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#プレアデス
『meetooならいつでも読める』『そのうち読もう』という感覚を捨ててください
こんにちは、ひみです。
若干挑発的なタイトルですが根拠があってのことです。私の連載が終わった今、5次元へのアセンションを望んでいる方に向けて先に通ってきた者としてお伝えできることがあります。
昨日を以って私の長期連載が終わったわけですが、宇宙の意図で、あらゆるすべてを網羅するよう書かれたこの小説は経験上、
『いずれ消える可能性があります』。
私にとって最初のツインレイサイトとして参考にし、
第223話 肥沃のみなもと
胸の真ん中が冷たい。彼の心が痛みを発している。
棘の原因となった私のことを果たして許してもいいものか、彼が逡巡しているのが伝わってくる。
「私の愛を受け入れるってことは私に屈したように感じるかもしれないけど、あなたと私の魂は全く同じ大きさだよ。
私のことが怖いかもしれないけど、私はあなたの敵じゃないよ。だっておんなじ大きさだもの。だから上も下もないよ。」
そう言ってから疑問に思う。
最初
第222話 我は我也。我こそは我也。
(われはわれなり。われこそはわれなり。)
その日は朝から、『自分の価値』を視ていた。
『受け取れない』意識を闇の中から見つけ出すと、その子に向かってこんな風に話しかけていく。
「受け取っていいよ。あなたに出会えて嬉しい。私ずっと、あなたのことを探していたんだよ……。」
深い感情を浄化できるということは時に、その感情がようやく出てこられたということ。出会えたことを喜び、向き合い、そうして対
第218話 魂の故郷
再び場面が切り替わると、学生の頃のスサナル先生が父親らしき人からこんなことを言われている。
「大学なんて、お前にはもったいない。」
けれども彼らには就くことのできない教師の職業を目指すことで、“あいつら”を見返したい気持ちが彼の中に溢れている。そうして卒業後、実際に子供たちを前にして教壇に立つと、すぐに支配欲が満たされる感覚の虜になった。
子供らはつけ込みやすくて、簡単に騙せる。
だけ
第217話 盤上の駒は何を視る
『誰かがやらなきゃいけないんでしょ、それが私なんでしょ。
だって私以外の他の人にはこんな重たいことできないでしょ。彼らじゃ潰れてしまうでしょ……。』
シリウスから、叡智としての“意識の拡大”が与えられると、スタックしていたプレアデスのトラウマが一気に進展することになった。
かの星の破壊とは別の角度から見れば、平和な故郷が奪われる闇を体験してみたいという集合意識と、それからプレアデス自体の
第216話 図書館の回廊にシリウスの光が当たる
それからお昼近くになると、起きたばかりだというけーこから着信があった。彼女とは日々、必要があってもなくてもしょっちゅう連絡を取り合っている。
「……それ、何時頃のこと?
マジか。じゃあこれ、たぶんリトからだったんだと思う。
あのさ、さっき寝てる間に誰からなのかは分からないけど何かを受け取って、これだけはメモしておかなきゃいけない気がすると思って、その時だけ無理矢理起きてスマホに残してるんだよ
第215話 いつつとななつ
プレアデスの私の心にわずかな光が差し込むと、反射光で目を細めた暗黒城の主は厄介そうに舌打ちをした。
「お前を信用してる訳じゃないからな。」
孤独に飲まれた小さな男の子からは、私に対する不信感しか漂ってこない。暴れ出したい感情を本当は多く抱えているのに、それらを見せまいと腕組みをしている。
いくつかと尋ねると、「七歳。」と返ってきた。ガスコンロと流しをすぐ背中に、長方形のダイニングテーブル
第213話 愛と憎悪を内包している
かつて私とはプレアデスにおける、姫のような王女のような者だった。私ほどの深い愛を擁する者もそうはいない。
ある時そこに彼らがやってきた。愛する星の者たちは、私ほどには彼らを受け入れる愛を持ち得なかったけれど、かといって彼らをどう扱ったらいいのか一様に皆考えあぐねていた。
それでも目の前の異邦人たちは“現に目の前で”困窮している。彼ら自身、元いた星を追われて広い宇宙を彷徨っている。今、彼ら
第212話 アカシックから消せない傷跡
彼の魂とバトルをしている。
全身全霊、空中戦であり肉弾戦。この広い宇宙において、完全に完璧な互角の相手とは彼の魂を以って他にはいない。(※)
故に夢中で戦っている。その口元に笑みを湛えて、やるもやられるも味わっている。なんて悔しい、なんて楽しい。
ふと見ると、“私たち”の他にもそれぞれの双子がお互いを相手に戦いを繰り広げているのが多数見受けられる。彼らもまた目の前の対の相手から決して目を逸
第197話 青の触感
間、髪を容れずにとはまさにこのこと。
あれほどの難所となった箱根の峠越えをしたばかりだというのに、その翌々日にはさっそくけーこと出かけていた。
鎌倉市長谷寺。
あじさい寺としても有名な境内の一角には『弁天窟』という洞窟があり、空海によって彫られたといわれる弁財天がいらっしゃる。
満開の紫陽花が咲き誇り、とっくに初夏の陽気となったその日、ひんやりとした洞窟内の静謐(せいひつ)さが肌にも魂にも