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これは下ネタ

※これは下ネタ



セックス前のあの空気感は好き

お互い恋人同士なんじゃないかって錯覚するくらい
甘ったるくて気持ち悪い空気が好き

それが好きな人と、なら尚更良い


「この人私の事好きなのかな」

なんて勘違いしてしまうくらいに
優しくなるから好き

ていうか、そういう時の君が好き
そういう時の君以外は見たくない


これも全部、そういう時にしか
私を愛おしそうに見つめる君を見れないからだけど。


だから大事に抱かれたあとの虚無感ってすごい。


欲しくて欲しくてたまらなかったはずで
合意の上で抱き締め返したはずなのに

「シなきゃ良かった」

とか絶対言えない。
絶対言えないけど思う。


押し寄せてくる

『あの頃の君はもう居ない』
『この人はもう私を好きじゃない』

に耐えられない。


愛おしい時間が一瞬で後悔に変わる。
だから一生、このままずっと
私の中で果てないで欲しい。


そのまま私が口を閉じたら一緒にいられたかもな
あのまま私が口を開かなければ隣にいたかもな


「まだこうしていたいから」なんてさ
どうせ誰にでも言うんでしょとか思う。

可愛いって言うのも、その優しい声で名前を呼ぶのも
私だからそうしたい、じゃないんでしょ。


色んな感情がぐるぐる回って
まだ果てないでって

でも私は聞き分けのいい、いい子でいたいから
泣くの我慢して「イっていいよ」とか。


人が変わったみたいに、いや、元に戻っただけか
夢から覚めたみたいな現実に頭が追いつかなくて

言われたくないよ
「いつ帰るの?」とか。

好きだから抱きたいじゃないんだな。
ただ捌け口にされただけなんだろうな。

私は好きだから君に触れたくて
私は君だから触れて欲しかったのに。


必死に平気を取り繕って
泣くの我慢して「じゃあね」とか言ったの

「強がらなくていいよ」

なんてさ、弱いとこ抱きしめてくれない君が
何を偉そうに言っちゃってるの。



私はね

私の中に体の一部を預けて
みっともなく腰を振って
苦しそうな声で私の名前を必死に呼んで
寂しさを埋めるように強く抱き締めて
情けなく私の中で果てちゃうような

ダサくて弱い君が好きだったよ。


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