見出し画像

4/3 ウンメイの人

僕は歓びを感じていた。
そこに不安などなかった。
絶対的な信頼がそこにはあった。

「もしかして呆れられたのか」
「これから先、嫌われてしまったら」
「今までと同じ愛を受けられなかったら」

そんな不安を母の背中に感じないように。
捨てられても、結局戻ってきた。
愛の形が変わることはなかった。

僕はそういう母の元で育った。

ここから先は

465字
この記事のみ ¥ 120

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?