見出し画像

成功する海外ビジネス~成功させる肝は「責任と予算」~

海外進出を目指す上で実施する「自社分析」の続きです。自社分析には5つの分析ポイントがあることをお話ししました。

1.SWOT分析:全社事業及び海外事業の2種類あり
2.展開する製品・サービス・技術(強みや競争優位性の明確化)
3.製品・サービスの展開方法(進出形態)の検討
4.担当役員・担当社員の選定
5.海外事業に関する予算措置(投資規模)

今回は、4について説明します。

担当役員・担当社員の選定

この項目が、海外事業を成功させる肝となります。これまで企業の海外事業をお手伝いしてきましたが、この選定こそが正否を分ける重要な決断になっていると感じます。
担当役員を決める上で最も重要な点が、リーダーとしてのコミットメントです。担当役員を含む経営層が海外進出に対して積極的であり、かつ責任を取る姿勢であることが重要です。
例え、現場の担当者に熱い思いがあったとしても、経営層が確固とした考えを持っていないと事業は動きません。普段から国内業務に追われている経営層は、海外事業のことを忘れやすいので、現場担当者は、日々、情報更新を怠らず、海外情報を提供し続けることをお勧めします。
情報提供が滞ると、いつの間にか最初のコミットメントが無くなり、海外事業自体がとん挫します。そのため、最初から経営層が関わり、情報共有し続けることが非常に重要です。

海外事業を実施する担当社員を選定する時、国内業務との兼任が多いかと思います。役割を明確にさせるために、担当社員がどういう責任と権限を持つか、どういう予算を確保しているか、といった点を最初に決めることが望ましいです。
「まずは情報収集から始めよう」などと言って始めると、この点が曖昧になり、事業が進み始めると、責任は誰が取る?お金はどう準備する?というなすり合いになりやすいです。そうすると、海外事業自体がフワフワとして停滞したり自然消滅したりします。
「責任と予算」は最初にしっかり決めることをお勧めします。

ご参考までに本内容の動画版をご紹介します☟

ここまでお読み下さりありがとうございました。

YouTubeチャンネルをフォローしてもらえたら嬉しいです!
http://www.youtube.com/channel/UCf8l9BSpTLLd3leDFyPrdCA?sub_confirmation=1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?