした。高効率のシーリングライトは部屋中を

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#4 照明で一番大切なこと

【心地よい暮らしの照明術】#4 照明で一番大切なこと

照明を選ぶ時は、好きなデザインの照明を探そうとすると思います。

その次に部屋をきちんと明るく照らしてくれるかという所でしょうか。

どちらも心地よい空間を作るために大切な要素ですが、一番大切かというとそうではありません。

照明を選ぶ時にカタログやインターネットで探して、実物を見ると印象が全然違う場合も少なくありません。

サイズ感や質感、色合いなど、カタログでは伝わらない感覚的な部分が沢山あり

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#3 欧米では天井に照明を付けないのは当たり前

【心地よい暮らしの照明術】#3 欧米では天井に照明を付けないのは当たり前

インスタグラムを見ていると世界中の人のインテリアを見ることが出来る。海外の人のインテリアを見るとスッキリとした天井が特徴的。時折、天井に沢山の照明があるインテリアは大体日本人だったり。

天井に注目してみると、海外ではダイニングテーブルの上にペンダントランプを下げている以外は天井には照明がないのはごく普通。代わりにフロアランプやテーブルランプが部屋の所々に置いてある。

日本は昼間のように明るい室

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#2 心地よい照明ってどんなのだろう?

【心地よい暮らしの照明術】#2 心地よい照明ってどんなのだろう?

心地よい暮らしに欠かせない照明ですが、そもそも「心地よい照明ってどんなのだろう?」と思いませんか。

人によって心地よさに対するイメージはそれぞれだと思いますが、照明の基本的なポイントは下の4つが挙げられます。

必要な場所にきちんと光が当たっているか。

その場所の照度は適切か。

光が眩しくないか。

周囲とのバランス

まず①の「必要な場所に光が当たっているか」は、当たり前だと思われています

もっとみる
【心地よい暮らしの照明術】#1 光と影を生かした照明の使い方

【心地よい暮らしの照明術】#1 光と影を生かした照明の使い方

日本は比較的まんべんなく明るい室内が多いので、欧米と比べると光や影を意識することは少ないかも知れません。

さんさんと降り注ぐ太陽光が差し込む明るい室内が人気ですが、昔の住まいはある程度の軒が出ていて、部屋の奥に行く程に暗くなっていったものです。昼間でも明るい所と暗がりがあった方が、かえって雰囲気は良かったりします。

光と影をもっとも上手に使っているのは、写真家の人ではないでしょうか。光と影を巧

もっとみる