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思想家の休日

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2023年6月の記事一覧

開幕

開幕

山ほどの愛で解放する隘路、何かを利用して、輝く正義、犠牲となった義体たちが転がる廃屋、くたびれた山から流れてくる溶岩や、惰性で導かれていく思い出の山脈、鼻腔の中でのドップラー効果や、退廃的なモジュールに突き刺さっているUSB、紊乱な羊膜を突き破り、もう一度、人間のような何ものかに変化し、追憶で悶える記憶のアンサンブルや、相似するほどに憎しみ合う人々、収斂されていく神経や、照合し切れない思いを分散す

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繁栄

繁栄

心が満たされているから、富が溢れてる。瞳からこぼれ落ちた過去も朧げで、健気なほどに衝突する懐かしい悩み、夕焼けに消え去る彼女の記憶、着膨れした空間から落ちた衝撃、群青色と夏、トナカイの折れた角、急降下していく意識、途端に毀れた関係、強迫的であるが故に、自らを迫害させ、孤立していく。消費的な彼らの理想、国家的な暴走も止められずに傍観し続ける私たちの離床、かかずらう瞬間に生まれる命、回転する座標や星座

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現れ

現れ

凡庸な価値を謳う奴隷たちの論争、たちまちは、司る意味が、円やドルに変わるから、理屈な未だに卑屈なままであるし、用いられる理由が、人を裏切るところを、何度も見てきたし、幾ばくかの可能性も、即座に消え去って、幼稚なギミックの中での、歯車やシステムでしかないのだ、と、設計者が語りかける数字や、物質としての、私たちの統合や闘争、あらゆる統制が吐瀉する論理が肥大化し、悲哀に導かれた君たちの偶像に迫る偶感や、

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鼓動

鼓動

終わりしか語らぬ者の言葉に耳を貸さず、何かを始めようとしている者には、力を貸し、存在の軽さと儚さの間で、軽視される生きるという行為に重点を置き、充当される真理や真偽の間で、体たらくな理由を吐き出す民意から、即座に解放され、ささやかな道理が加速して、懐疑的な日常にそぐわぬ価値が瞬く間に過ぎ去り、最たる意味が利己的な固定観念が瑣末な差別を繰り返す人々、栄華なんて続くはずもないのに、つたない永劫を噛み締

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敏感

敏感

散々な結末を屠る闇、遠退く悩み事や、そこかしこで交換されるだけの愛、たちまちに迫る動機が、自覚する前の確かな精神に繋がれて、基礎を謳うだけの動機の奴隷として、蓄積する可能性を捕食するストーカーたちの群れ、寄贈された真理を突き破る角を用いて、モチーフとされるものや、モニュメントになってまで、その権威を吐き出す権力装置としての、罪や憎しみの膿、規制され、制限ばかりを生み出してまで、奪い合う精神の帰路、

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夜明け

夜明け

自分たちこそが、正義だと思っている連中には、何を言っても聞かないし、自分たちが、正しいと思う間は、何が正しいかなんてのは、理解もできずに、正しさからは、乖離していくし、何の理解にも至らずに、押し付けられた正しさは、やがて、自らを蝕み、抑えられない衝動が、敵意を生み出し、自らにも牙を剥き、無惨にバラバラになった主体は、次なる宿主を探し、さまよう値に平伏すだけの過程や、そこかしこで過信し、経過していく

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底なし沼

底なし沼

茫漠たる可能性の、そのまた先、崇高な余韻を泳ぐ魚たち、あらがうほどに増えていく傷だけが、友達である、と、促す子供たちが促すアイロニー、ぼんやりとした幸せを噛み締める君の願い事、さすらう意識が浄化され、寂しい結末に補填される流動的な結末、数多の粛清から逃れ、結合されるだけの今に襲いかかる欠如や、そこかしこで訣別していくだけの疾しい日々、制限なんか持たずに彷徨う泡沫、瑣末な標本の中で既読される過ち、仮

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悔悟

悔悟

泣き虫な鳥や、遺伝子改造された犬、亜空間から来る友達や、永遠というビジョンを焼き尽くした恋の跡、前頭葉を走る虫や、理論上の敗北、屈折した闇や空間的な感度、捏造されるだけの、主義や実存、果てしないだけの欲による悔悟、はしたないだけの帰路や、痩せ細った愛、サディストたちが寄り添う細い道や、躍動する咎めや、枯渇するだけの忌々しい欠如を孕んだ実体の枷を外し、濾過されていく瞬間を可視化したり、自覚する間に擦

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まやかし

まやかし

退屈な結末にマニュキアを塗る少女、朴訥な主観から現れた炭酸のような初夏、初々しい語感に接続されていく精神と、ハイテクな呪詛を垂れ流すレジスタンス、怜悧な瞬間に飛来する鳥、空が綺麗だとか、それぐらいの言葉が胸に刺さって抜けない、と、嘆く彼女と盗難車、継続する理由とは、この力が反復し続ける限りは、あまりある時間との対義語や、大義や、怠惰などなどが混沌としては、自分の未熟さに、気付くんだ。死は優しく首元

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誤り

誤り

発明家を断罪するだけの、この国、生えた感情を把握できないことが、何より恐怖に感じてしまう人々の蒸れた匂い、連動する意識に擦り寄る価値から超越し、厭世観を飛び越えて、日常に愛をさずけ、健気に同化する君たちに擦り寄る気配、期待感は、安易な欠如を迎え、乖離していく情景の花や、数多の波形、経過していく道理や過信、懐疑的な日常や、敵愾心なんかがジレンマを掻き乱し、介在する意味や、排斥される理由などなどに攻め

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撫でる指

撫でる指

傲岸不遜な君の言葉、覆い尽くす退屈な原理に束縛される可能世界の牢獄、吸収され続けるだけの現象に孤独感を加速させながら、内外に果てる予感やら、分裂していく焦燥感が拡大解釈を続け、同化していく結末も間違いを改めないし、あらがうほどに食い込む爪により、歩けなくなってしまった君たちの末路、改善されない苦しみと憎しみが入り混じる香水、痩せた感情を拘束する所以、まどろむ信仰心やら窓枠、惑星探索やら、成否を超越

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雑念

雑念

直接的な言葉が、君を責め立てる間に迫る欺瞞やら、不満足などなどが、絶えず波及して、この世界を生き辛くさせるし、あらがうほどに食い込む自らの爪により、傷付いた二の腕、孕んだ悪意がランダムに、この地上を燃やし尽くす合間に、怠惰な化粧を終えた君たちの歪なジレンマ、まさぐる意味の強度や、季節的な苦しみに消費される君、軽薄な季節に埋もれた花、倦怠感に羽交締めにされ、参画する結末や、あいまいな進路や、ロジカル

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夏の気配

夏の気配

恒常的な夏の余韻、印象的な悔悟を拾い集める月日、明晰な観点から打ち出す理論から溢れる雨がやがて、川に変わるまでの軌跡を追いかけ、冷静な判断でふやけた指先を眺めながら、擬態化する思念や、証拠も残さずに消えた恋人たちや、約束を突き破る観念や、相似するほどに、増していく憎しみなどを引き合いに出しては、打算的な悲しみが、やがて終わらぬ悲しみを引き出して、悲観的な観点がねじ伏せる幸せなどなどを傍観しながら、

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清潔

清潔

凡庸な天使がさすらう結末、荘厳なカーテンがゆらぐ、豪華なだけな部屋、想念から抽出されたジュースを飲みながら、長らくの価値などは、所詮は、今を引き延ばすためだけの、杜撰な価値であるのにも関わらず、その価値を崇め奉る人々の死んだ魚のような目、ただ、諦観しているだけなのに、あたかも、生きているだとか、生かされているなど、という戯言を促すほどに、乖離していく生命、前衛的な過去を食べる野良犬、復元される結末

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