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成功する海外ビジネス

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海外進出事業の手順を1つ1つ説明しています。読むだけで効率的な海外進出の流れが見えてきます。
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成功する海外ビジネス~仮説を立ててみよう~

成功する海外ビジネス~仮説を立ててみよう~

情報収集、分析、国選びができたら、いよいよ仮説を立ててみましょう。
仮説のポイントは「どのように事業を進めれば良いか」です。
今後、この仮説(仮戦略とも呼びます)に基づいて具体的な海外進出事業を行うので、ある程度詰めた方が良いです。ただ、あくまで仮説なので、詳細まで積めなくても大丈夫です。経営者、経営陣の間で共有する程度で良いと思います。

進出候補国は?その理由は?
市場規模、ニーズが大きい、入

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成功する海外ビジネス~氾濫する情報の真偽を知るには?~

成功する海外ビジネス~氾濫する情報の真偽を知るには?~

情報が氾濫する時代に、どうやって有益な情報収集を行うかについてお話しします。一言で言いますと、多面的に情報収集を行うことです。
具体的な情報収集手段について説明します。
海外進出に関する情報収集の手段は、大きく分けて2種類あります。
1つは、「文献調査」。つまり、インターネットや図書館で情報を集める方法ですが、インターネット上の情報は日本にいながら最新の方法が入手できます。情報の真偽に関しては、政

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成功する海外ビジネスの国選び~チャレンジしやすい国はどこ?~

成功する海外ビジネスの国選び~チャレンジしやすい国はどこ?~

前回は、海外進出の「国選び」をする時のポイントをお話ししました。
「そもそも売れるのか」と「そもそも外資企業が参入できるのか」という2点にフォーカスしましたが、今回は、チャレンジしやすい国はどこか、というお話しをさせて頂きます。
チャレンジしやすい国、それは「心理的に参入しやすい国」です。

チャレンジしやすい国 = 心理的に参入しやすい国

対象国を決める時、経営者や海外事業担当者が思い描いてい

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成功する海外ビジネスの国選び~そもそも売れるのか?~

成功する海外ビジネスの国選び~そもそも売れるのか?~

海外進出を目指そうと決めたとしても、進出対象国は世界に200以上あります。そんな中で、自社にとって最適な国選びは悩ましい課題の1つです。
出会いやご縁で国選びをすることも多いですし、複数の候補国の中から選ぶこともあるかと思います。
今回は、国選びに役立つ情報収集のポイントについてお話しします。対象国を決めきれない方は参考にしてみてください。

国選びのポイント:情報収集まずは、国選びの判断をするた

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成功する海外ビジネス~お助けサービス「コンサル・通訳と政府機関」~

成功する海外ビジネス~お助けサービス「コンサル・通訳と政府機関」~

海外進出には、企業をサポートしてくれる企業が4つのカテゴリーに分けられることをお話しました。
まずは、4つのカテゴリーをおさらいです。

士業系(会計士、税理士、弁理士、弁護士、社労士など)
金融系(メガバンク、信用金庫、地方銀行、監査法人など)
コンサル・通訳系(コンサルティング、通訳、コーディネーターなど)
政府系(JETRO、中小機構、JICA、地方自治体など)

前回は、士業系と金融系につ

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成功する海外ビジネス~お助けサービス「士業と金融機関」~

成功する海外ビジネス~お助けサービス「士業と金融機関」~

多くの企業の場合、海外事業担当者は本業の仕事との掛け持ちで任命されます。そうすると、本業が忙しくて海外事業にあまり時間を取ることができません。
そんな企業をお手伝いするために、様々なサポートサービスを提供する企業群がいます。私たちはサービスプロバイダーと呼んでいますが、海外進出における様々なノウハウを持った専門的な企業たちです。自社の進出形態や進出段階に応じて、うまく使い分けると、労力と時間が短縮

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成功する海外ビジネス~成功させる肝は「責任と予算」~

成功する海外ビジネス~成功させる肝は「責任と予算」~

海外進出を目指す上で実施する「自社分析」の続きです。自社分析には5つの分析ポイントがあることをお話ししました。

1.SWOT分析:全社事業及び海外事業の2種類あり
2.展開する製品・サービス・技術(強みや競争優位性の明確化)
3.製品・サービスの展開方法(進出形態)の検討
4.担当役員・担当社員の選定
5.海外事業に関する予算措置(投資規模)

今回は、4について説明します。

担当役員・担当社

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成功する海外ビジネス~輸出か、現地生産か~

成功する海外ビジネス~輸出か、現地生産か~

海外進出を目指す上で実施する「自社分析」の続きです。自社分析には5つの分析ポイントがあることをお話ししました。

1.SWOT分析:全社事業及び海外事業の2種類あり
2.展開する製品・サービス・技術(強みや競争優位性の明確化)
3.製品・サービスの展開方法(進出形態)の検討
4.担当役員・担当社員の選定
5.海外事業に関する予算措置(投資規模)

今回は、3について説明します。

製品・サービスの

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成功する海外ビジネス~海外進出をすることが目的であってはならない~

成功する海外ビジネス~海外進出をすることが目的であってはならない~

海外進出を目指す企業が、真っ先に行って欲しいことがあります。
それが「海外進出の目的を明確にすること」と「自社分析をすること」です。これを深く追求し、出てきた答えが海外事業を進める上でのブレない軸になります。
事業の方向性や内容に大きく影響を与えるので、できる限り時間をかけて実施してみてください。この回では、ステップ1となる「目的の明確化」について取り上げていきます。気にして欲しい点は主体的なアク

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海外進出:入口から出口までの全体像 ~知ってほしい3つのフェーズ(3)~

海外進出:入口から出口までの全体像 ~知ってほしい3つのフェーズ(3)~

3つ目のフェーズ「運営」についてお話します。
「計画」である程度の概要が決まり、「設立」では事業を始めるための具体的な準備を行いましょうという話をさせて頂きました。

最後は、実際に事業を回していく「運営」フェーズになります。

出口:運営フェーズ運営フェーズは、ビジネスマンならば馴染み深い内容です。日本国内で検討される業務とさほど違いはありませんので、いくつかのポイントだけ意識されれば良いと思い

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海外進出:入口から出口までの全体像 ~知ってほしい3つのフェーズ(2)~

海外進出:入口から出口までの全体像 ~知ってほしい3つのフェーズ(2)~

海外進出における3つのフェーズについて説明しています。
3つのフェーズとは、「計画」、「設立」、「運営」のことです。この3フェーズを順番に実施していくことが、海外事業の全体像の把握につながります。

入口:計画フェーズ
道中:設立フェーズ
出口:運営フェーズ

前回は、最初のフェーズ、つまり入口となる「計画フェーズ」でした。
目的を明確化し、情報収集を行い、仮説で良いので事業計画書を作成しましょう

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海外進出:入口から出口までの全体像 ~知ってほしい3つのフェーズ~

海外進出:入口から出口までの全体像 ~知ってほしい3つのフェーズ~

海外進出は、人生観を変える大きなイベントだと思います。これまでの人生で出会ったこともないような人々、初めて知る文化や常識、複雑怪奇な商習慣など、ワクワクする出来事が盛りだくさんです。
本日は、その入口に立とうとされている方に向けて、少しでもお役に立てる情報をお届けします。

知ってほしい3つのフェーズ海外進出事業を開始する前に、是非やって頂きたいことがあります。
それは、事業の全体像を決めることで

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中小企業は海外進出する必要があるのか~進出すべき理由~

中小企業は海外進出する必要があるのか~進出すべき理由~

1.自己紹介株式会社ケンドマネジメントです。
2006年から海外進出を目指す中小企業さまのサポートをしています。
発展途上国・新興国を得意としており、中でもベトナム、インドネシア、ミャンマーは、自分たち自身の海外事業も実践してきています。
これまで私たちが経験してきた成功談、失敗談、ありがちリスク、ニッチ市場情報など、海外進出で役立ちそうな情報をNoteを通じて発信していきます。

余談ですが、ケ

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