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読書メモ:年森瑛『N/A』(文藝春秋)
紹介文引用選評引用文藝界新人賞
芥川賞選考
感想雑記(ネタバレ含み〼) 読後感としては「面白い」と「はぁ」であった。
まず面白いと思った点について。自分の関心と相まってLGBTQに対する描き方に興味深さを感じた。まどかは親密な関係がよくわからないまま、うみちゃんと付き合っている。一方、うみちゃんはその様子を勝手にTwitterのアカウントで綴り、呟きは同じような境遇の人ーー同性愛者ーーの
ryo(supercell) feat. 初音ミク/ODDS&ENDS 〔一人相撲と夢の中〕
※ 本投稿は歌詞解釈ではなく、一般市民の一人がどのようにこの曲を聴き入るかを書いたものです。
前口上 筆者はボカロの熱心なリスナーとは言い難い。大御所の有名曲は知っている程度。また、ボカロの歴史にも通じていない。
ただ、一楽曲として感じ入るところがあったため、筆をとる(いつでも、そういう身勝手な発露が僕の原稿なわけだが)。本稿で扱う楽曲から得た個人的発見を書き連ねるばかりの私的な文章です。(と
読書メモ:香西秀信『論より詭弁ーー反論理的思考のすすめ』(光文社)
個人的注目ポイントメモ序章 論理的思考批判
そもそも論理学はレトリック(説得の技法)に内包されるもの
つまり、レトリック自体は論理なしでも(論理的でなくとも)成立する
「自分の尻尾が切られてしまい、同胞も同じになって欲しいがために『尻尾はない方が論理的に都合が良い』と主張する狐」の言を検討すべきか
第一章 言葉で何かを表現することは詭弁である
言葉で表現してしまった時点で事実とは異なって
読書メモ:ショーペンハウアー『読書について』(光文社)
最初の一文がこれなので痺れる。無知は人を傷つけるとか言うけれど、他人がどうこうではなく、品位がなくなる。
兎に角、ショーペンハウアー先生は「ただ本を読む」ことに警鐘を鳴らしたい。本を読むとは誰かの思考を借りることでしかなく、ただ読むだけでは何にもならない。にも関わらず、読んだだけで(何なら買っただけで!ありがち)自分の思考の一部になった気になる読者に、激おこである。
読書という行為の話をしてい
the pillows/MY FOOT 〔馴染まないこと〕
※ 本投稿は歌詞解釈ではなく、一般市民の一人がどのようにこの曲を聴き入るかを書いたものです。
自分が馴染めないという場合、その矛先はその社会に向くことも自分に向くこともある。でも、そのどちらにも振り切らない。「誰かのせいじゃない 気づいている」という歌詞は、外部のせいにしたいけれど馴染めないのは薄々自分のせいだと気づいている、けれど僕であることをやめられないという、多層的な状況を一言で魅せてくれ
読書メモ:雨穴『変な家』
1枚の不思議な間取りから始まる、ミステリー。
窓のない子供部屋、ドアのない脱衣所、不思議なデッドスペース…。
感想雑記久しぶりにサクッと読めるジャンクな本を衝動に任せて買ったが、間取りが切り口という今まであるようでなかったミステリー。その切り口のワクワク感で最後まで読まされた(褒めている)感がある。
とにかく、冒頭のゾクゾク感が楽しいジェットコースター的なフィクションと言えるだろう。申し訳ない