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思想家の休日

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2023年9月の記事一覧

シュプレヒコール

シュプレヒコール

喉仏に噛み付く神、君が愛おしいと思う全てと和解して、サラダみたいに引っ付くのだ、と、途端に顔を赤くして、世界は、未だ綺麗だったのだ、と、過去に生じる所以を飛び越える先々では、更なる展開が生まれ続ける。凡庸な鈍器が飛び交う近代国家の終焉、戦争に巻き込まれてしまった瞬く間の子供たちの笑顔や願い、寝言も爆風により消え去り、奪われたものの大きさにより、感情すらも失った人々が飛び交う交差点、事故車でいっぱい

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巨星

巨星

誰よりも寄り添う私の分身たちと会話する中性子星に住む違う次元の私、さもしい自己を超越するために、星の間にある、あいまいな蜘蛛の巣を払いのけ、欲望に忠実で、怠慢な日々から逸脱し、静謐な予感に住まう自己との融合を終え、違う次元での私が昇華させた物語を受け継ぎ、この星での役目が終われば、違う星に移動して、また、同じ自分を演じるのです、と、語る私、たちまちは、アナグラムに吸い込まれ、似たような形になるの、

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高揚感

高揚感

狂信者ばかりが詰め込まれた教室、実体もまままならない今なら、と、粛々と闇を貪るコウモリたちのエクスタシーの指数、ノスタルジックに加工された動機や、ドラマスティックな終わり、破壊的な末路や、熟成した実家、太陽と銃で生計を立てる父たちや、競合を続けるほどに、歪んでしまった精神の互換性、ファシズムたちが歪ませた分針、ビロードにくるまり、戯画の中で踊る生活感が見苦しいあの子、正体不明なものばかりなんだから

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理想

理想

群像が持ち寄るパスワードの雨、ずさんな可能性から現れた世界が、抑止力から外れ、自らの欲のままに突き進む各地の闘争本能や、愚鈍な帰巣本能、獰猛な恋の汚穢、反乱する意識を吸い込んだ肺の奥での呼吸、一律な乳房が現れる夜の慟哭、胸に孕んだ最後の互換性や、制限ばかりの所以、切り取られた毎日や、律儀な焦燥感、分断されるばかりの、倍速の毎日、無様な姿形をしてはいるが、こうして、何かを愛そうとする無垢な姿に、量子

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帰宅

帰宅

凡庸な世界での生活感や、安易な判断により敷衍する憎しみによる甲状腺異常、受理することごとくが、すべてを簡単に裏切り、独善的な判断により反映される答えが、清潔感を損ない、行いなどを正すべきだ、と、矯正施設に送られる子供たちの行方もわからなくなり、ワンダフルワールドにも篩がかけられ、古びた精神が描いた正解などにより、世界は、解答を失い、倒壊していくだけの瞬間に降り注ぐ答えも、対価などを謳いながら、忍ば

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克服

克服

たくさんの戦争が食事の宇宙孤児たち、脳内を跨ぐ時間の枷、彼方の詩、方々にたまる悪意、消費的な実存と、自己の裏側にあるほんとうの自分なんてものいないから、いろんな真似をして、今を誤魔化しては、停泊する理由や、拗れた今、この、究極的な混沌を生み出した世界の形跡、あてがわれた罪を模倣するだけの君たちの末路、秋の虫に乗って旅立つ強度を測る科学者たち、原子炉で羽化した恋の虫、群像にとろける意識は、ネビュラと

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ふやけた比喩

ふやけた比喩

シアン化水素の雨が降る街、分裂していく衝動が、新たな人格を形成して、本当の自分なんてものは、その場で粉々になって、退廃的なエレジーが接続されては、怠惰な日常を下腹部で膨張させ、緩慢な正義を用いては、君を簡単に傷つけていくだけの供儀として運ばれていく自己や、制圧的な奴らの規則により、がんじからめになってしまった結末の末端、乱立する制度を謗るための要件に磔にされている父たち、裁かれるための定理や、数多

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夜を漁る

夜を漁る

繁殖する定理の青青とした反動、心の家屋、張り裂けた心臓、所々のわけ、刻刻と神様もいなくなってしまった末路、現時点で凄む風、向かい側の橋が崩壊して、退路も断ったあの後、こじつけられた罪の味や、背景で悶えるmobたちの群れ、骸と化した信仰心の高めな母たちの無限性、静謐な月で蹲り眠るウサギのような有耶無耶な心で、セオリーを打ち砕く間に、疑問なんてものは、即座に翻され、答えなんて、その場でめった打ちにされ

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感動との同一化

感動との同一化

君と星を摘みに行く途中、連鎖反応した病は飛び散って、雲散霧消して、あべこべな自由をまだ掲げては、どっちが正しいかなんて、どうでもいいことに、答えを見つけようとしている夏の終わりとの齟齬、ズレた観念に注ぐ無責任な愛、囁くコードを書き換えるための数秒が、瀰漫していく最愛の君の声、シュプレヒコールもアンニュイとしてきて、摂理なんてものは、どうでも良いことであり、そこで繰り返し与えられる結末、心を覆う膜、

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再生

再生

ナショナリズムを加速させた下腹部から生まれた保身により、成り立つ国家の公僕たる娘たちの処遇を決める絶対的な父たち、寂寞を携えたつま先で立つバレリーナの焦燥感、乖離する理由を膨らます唇、鳴動する本質と、仰ぐような風を飛び越えて、天啓により老けた過信が、やがて、いびつな信仰心を携え、誰彼構わずに、吸収しようと目論むブラックホールのような坊主、ずさんな真理を用いて、説教をし続ける後ろ姿や、隠した角、停泊

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懐古

懐古

窮屈な意味を紡いだ君との架け橋、陰鬱な蝶々が舞う六月の午後、磔にされた感情ががんじがらめになって、担う意味すら、似合わなくなって、無くしたものばかり探し回るような八月中旬、地球の表面も、じりじりとして熱くなって、君の脱げた靴が、砂浜に転がって、そのまま海に走り抜けていく様を眺めては、降り注ぐ幸運に感謝をし、憎しみばかりを買い取るリサイクルショップ、凝固剤にで固まった真っ当な世界、あらゆる目論見を対

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効果

効果

夜風と恋の汚穢、卑劣な群像の祈るだけの手
、ハッピーウェディングの噂、ダボダボの学生のズボン、神々しい結末を篩にかけた後のふりかけの気分で、論理と対峙する静謐な教室、分散されていく数多の夜のネオン、音が言葉を遮ることがなくなった途端に、恋とは、始まるのだ、と、ラジオでは、カタルシスに至るための、革命的な散文が、ふるさとを焼き尽くすまでの歴史に鎮座し、文化的なものを、世界的に巨大な胃の中で、散漫な黙

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到達

到達

運命も通り過ぎた貪婪な帰り道、彗星により破壊された近所の山々、どこかの一家団欒に相似していくだけの怠惰な末路、横転する真実や、曇天の中、さまよう風、理想論的なデカダンスに包囲された君の前衛的な結末、煮詰まる瞬間に迫る忘我と偏屈、全自動の夢や、吸収されるだけの緩慢な時代の餌たる自己、高尚なものなんて、この場で瞬時に裁かれるだけであるし、あらがうほどに食い込む罪が与える微量な麻痺と快楽、配役を終えられ

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誤差

誤差

蒸し暑い9月中旬、順繰りに現れる季節的な雨、鞭打ちの少女や、奇跡的な咎め、磔にされた希望から、まだ数千年しか経っていないのに、ここまでの発展を遂げ、豊かさを勘違いした私たちが、掘り起こす資源などにより、この世界は熱くなったわけではなく、このようなサイクルで、壊れていくのが定めである、と、違う宇宙で監視する創造主たちによる決められた次点でのカタストロフ、ロストしていく心情は、星に帰り、新たな生命へと

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