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若手大学教員のギャップモチベーション

若手大学教員のギャップモチベーション

以前,モチベーションに関する記事を書いた。

そこでは,モチベーションが上がらない時の対処法として,「とりあえず始める」ことの効果について書いた。

「神モチベーション」は,このモチベーション(やる気)が上がらない・続かないことの理由と,その対策についてまとめられた本だ。

モチベーションの種類本書によると,モチベーションの種類は以下の3つに分けられる。

以前自分が考えた対処法は,アクティブモチ

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「1分で話せ」を1分で

「1分で話せ」を1分で

本書は,「伝える力」を世界で一番簡単に習得できることを目指したスキル本だ。

内容は小難しいものではなく,題材が日常的なことなだけにイメージもしやすく読みやすい。

自分がなるほどと思った要点を簡単にまとめると,以下の通りだ。

プレゼンの目的は伝えることではなく,相手を動かすことにある。

相手の頭の中に,自分が伝えたいことの骨組みや中身を移植する。

頑張ったことは話さない。それはただのエゴ。

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1476文字で「運動脳」

1476文字で「運動脳」

「スマホ脳」の著者であるアンデシュ・ハンセンが,著書「一流の頭脳」を加筆・再編集したものが「運動脳」であり,2022年8月に刊行された。

この本を一言でいうと「有酸素運動は脳にとって良いことだらけなので,皆さんとにかく運動しましょう」というものだ。

それだけといえばそれだけのことを,366ページに渡って膨大なエビデンスと共に説明した説得力の高いものになっている。

少しくどい内容でもあるので,

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「限りある時間の使い方」をできているか?

「限りある時間の使い方」をできているか?

80歳まで生きるとして,私たちの人生はたった4000週間しかない。

そんな短い人生をどのように捉えて生きるべきかについて書かれたのが,「限りある時間の使い方」だ。

忙しない日々を生き抜くために,仕事の効率化やタスク管理に興味を持っている人は多いと思う。

また,今の自分に満足しておらず,将来的にはもっとマシな自分になりたいと自己研鑽に時間をかけている人も多いだろう。

本書は,自分も含めた「何

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1592文字でサピエンス全史(上巻)

1592文字でサピエンス全史(上巻)

サピエンス全史は,イスラエル出身の歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書で,ビジネス書大賞2017の大賞に輝いている。

自分は理系だが世界史に興味があり,特に,中世から近代にかけて宗教が科学の発展に与えた影響について関心がある。

サピエンス全史は人類の起源から現代までを描いた本で,上下巻合わせると全20章,658ページもある。

読み進めているうちは「なるほど」と思うことばかりなのだが,なに

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高松商業 長尾監督の「導く力」

高松商業 長尾監督の「導く力」

最近,学生指導へのヒントを探すために,教育論やコーチング論に関する書籍を意識的に読むようにしている。

先日,高松商業高校の野球部で監督を務めている長尾健司先生が書かれた「導く力 自走する集団作り」を読んだ。

今年の7月に発売されたばかりの本で,本の発売後に高松商業は今夏の甲子園への出場権を得た。

高松商業についてもしかしたら長年の高校野球ファンや自分のような四国出身の人間しか知らないのかもし

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論理ではなくゲシュタルトを構築する

論理ではなくゲシュタルトを構築する

認知科学者の苫米地英人さんが書いた「”頭のゴミ”を捨てれば,脳は一瞬で目覚める!」という本を読んだ。

頭の中のゴチャゴチャ感やイマイチ集中できない原因は全て頭の中のゴミにあるとして,ゴミの捨て方を7つのステップで紹介している。

読んでいて納得することは多かったが,「正直それはわかってるんだけどなぁ」という内容が多く,いざ実践するのは難しく感じる印象の本だった。

しかし,最後の8章に書かれた「

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「スマホ脳」とApple Watch

「スマホ脳」とApple Watch

「スマホ脳」はスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン先生が書いた本で,「2021年に最も売れた」ベストセラーとなった。

スマホなどの電子端末が脳に与える悪影響などについて,脳科学の観点から実験的な結果を基に分かりやすく書かれている。

中でも印象的だったのが,スマホと集中力に関する話だ。

サイレントモードでは意味がない人は複数の作業を同時にする時(マルチタスク),集中力や記憶力が低下すると

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「最高の体調」を読んで 〜腸活を始めよう〜

「最高の体調」を読んで 〜腸活を始めよう〜

最近,何となく感じる体調不良の原因を探るために色々な書籍を読んでいる。

今回は,鈴木祐さんの書かれた「最高の体調」にある腸内細菌の話についてまとめてみる。

善玉菌の働き腸内細菌はその名の通り腸の中に住み着いている細菌のことで,善玉菌・日和見菌・悪玉菌の3種類に分けられる。

腸内環境のことを腸内フローラと呼び,外部から侵入した有害物質に対抗する免疫システムの役割を持っている善玉菌が優位なフロー

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マインドフルネスで頭をからっぽに

マインドフルネスで頭をからっぽに

この記事は「頭をからっぽにするレッスン」という本を基に,自分が約1年間取り組んでいることや,それについて感じたことについて書いたものだ。

ビル・ゲイツも推薦している有名な本なので,マインドフルネスに興味がある人は是非読んでみてほしい。

マインドフルネス先ず,マインドフルネスは瞑想によって悟りを開くといった宗教的なものではない。

自分の心を落ち着かすための非常に現実的な考え方のことである。

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「苦しかったときの話をしようか」が素晴らしかった

「苦しかったときの話をしようか」が素晴らしかった

森岡毅さんは日本屈指のマーケターと呼ばれており,一時経営危機に陥っていたユニバーサルスタジオジャパン(USJ)を再建させた実績で有名だ。

マーケターとして外資系企業に就職し,USJを再建させ,今ではマーケティングノウハウを教える企業を経営している。

そんな豊富な経験を基に多数の書籍を書いているが,その中でも特に「苦しかったときの話をしようか」という本は素晴らしく,読書で久しぶりに感動を覚えた。

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2021年に読んだ本

2021年に読んだ本

「読んだ本を整理したい」というのはnoteを始めたきっかけの一つだった。

昨年から楽天のkoboで電子書籍デビューをして,読書量がかなり増えた。

特に気に入った本の詳細なレビューは後々するとして,2021年に読んで印象に残った本をまとめるノートを作った。

読書で大事にしていること主に,ビジネス書や実用書を読むようにしている。

時間が足りなくなるので,小説などはあえて読まない。

自分にない

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