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「いじめられる側にも原因はある」のか
北海道旭川市のいじめ自殺事件が記憶に新しいですが、令和の時代になっても、学校内における凄惨な「いじめ」報道は後を絶ちません。それに付随するように、主にインターネット上で話題になり、批判を呼ぶ言説があります。それが、「いじめられる側にも原因はある」というものです。
この主張に対しては、おおよそ以下のような反論が殺到します。
「それは加害者の論理だ」
「いじめを正当化している」
「いじめる側が
三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んで
突然ですが、皆さんは最近、本を読みましたか? 小説や新書など、内容は問いません。もちろん電子書籍でも構いません。とにかく、活字の書籍を一冊読み切った最後の記憶はいつだったか、思い出してみてください。noteを読んでいるような人は、世間一般よりも字を読むのが得意な方だと思いますので、案外、今日とか昨日とか答える人も多いかもしれません。
私は本を読むのが好きです。いつからそうなのかはよくわかりま
大学入試の「女子枠」に潜む”逆差別”意識――「機会均等」はどこへ?
日本全体の約4割の国立大学が、入試に「女子枠」を導入済み、または導入する方針であるというニュースがありました。「女子枠」は主に女子の割合が少ない理系の学部に設けられ、「学生の多様性を確保する」のが狙いだということです。
入試形式は現時点では「総合型」や「学校推薦型」の入試に限られ、一般選抜には適用されていないようです。おそらく、一定の合格枠を用意し、受験資格が「女子であること」などとするので