竹田ダニエル

Daniel Takeda/米国在住のZ世代/執筆は「アメリカ事情・カルチャー・アイデンティティ x 社会」/群像で連載中、Forbes、GQ、Newsweek、日経、Rolling Stone等掲載

竹田ダニエル

Daniel Takeda/米国在住のZ世代/執筆は「アメリカ事情・カルチャー・アイデンティティ x 社会」/群像で連載中、Forbes、GQ、Newsweek、日経、Rolling Stone等掲載

    マガジン

    • 日経COMEMO

      • 11,251本

      日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

    • 日経COMEMO寄稿記事

    • 有料記事

    最近の記事

    • 固定された記事

    ビリーアイリッシュと政治について

    かなり反響をいただけたこのツイートを、改めてnoteでまとめます。追記もここで順次書き足して行こうと思ってます。 2001年生まれの18歳、アーティストのビリーアイリッシュが民主党大会の3日目にゲストパフォーマーとして選ばれ、スピーチと新曲"my future"をライブで初披露しました。bad guyの大ヒットやグラミー賞5冠受賞で彼女を知る人が多いかもしれないが、音楽の実績以外でもアメリカのユースカルチャーやポップカルチャーを理解するのに重要なアクターであり、度々ツイッタ

      • 台湾のファッション雑誌がすごい

        台湾のアーティストたちをフォローしていると、彼らがファッション業界でも大いに活躍していることがすぐにわかる。ブランドのPRイベントやエディトリアルのフォトシュートにアーティストが登場するのは日本でもよくあることだが、いわゆるアイドル的なポップスターでけではなく、インディー色の強いR&Bアーティストたちが大々的に起用されているのが特徴的だ。 また、VOGUE Taiwanの表紙は毎回英語圏のファッション界隈Twitterで話題になるほど、オリジナリティとクオリティが高いことで

        • 「海外で活躍」について考える

          「海外で活躍したい」というのはアーティストなら一度は抱きくであろう漠然とした野望だが、具体的なゴールや現実的な道筋がないと、満足感や達成感が得られないままバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥ってしまいがちだ。 「海外で活躍」したいのか、「日本での活動環境が悪くてそれを変えたい」のか、良く見極めるべきだとクライアントや友人のアーティスト・関係者にアドバイスしてる。 以前にもツイート・寄稿した通り、特にアメリカでのツアー状況は金銭的に年々過酷になっているし、今ではストリーミングや

          • 「TikTokヒット」が生み出す新たな問題

            数日前に、Steve Lacyが大ヒット曲「Bad Habit」をライブで披露する動画が英語圏のTwitterで大騒ぎになった。 Steve Lacyはこの曲でついにBillboard Hot 100で一位になり。もはやこれは社会現象だとも言われている。彼は98年生まれの24歳で、クィア(バイセクシュアル)の黒人男性。社会に押し付けられる「こうあるべき」という枠組みに抵抗し、音楽やファッションを通して常に新しいものを生み出している彼に若者たちが共感し、熱狂する。そんな新たな

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 日経COMEMO
            日経COMEMO公式 他
          • 日経COMEMO寄稿記事
            竹田ダニエル
          • 有料記事
            竹田ダニエル

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            ツアーをするのは簡単じゃない

            体力的にも精神的にも経済的にも、ツアーが「簡単」だったことは今まで一度もないと思うが、特に今の世界情勢において、アーティストがツアーをするのはとても難しい状況になっている。 世界的に音楽性も評価され、それなりにファン層も多いと言えるAnimal CollectiveがUK・EUツアーのキャンセルを発表。この投稿はアーティストや関係者、そしてファンの間でも大きな議論を巻き起こし、今「アーティストとツアー」の問題が話題になっている。 自分の仲間の話だけでも、メインアクトのマネ

            アーティストとサブスクについての話

            「サブスクは悪」なんて短絡的な話は、自分は決してできない。CDを作って店に置いてもらうのには金がかかるけど、サブスクやサンクラ等なら誰でも(理論上は)曲をあげて平等に聞いてもらえるし、昔よりも「民主的」になったともいえる。TikTokやSpotifyプレイリストで一発有名になることだって可能。けど、 ストリーミングだけでは普通のアーティストは収入にならないというのは事実。で、実際はアルバムや曲を作ること自体がアーティストとしての音楽性を知ってもらうきっかけ、つまり「投資」に

            「思想が強い」ってどういうこと?

            今日は国葬それ自体についてではなく、国葬に反対する人々、または現政権の体制に対して批判的な意見を持つ人に対して向けられる「思想が強い」という言葉について話したい。 「思想強い人」ってフレーズを最近よく聞く。主に、「近寄りたくない」「極端な考えを持った危険な人」という意味合いを込めて使われることが多いように感じられる。「思想強い=悪(ネガティブ)」というのならば、その逆は「善=思想弱い」ってことだと仮定しよう。もしくは、「思想ゼロ」であることが理想とされている世界での「常識」

            絶望の世界に生きるZ世代の「ご褒美文化」

            いまZ世代の間でキーワードになっている”treat culture”、訳すなら「ご褒美文化」。 「崩壊していく世界で生きていくには、毎日ちょっとしたご褒美を自分に与えてあげないとやっていけない」というもの。コーヒーや文房具など、ちょっとした買いものをためらわない。 これの面白いのは、アメリカの物価(特にこういうTikTokを投稿している人が住む都市部)はバカ高く、例えばサンフランシスコやLAだったらコーヒー一杯1000円近くするし、ランチも1500円以下でできることなんて少

            音楽をする人が、抑圧する力に加担してどうする

            音楽をする人が、抑圧する力に加担してどうする。 先日開催されたサマーソニックの現場で、Rina Sawayamaが日本では同性婚が法的に禁止されていることについてMCで言及したことがTwitterで話題になった。さらに、一部邦楽アーティストのMCについても批判や議論が行われ、「音楽と倫理観/社会との結びつき」が浮き彫りになった二日間だった。 SIRUPチームの一員として、ここ2年間半ずっと一番近いところで活動をサポートしましたが、彼は毎日地道に信念を持って生きている人。学

            アーティストと政治的発言について

            「アーティストは自分の意見や価値観をしっかりと持ち、音楽に反映させてるかは別として、そのアーティストのファンもその生き方に共鳴したり、なんらかの関心を持ち、応援する」ものだと思っていた私にとって、日本でアーティイストに対してファンが「政治的発言をしないでほしい」という言葉を向ける状況は何度見ても衝撃を受ける。 (主にリベラル派のアーティストに対して)「政治思想が偏っていて音楽を聴きたくなくなる」という人が未だに一定数いる(確実に減ってはいる)ようだが、 逆に「政治思想が一切

            友達と政治について話した。

            今日起きたこと。こっちの名門大学で研究員として1年間日本から派遣されている大学院生との会話で昨日の事件の話、そして自民党の話になったら 「なんか安倍アンチの人っていますけど、アレって何なんですかね?」と言われて、(うおーきた...野生の無知...)ってなった。 追記:「野生の無知」と思ったのは彼が最初に「安倍に対して批判的な人=安倍アンチ」と形容する、その議論や対話をシャットダウンするような、真剣な議論を鼻で笑うような「冷笑」に対する衝撃を感じたのであって、彼の政治観や政治

            全米で話題の映画の凄いところ

            アメリカで今年最も話題の映画と言っても過言ではない、Everything Everywhere All At Onceをやっと観に行きました。 「世界で最も凄い映画」と評価する人の気持ちがよくわかる。 「誰もアジア系の映画なんて見たくない」と揶揄されてきた中で、A24史上最高の収益を記録。ほぼ口コミとリピートで集客できているのも納得な衝撃作。 この映画、何が凄いかというと、セットを必要とするシーンはほとんどコインランドリーとオフィスで完結させ、それ以外はVFXや衣装・メ

            Big Thiefから見る、アーティストと政治の関わり方について

            Big Thief、イスラエルでのツアー公演についての声明文を発表。「パレスチナでの惨事を認め、パレスチナ人への寄付」を表明しながらも、公演を行うことに対して大きく批判された。 そして先日、イスラエルでの公演をキャンセルすると発表。 アーティストと政治の関わり方が大きく問われている例となった。 イスラエルでの公演に関しては、BDS(イスラエル文化ボイコットをうながすパレスチナ人主導の運動)がボイコットを求めている時期に、その求めに反して公演を行うことが強く批判された。 し

            エズラ・ミラー問題について

            映画版『フラッシュ』でフラッシュを演じたことなどで知られていr俳優のエズラ・ミラーが、暴行行為を繰り返したり、未成年の誘拐で操作されていることなどの問題が現在話題になっている。 エズラ・ミラーのキャリア、そして起こした問題についてはこの記事にてまとめてある。 ハワイでの暴行や殺害予告などが記憶に新しいが、最も新しいニュースは未成年の「グルーミング」と逃亡だ。 この一連の騒動は、告発されている事件自体もショッキングなのだが、さらに話題になっているのは「なぜこのようなことを

            コナン・グレイの新アルバム「Superache」・先行リリース曲レビュー

            個人的にも大好きなZ世代アーティスト、コナン・グレイの日本デビューアルバム「Superache」が6月24日にリリースされることが決定した。 トラックリストも公開され、徐々に先行シングルもリリースされています。すでにリリースされている曲のレビューコメントをまとめてみました! 2曲目:People Watching コナンが最も得意なストーリーテリングが特に光る「People Watching」では、幸せそうなカップルを「人間観察」することで感じる、誰とも真剣に交際したこ

            TikTokバズを強要されるアーティストたち

            今アメリカを中心に、レーベルから「TikTokでバズる曲を作れ」「新曲のプロモーションのためにバズるTikTokを作れ」という圧力がアーティストたちにかけられていることが問題になっている。 Halseyは、自身のTikTokでこのような苦言を呈し、その動画が瞬く間に世界中で再生され、大きな話題となった。 「今すぐにリリースしたい曲があるのに、TikTokでバズを(無理やり)生成するまでレーベルがさせてくれない。全てはマーケティング、他のアーティストも同じ扱いを受けている。も