見出し画像

本能寺の変1582 重要 ◎第48話 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』

重要 ◎第48話 

8光秀の苦悩 1守るべき者 2/3 

はじめに ←目次 ← 
重要 ◎目次 重要 ◎目次小 
重要Point ◎目次 重要Point 通し ◎目次 
テーマ別 目次 テーマ別 通し ◎目次 
その一因 
見えてきたもの 目次 
*◎=重要ヶ所 P=重要Point ✓=チェック済 
 47 ◎ 48 ◎ 49 ◎ 
*以下は、重要ヶ所◎のみ抜粋したものです。 
*加筆修正 
【シリーズ】信長の甲斐侵攻

5 信長の猜疑心。

 信長は、猜疑心が強い。

 戦国時代の後半である。
 これが当時の風潮だった。
 そうしなければ、生き残れぬ時代だった。

 信長は、弟信勝を殺害している。

 実の弟ですら、信じられぬ時代だった。

  弘治四年戊午(つちのえうま)霜月二日、
  河尻・青貝に仰せ付けられ、御生害なされ侯。
                           (『信長公記』)

 【参照】4光秀の苦悩 3信長の猜疑心 

 光秀は、信長の猜疑心を怖れた。

 疑われれば、「終い」。
 光秀は、細心の注意を払った。
 緊張の日々がつづく。

 光秀は、洞察力に優れていた。
 信長の心の内が、よくわかった。
 「打てば響く」、のである。
 信長は、大いに、気に入った。
 このことが、立身出世の大きな要因となった。

 秀吉も、信長の猜疑心を怖れた。

 秀吉に、子はない。
 それを逆手に取った。
 信長の五男を養子とする。
 秀勝である。
 秀吉の長浜時代。
 天正五年1577頃のことという。

 なお、秀吉と連名で発給した天正八年三月付「長浜八幡宮
 奉加帳」が、その初見とされる。

 光秀は、強力な武力を有していた。 

 五ヶ国の軍勢を動員することが出来た。

 光秀は、「持てる者」に成り上がった。
 領地は、丹波一国、近江志賀一郡。
 さらに、山城にも、強い影響力があった。
 また、丹後の細川藤孝・大和の筒井順慶を与力としていた。

 否、そればかりではなかった。
 土佐の長宗我部元親と、きわめて親しい関係にあった。
 元親は、四国統一を目前に、野望に燃えていた。

 事あらば、東西は分断される。

 地図を見れば、よくわかる。

 北から順に、丹後・丹波・近江の西半分・山城・大和。
 そして、瀬戸内を渡って、長宗我部の土佐・阿波・讃岐。

 光秀は、きわめて、重要な位置に配置されていた。
 広大な地域に、大きな影響力を有していた。

 万が一、事あらば、・・・・・。 
 東西は、分断される・・・・・。
 「合従」、「連衡」。
 その脅威は、荒木村重の比ではない。

 信長は、光秀を警戒していた。

 信長は、光秀を信用していない。
 これに気づかぬわけがない。
 村重の一件もある。
 光秀を警戒していた。

 信長の、表の顔と裏の顔。

 否、それのみに、あらず。
 大領を与えた家臣全てに対しても、それは同じ。
 秀吉も、然り。
 柴田勝家も、然り。
 丹羽長秀も、また然り。  
 
 彼らは、強力な軍事力を有していた。
 見方を変えれば、有力な戦国大名に他ならない。

 「一寸先は、闇」

 重臣なれば、こそ。 
 「油断」すれば、命を失う。
 「一寸先は、闇」
 何が起きるかわからぬ時代だった。

6 粛清の怖れ。

 光秀には、粛清の怖れがあった (①~③) 。

 本願寺の退城直後。
 あまりにも、露骨だった。
 佐久間信盛の一件。
 光秀は、その一部始終を見ていた。
 「明日は、我が身」、である。

 ①信長は、不意を衝く。

  信長は、合理的主義者。
  無駄を嫌う。
  信長は、将来を考えた。
  「役に立たぬ」
  これすなわち、不要の意。 
  佐久間信盛を粛清。
  信長は、不意を衝いた。
  恐ろしい男であった。

 ②信長は、己に逆らう者を容赦しない。

  信長は、誇り高い男。 
  我慢強く、執念深い。
  最後まで、信盛を赦さなかった。 

 ③「役に立たねば、捨てられる」 

  光秀は、信盛の死に様を知った。
  正に、「走狗煮らる」。
  光秀は、用済みになることを怖れていた。
  その苦悩は、次第に大きくなっていった。

 【参照】4光秀の苦悩 4粛清の怖れ 10   11   12   13  
                   14   15



 ⇒ 次へつづく


NEW!!

目次 が更新されました。

 これで、全体像がよくわかる!!
 毎日更新!!
 原因・動機の究明は、この一歩から!!

重要 ◎目次 が更新されました。

 「本能寺の変」
 原因・動機は、この中にあり!!
 ご注目下さい!!

テーマ別 目次 が更新されました。

 視点を変えれば、見える景色も違ってくる!!

見えてきたもの 目次 が更新されました。

 これで、さらに、一歩、近づいた!!
 ご期待ください!!

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

日本史がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?