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【心地よい暮らしの照明術】#3 欧米では天井に照明を付けないのは当たり前

インスタグラムを見ていると世界中の人のインテリアを見ることが出来る。海外の人のインテリアを見るとスッキリとした天井が特徴的。時折、天井に沢山の照明があるインテリアは大体日本人だったり。

天井に注目してみると、海外ではダイニングテーブルの上にペンダントランプを下げている以外は天井には照明がないのはごく普通。代わりにフロアランプやテーブルランプが部屋の所々に置いてある。

日本は昼間のように明るい室内を好む人が多いが、欧米人にとっては明る過ぎて落ち着かないらしい。暖炉やキャンドルの灯りが理想のようで、人工的な照明が好きではないのかも。

照明は天井につけるもの。日本で当たり前の感覚だが、心地良さや雰囲気を大切にする欧米人には不自然なことかも知れない。

天井から煌々と周囲を満遍なく照らされると、暖炉やキャンドルの灯りは必要なくなり、昼間と夜の雰囲気も変わらなくなる。

昼間は窓から差し込む光を取り込み、夜は暖炉やキャンドルの灯りで過ごす。そんな昔ながらの暮らしの方が本当は人間らしいのではないか。

フロアランプやテーブルランプの灯りはそのような雰囲気を作るのには丁度良く、それに暖炉やキャンドルの自然な灯りが加わると、この上なく上質な空間が出来上がる。

近年の日本のアウトドアブームは、人々の自然への回帰を表している一端とも言えるのではないか。近代化による行き過ぎた利便性や画一性は、もはや人々にとって害になっているのかも知れない。

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