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【短文朗読】空を恋しむ夜に

☆所要時間:2分
☆人数 :1人用



あなたを見つけたのは
森の中
開けた小さな湖でした

小鳥が眠る暗がりで
夜露が光る少し前

満ちたあなたの輝きが
湖面に揺れて

呼ばれた気がして見上げたら
やわらかな光を放つ
あなたと目が合いました

あなたは
わたしの迷った瞳の奥まで照らし
「いつでもおいでと」微笑んで

わたしはそれから
何度も何度も
あなたの光の袂(たもと)へ向かいました

それなのに
あなたは
同じ時には会えなくて

わたしは空を
恋しむばかり


今宵は
あなたが見えない ほの暗い夜

あなたに会えない心細さを
拭うように

あなたを想って
歌いましょう

星明かりをいっぱいに集めて
瞬きと共に
歌いましょう


End


seiji.Resonanceさまの企画「新月の夜によむ」への参加で書いた台本です。
月に思いを馳せる素敵な機会をどうもありがとうございました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”

seijiさまが書かれた「新月の夜によむ」企画作品はこちら



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