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アレクサンダーテクニーク

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2021年8月の記事一覧

使い方と機能

自分の使い方と機能は密接に関係しています。

難しい言い方をしていますが、
崩れた姿勢で自分自身最高のパフォーマンスはできません
ということです。当たり前っちゃ当たり前です。

この崩れた姿勢というところが
自分の使い方のお話です。

だらけた姿勢は一見ラクなように感じますが、
身体の中に詰まっている内臓を圧迫していることになっているので
内臓たちが本来の機能を発揮できません。

その昔X線を投射

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何もしない、をやる

何もしない、をやる

こう言うとなんだそれ?!となるでしょうが、こう言うしかないんです。

「なにもしない」ができるようになる

何かやっていることをやめる、でもなく
別の何かをつけたす、でもなく
これからやるかもしれないことを、やらない。

そのために自分に対して「待て」をする。

今まで学んできた学び方とは全く違います。
ここがアレクサンダーテクニークを伝えるときに難しいところです。

体験から言葉の意味がわかって

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いきいき感。

いきいき感。

自分のことを観察する、集中する。

これって周りのことをシャットアウトして
自分を見るということではないんです。

きちんと周りを見ながら自分を見る。

私も以前、どころか今でもやってしまうんですが、
動きを観察しているとついつい
うちに入ってしまいます。

これ、なぜやめた方がいいんでしょうか?

やってみるとわかりますが、
身体のいきいきした感じがなくなりませんか?

アレクサンダーさんも

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つい、やっちゃう。

つい、やっちゃう。

アレクサンダー教師として演奏動画をみると
大きなお世話なのはわかっています。。。
(普段からそんな見方をしているわけではないですよ!)

練習動画を毎日アップしている方がいます。

うまい人ができないところを見るのって
本当に勉強になる。

できないところをどうやって練習するのか。
できないところをどのように分析しているのか。
次にどう生かしているのか。
練習するときの考えるヒントをもらえます。

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「やろうと思えば」できる?

「やろうと思えば」できる?

いつもやっていることはやろうと思えばできる。
同じように、やっとことがないことも
やろうと思えばできると思ってしまう。

これってよくあることなんじゃないでしょうか?

初めは下手だけど、そのうちできるようになる。
そう思うことは当たり前かもしれません。

よくあるのが、頑張って練習して
やろうと思っていたことができた時、
指導されたり、教わったりしたことが
できるようになったと感じること。

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アレクサンダーテクニークで言う「こころ」

アレクサンダーテクニークでは、
身体とこころは一つで切り離せないと言います。
私たちは心身一如といって馴染みがあるかもしれません。

そのアレクサンダーで言うところの
「こころ」とはなんだろうか?

英語ではメンタルやサイコです。
私には区別がわからない。

アレクサンダーさんがいう英語にすると
サイコフィジカルユニティーなんです。

サイコとフィジカルがユニティー
こころと体が一体。

サイコっ

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動きのレパートリー

動きのレパートリー

特別な何かをやっているときに
やっていることは、
程度の差こそあれ
いつでもやっている。

私たちの身体の使い方、
動きのレパートリーは
そんなに多くはないんですよね。

手を使う時や足を使う時など
動きの引き出しはそんなに多くないです。

特に何かしようとするときの
反応に関しては特に。

手を使う時の反応
足を使う時の反応など

動きに対しての筋肉的反応に
そんなに多くのパターンはない。

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心身一如

心身一如

私たちは「精神的」とか「身体的」などと
わけることはできない。

完全に「精神的」なこととはなんでしょうか?
完全に「身体的」なこととはなんでしょうか?

考えることは「精神的」なことでしょうか?
動くことは「身体的」なことでしょうか?

考えることも身体的な要素を含み
動くことも精神的な要素を含みます。

考えることは「姿勢」の影響を受けないでしょうか?
動くことは「イメージ」の影響を受けないで

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変わることの怖さ

変わることの怖さ

私がレッスンを受けた時の話です。

師匠が私の首の辺りを触れて、師匠自身が
アレクサンダーテクニークでいうところの方向性、
オーダーを出しているだけなのに、
それを受け入れていない、いや、
受け入れられなかった。

怖いんです。

頭と首の関係性が変わっていくことが怖い。

私が絶妙に師匠が伝えようとしていることを拒否し、
自分の頭と首の関係性が変わらないようにしていた。

なんで???

変わり

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アレクサンダーテクニークとは

アレクサンダーテクニークとは

なんだか大上段から振りかぶった感がありますが
今時点での私の考えです。
以前投稿したものを加筆修正しました。

ーーーーーーーーーーーーーー

動く時のほとんどは
習慣で動くことが多い。

習慣的に反応することを
やめるのは、
正しい動きができるようにするため。

習慣的な動きが、
正しい動きの邪魔をしてしまう。

いや、待て、と
いつもの動きという
習慣で動くことを
しない選択をするのは、
邪魔

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考えと身体

考えと身体

考えていることが
筋肉の収縮として現れる。

身体が変われば考えも変わる。
考えが変われば身体が変わる。

考えイメージ思考、言葉としてはなんでもいいですが
頭で考えていることが動きとして現れているということです。

アレクサンダーテクニークでは動きから見ていきます。
動きに表れている、意識できていない考え方を認識して、
それをいったんやめ、良い動きを
選択できるようにしていきます。

考えて

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対処か根治か

何かが起こってそれに対処する。
何かが起こってその原因を無くそうとする。

対処するのか、原因を取り除くのか。

どこかから何かが自分にくっついてそれが悪さをしている?

肩こり虫がやってきてだんだん蝕まれていき遂には、肩がガチガチになる?
そうではなくて、
肩が凝るような生活や自分の使い方をしていただけ。
原因は自分にある。

これをわかっているかどうかで大きく方針が変わる。

肩こり虫がくっつ

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伝言ゲーム

師弟関係や先達から教えられて伝わっていくものって、
代を重ねるごとにいろいろ変化していってしまいますよね。

私はアレクサンダーテクニークの教師をしています。
学校で学んでいる時も先生がいましたし、今も師匠がいます。

教わったことを進化させて次に伝えていく、って
これ本当に進化と呼んでいいのか?
という疑問です。

時代に合わせて教え方を変える。
わかりやすく伝えるためにどんどん教え方を変化させ

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呪文?なにそれ怪しい。

呪文?なにそれ怪しい。

アレクサンダーテクニークでレッスンでお伝えする呪文。
なぜ呪文なのか。

呪文って、古くはテクマクマヤコンやエロイムエッサイム。
最近のは知らないな、なにかあるのかな?

魔術師が使う呪文には意味がありますよね、たぶん。
唱えた人の日常語でないとしても、
その呪文の言葉自体には意味があります。たぶん。
呪文を使ってなにかしらの術を扱えるようになるためには
その言葉の意味するところを知るところから始

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