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朗読台本

35
2〜3分くらいの1人読み台本
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【新月の夜によむ】照らされぬ夜に許しを【短文朗読】

【新月の夜によむ】照らされぬ夜に許しを【短文朗読】

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用

波に揺れる月明かり

夜に消えてしまいそうな笑顔

儚げなあなたを

守りたかった

「ふたりだけだったら  よかったね」

まだ幼かった

わたしたちは

世界の圧力に

立ち向かうことすら

できなかった

「私を
    まだ
    覚えていますか」

あなたに

触れられなくても

あなたを同じ距離から見守れる

月のようでありたかった

「ふたりな

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【短文朗読】空を恋しむ夜に

【短文朗読】空を恋しむ夜に

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用

あなたを見つけたのは
森の中
開けた小さな湖でした

小鳥が眠る暗がりで
夜露が光る少し前

満ちたあなたの輝きが
湖面に揺れて

呼ばれた気がして見上げたら
やわらかな光を放つ
あなたと目が合いました

あなたは
わたしの迷った瞳の奥まで照らし
「いつでもおいでと」微笑んで

わたしはそれから
何度も何度も
あなたの光の袂(たもと)へ向かいました

それなの

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【和風声劇】【朗読】あの夏から一年〜夏の妖 後日談〜

【和風声劇】【朗読】あの夏から一年〜夏の妖 後日談〜

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用

和太鼓の振動が
胸に響いた

篠笛(しのぶえ)の音(ね)が
頭に響いた

思い出を震わすように
遠く聞こえる祭囃子(まつりばやし)

あの日から
目を向けることができなかった社(やしろ)

どんなに泣いても
あの人は帰ってこないと思い知らされるから

眩しい夜店

賑(にぎ)わいは

ガラス一枚挟んだ映像のよう

金魚すくい

射的

花火

どの瞬間にも 隣

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【朗読】もう、これ以上

【朗読】もう、これ以上

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用

もう、これ以上
私に
優しい言葉を掛けないでください。

もう、これ以上
私の心に
触れないでください。

もう、悲しい思いはしたくないのです。

もう、傷付きたくはないのです。

さよならすることで
アナタを守れるのでしょうか

「大好きでした。ありがとう。」

そう言えたなら
私はここから動けるのでしょうか

どんなに理由を探しても
アナタを
嫌いになんて

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【朗読】虹色のありがとう

【朗読】虹色のありがとう

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用

ありがとうを伝えたくて書きました。
ありがとうを伝えたい時に読んでいただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

こんなネットの片隅(かたすみ)で
こんなアプリの端(はじ)っこで

あなたの声が聞けたこと

あなたと会話ができたこと

あなたと声劇できたこと

とっても とっても
幸せでした

この1年、いろんなことがありました。

辛いことも、ありました。

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【朗読】秋風に手紙を【ひとり声劇】

【朗読】秋風に手紙を【ひとり声劇】

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用

アナタに名前を呼ばれるために
ワタシは此処に居るのだと思うのです

出会うのが遅かったねと、
風に言葉が乗って聞こえましたが
そんなことは、とんとないのです

これまでの時をアナタが過ごし
乗り越えてきてくれたからこそ
私はアナタに惹かれたのです

言の葉の美しさを
音の楽しさを
空を見上げる喜びを
アナタが知っていてくれたから

私は風の香りに思いを馳せて

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【朗読】アオイヨル【ひとり声劇】

【朗読】アオイヨル【ひとり声劇】

☆所要時間:約3分
☆人数 :1人用

世界はすぐに
行き止まりになってしまうと思っていた

だって私は
日が暮れれば
厳重な城へ戻らなくては行けないし

朝が来れば
学びの館へ閉じ込められる

その箱の中で
決められたルールに沿ってのみ
「自由」だと紐を解かれるのだ

もう
何処にも居たくなかった

私の声にならない悲しみは
誰にも届かない

ひとり
無限のような夜に
溶けてしまいたかった

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【朗読】扉の奥の涙

【朗読】扉の奥の涙

☆所要時間:約2分
☆人数 :1人用

ボクの本音は
笑顔の奥の
ずっと奥

悲しみに  ひしゃげた顔でも

悔しさに  歪んだ顔でも

怒りに  奥歯を噛み締める顔でもなくて

たぶん

誰に 寄り掛かるでも

何に もたれるでもなく

どこにも力を込めることなく

ただただ

名もない感情と
涙が溢(あふ)れてくる

そこにこそ

ボクのココロが

在るのだと思う

ボクの中には
きっと
扉が

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【声劇】花火【朗読】

【声劇】花火【朗読】

☆所要時間 約2分
☆1人読み用台本

パート分けして2人で読む際には
🍀🌷マークをご参考にどうぞ。

区切りを変えても、何人で読んでいただいても構いません😊

🍀
金木犀の残り香を探す間もなく
訪れた紅葉(こうよう)の秋
銀杏(イチョウ)の黄色が眩しい頃に
偶然アナタと出会った

🌷
着込んだコート
白い息に
擦(こす)り合わせる手
1歩1歩ゆっくりと  互いを知っていった冬

🌷

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【声劇】虹を辿る【朗読】

【声劇】虹を辿る【朗読】

☆所要時間 約2分
☆1人読み用
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雨に洗われた空気を
大きく吸い込んで
虹を探しに歩き出す

ビルの谷間で埋もれる私は
忙(せわ)しなさに自分を見失いそうになるけれど

君の声が聞こえれば
足を止め
ゆっくり流れる雲のやわらかさを思い出すことができるんだ

君は言う
「知らないことがあって、いいんだよ。」

世界のどんなことも
それでいいと思うのに

君に関して

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【声劇】消せない履歴【朗読】

【声劇】消せない履歴【朗読】

☆所要時間 2〜3分
☆1人読み用

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履歴
それは記録

それは
文字が羅列された
メール

それは
時刻表記にしか見えない
通話履歴

それは
なんでもないように見える
検索履歴

履歴
それは「思い出」

文字が羅列された
メールには

一文一文
ワタシの想いが込められていて

アナタからの言葉に
一喜一憂するワタシが居て

遠くのアナタに触れられた気がした

時刻

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【声劇】終いの出会い【朗読】

【声劇】終いの出会い【朗読】

☆所要時間:約2分
☆人数 :1人用

喉元(のどもと)まで出かけた
「終わりにしよう」という言葉

なんでもない会話の最後に
明るく伝えようと思ったんだ。

でも、

震えて声が出なかった。

ボクは
いつでもキミから離れられると
タカをくくっていたんだろう。

重ねた特別な時間は

やがて当たり前になり

ボクの中の傲慢(ごうまん)さが

キミの想いのうえに胡座(あぐら)をかいて

まるで自分

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【声劇】それでも、好きでした。【朗読】

【声劇】それでも、好きでした。【朗読】

☆所要時間:約2分
☆人数:1人用

女性視点で書いてありますが、どなたでもどうぞ。

また、男性視点に読み換える際には「いい女」「都合のいい女」という箇所の変更を事前に考えていただくと良いかと思います。

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背伸びをしていたことも
いい女のフリをしていたことも
きっと
あの人には見透(みす)かされていたのだろう

1人で車をとばし
あの人の元

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【声劇】ひらひらり【朗読】

【声劇】ひらひらり【朗読】

☆所要時間:約2分
☆人数:1人用
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ひらり  ひらひら
ひらひらり

梅の花びら
ひらひらり

冬が終わって
春が来た

いつの間にやら日が伸びて

コートを羽織らない日も増えて

風にそよぐ菜の花の黄色に
口元が  弛(ゆる)んだのです

ひらり  ひらひら
ひらひらり

河津桜(かわづざくら)が
ひらひらり

そこここに
目に眩(まぶ)しく映りこむ濃いピンクは

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