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君のバンドが大したことなくて良かった
忘れようと思いました。
売れてないバンドマンに必死に恋しちゃって、ぼろぼろにすり減ってまで追いかけたことを。
誰よりも私を愛してくれた、私が愛していた人の事を。
忘れてやろうと思いました。
「目を覚ませ」
なんて言われてしまうくらいに、それは私を盲目にさせて、人の声がもう届かないくらい深くまで落ちていました。
馬鹿げている。分かっていました。
伝えられない想いを歌詞にして歌うのも疲れてし
馬鹿みたいにいつまでも
口約束はもう握りしめてなんていない。
それでも、私の憎たらしいほど思い出に染まったプレイリストがmoon dropの「シンデレラ」を流すたびに君を思い出している。
「この曲は元カノと別れた時によく聞いていたんだ」なんて、狡い話じゃないか。
その元カノには「聴く度に思い出す曲」を作っているなんて。
最後の最後に君は、「この曲を聴くと君を思い出す」なんて言って、私のギターを弾いて歌ってくれた。
君の代わり、睡眠導入剤
「おはよう」
隣を見て笑いかける相手が居ない
「おやすみ」
その言葉の前の、もう寝るの?って確認が好きだった
当たり前のように温もりに包まれていた冬
今年、クローゼットの奥から引っ張り出したのは電気毛布
そんなものが必要ないくらいに君の体温は暖かかった。
それを今も忘れられずに眠れない夜を過ごしている、とか。
「薬を使って眠る、君の姿をもう見てるのが辛い」と言っていた君が、今の私を見てどう思