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multiplier197
【朗読】扉の奥の涙
☆所要時間:約2分
☆人数 :1人用
ボクの本音は
笑顔の奥の
ずっと奥
悲しみに ひしゃげた顔でも
悔しさに 歪んだ顔でも
怒りに 奥歯を噛み締める顔でもなくて
たぶん
誰に 寄り掛かるでも
何に もたれるでもなく
どこにも力を込めることなく
ただただ
名もない感情と
涙が溢(あふ)れてくる
そこにこそ
ボクのココロが
在るのだと思う
ボクの中には
きっと
扉がいくつもあって
そのどれにも
鍵がかけられていて
その鍵が何処にあるかも分からないけれど
ボクの涙を呼び起こすキミは
その鍵を持っていたのかな
それともキミには
ボクの扉なんて
ハナから見えはしなかったのかな
キミには
いつも
見つかってしまうんだ
嬉しさに
滲(にじ)む
涙
楽しいのに
流れる
涙
キミの前でだけ
見せることのできる
涙
涙の
あたたかさ
なんて
キミに出会うまで知らなかったんだ
もしかして
キミが
ボクのココロを
抱き締めてくれたから
こんなにも
あったかいのかな
流れる涙を
止める術(すべ)を
ボクはまだ
知らない
End
〜マコのひとりごと〜
悲しい涙は堪えられるのに
嬉しい涙は耐えられなかった
そんなひとコマが
きっかけ
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