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ただの音楽好きをひと月で3回驚かせたBTSの”本質”とは

ただの音楽好きをひと月で3回驚かせたBTSの”本質”とは

BTSには本当に驚かされた。驚きすぎて、毎日彼らの動画を見ている。何度も見ている。お気に入りの振付のパートを繰り返し見ている。動画がひとつ終われば次から次へとレコメンドされて「あれも見たい」「これも見てみるか」のループが永遠に終わらない。気づいたらあっという間に1時間溶けてしまう。メンバーの名前は分からないけど、動きの癖で何となく個人が特定できるようになってしまいました。

洋楽が好きで、メタルや

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ガガ、Weeknd、BTSのグラミー賞キャンペーン

ガガ、Weeknd、BTSのグラミー賞キャンペーン

 パンデミックによって多くの音楽リリースが延期となった2020年ですが、エントリー資格が締め切られようとしている9月、グラミー賞獲得へのキャンペーン戦略が始まっています(同賞のシステムについては拙著『アメリカン・セレブリティーズ』のケンドリック・ラマー章参照)。派手に動いたのは、ともにアルバムをリリースしたレディー・ガガとThe Weeknd。

 それぞれBillboard、Rolling St

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BTSを全く知らずに「Dynamite」のMVを見たら衝撃だった

BTSを全く知らずに「Dynamite」のMVを見たら衝撃だった

2011年にKPOPと出会って、SMアーティストやヨジャグルを中心に聞いていましたが、結婚して子供ができて子育てがはじまったら音楽流すにも子供向けの音楽ばかりになっちゃって、あんまり自分の好きな音楽をじっくり聞くような時間もなくなり、2015年くらいを最後にKPOPから離れ、というか音楽から遠ざかり、KPOPの情報も追わなくなってしまいました。

先日、Billboard HOT100でBTSが1

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「歌って踊れるエンターテイメント」は、いつから黒人のものでなく、韓国人のものになったのだろう?

「歌って踊れるエンターテイメント」は、いつから黒人のものでなく、韓国人のものになったのだろう?

どうも。

ここ最近、またKポップづいていたりします。理由がいくつかあって、ひとつは

アメリカの音楽団体NPRのウェブ・プログラム「Tiny Deskコンサート」にBTSが出演し、生パフォーマンスを披露しました。普段、どっちかというとインディ寄りのアーティストがでることの方が多いプログラムなのでびっくりしましたけど

いやあ、うまい!!今回、得意のダンスもなく、自慢のラップもやや抑えめの歌中心の

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ふたり暮らし2年目

ふたり暮らし2年目

 ひとり暮らし、実家暮らし、くらしのかたちは人それぞれいろいろあるけれど、じつはわたし、女ふたりでルームシェアしてるんですよ。それを言うとほとんどのみんなは「へえー! どう、たのしい?」と興味を持ってくれるので、いつもうれしい気持ちで話す。今日はわたしの気に入っているくらしの話をさせてくださいね。

 ひとりで住んでいた家が寒くて引越し先を探していたわたしと、新社会人になるので家を探していた高校の

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音楽業界の視点から考えるBTSの凄さ①

音楽業界の視点から考えるBTSの凄さ①

自己紹介ツイッターアカウントがここ数週間圧倒的にBTSまみれになっておりますが、一応フリーランスで音楽関係の仕事をしているものです。レーベルのコンサルティングやインディペンデントアーティストのPR、マネジメント、クリエイティブのディレクション、ネゴシエーション等、一括りにしたら「エージェント」をしております。それ以外にもメディアへの音楽やZ世代、米国カルチャーに関する寄稿や音楽配信アプリAWAでの

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ハラスメントやいじめ

ドイツ語が得意でない知人が、職場でセクハラに遭い、それを解決するために僕もすこし手伝えることを手伝ったりしていた。時間がかかったけど、職場がまともな方向で動いた。

僕は翻訳をすこし手伝ったり、どんな相談窓口や組織があるか、それらはどういう説明やガイドラインを書いているかを一部調べたりするぐらいしかできなかった。また、このことについてこういう場所に書くことも助けになると知人は言って、僕も僕なりに書

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2020年7月振り返りと8月目標

2020年7月振り返りと8月目標

始めに以前更新していた月間の振り返りと目標設定なのですが、一度書くのをサボったらあっという間に半年が経っていました…飽き性です…。

アスミさんがユーチューバーのLavendaireが提案する"plan with me"の方針に則って月を見直しているのが面白いと思ったので、久しぶりにnoteを更新しようと思いました。アスミさん毎度ながらnoteのネタをありがとうございます。

7月の振返り7月を一

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男性の肌と制服 1

男性の肌と制服 1

夏が近づくとテレビから聞こえてくるCMソングがある。

夏は股間が痒くなる 
痒くなったらデリケアエムズ
掻かずに治そうデリケアエムズ

聴いたら一発で歌詞を覚えてしまう直裁なCMソングは、脳内自動再生率が高い、CMソングとしては出来の良いものなのだが、威勢の良い軍歌調のメロディーに乗せて「股間」と高らかに合唱してしまうスーツ、仕事着姿の男性同士の連体感、サラリーマン社会の描写をどう受け止める

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日常を3日間タイムループさせたら、74歳に娘ができた

日常を3日間タイムループさせたら、74歳に娘ができた

先日、私は神楽坂でタイムループした。

タイムループっていうのは、「物語の中で、登場人物が同じ期間を何度も繰り返す」というもの。これに憧れていた私は、自分の手でちょっとだけ、ループさせてみた。妄想でもSF小説でもない。至って日常的な一日を、3回繰り返した。

そうしたら、とある74歳の女性に娘ができた。
ひとりじゃない。ふたりもできた。

何を言っているのかわからないと思うので、その3日間にしたこ

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メンズメイク入門の入門|週末セルフケア入門

メンズメイク入門の入門|週末セルフケア入門

メンズメイクってなんですか? メンズメイクの話をします。知識ゼロから始めて、一ヶ月間続けました。めちゃくちゃ楽しいです。セルフケアになる。そして、顔はメディアであり、メイクはメッセージであると気づきました。

 これまでメイクをしたことはありませんでした。とにかく分からないことだらけ。中学生くらいのときに、洗顔料と整髪料を使い始めてから、たいして知識が更新されていなかった。だからこの記事は、基本的

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ジェンダーギャップなイベントの登壇をお断りすることにしました。

ジェンダーギャップなイベントの登壇をお断りすることにしました。

お疲れさまです、uni'que若宮です。

ちょっと色々と考えまして、当面、女性登壇者比率が低いイベントへの登壇はお断りさせていただくことにしました。(単独や対談は仕方ないものの)3人以上の登壇者がいるイベントで、25%以上女性登壇者(アシスタント的な人ではなく)がいない場合は、丁重にお断りしようと思います。
(ルールにしたいと思いますので「えらそうに断りやがって、天狗かよ」などとお気を悪くされな

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令和のゲイの恋愛観

令和のゲイの恋愛観

飲み屋で聞く色恋の話、近しい人たちの相談、SNSを見ていて、刹那的に生きる彼ら(僕ら)の恋愛観がなんとなく”今っぽく”ないなと常々思っている。

すぐ付き合っては別れ、セックスを大いに楽しみ、でもどこか不安で安心を求めてる。白馬の王子様が自分を見つけてくれて人生を変えてくれることをどこかで望んでいたりする。

その刹那的な恋愛観は、「男だから」だろうとずっと思っていた。責任を取りたくない性、大人に

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ミッドナイトゴスペル〜狂気と薬物と宗教哲学に満ちた第一話考察〜

ミッドナイトゴスペル〜狂気と薬物と宗教哲学に満ちた第一話考察〜

アドベンチャータイムの監督でありオーバー・ザ・ガーデンウォールの脚本を書いたペンデルトン・ウォードがCNから解き放たれ、カートゥーンアニメ無法地帯であるNetflixで新作アニメを作った。と聞けば多くのカートゥーンアニメオタクは戦慄し震え上がり、そしてまた同時に期待するだろう。

ミッドナイトゴスペル
The Midnight Gospel

ハッキリ言って想像以上だった。
どうせガンギマリシャブ

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