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『パズルで解く世界の言語』サンプル問題&書店イベント
サンプル問題6月刊行の『パズルで解く世界の言語――言語学オリンピックへの招待』はちょっと変わったパズル本です。
ここでは書籍未収録のサンプル問題をご用意しました(※書籍の問題はすべて書き下ろしです)。予備知識は不要なので、ぜひ挑戦してみてください!
解答時間目安:
初級3-5分/中級5-10分/上級10-15分/難関15-30分
※私的利用以外のDLや印刷は禁止です。
書籍では、気軽に取り
気持ちが伝わる! リアルフレーズBOOKシリーズ【9言語】
4月になり、進学・進級や語学番組などをきっかけに、新しい言語に挑戦する方もいらっしゃることと思います。
そこで、今回は『リアルフレーズBOOK』シリーズをご紹介いたします。
本シリーズでは、ネイティブが使う自然な言い回しが学べます。
どの言語も、ベーシックな表現から、喜怒哀楽・ビジネス・恋愛・グルメ・慣用句など、思わず使ってみたくなる表現満載です。
ポイントとなる語彙や文法の解説付きで、独習者も
憧れのイギリス英語本特集
弊社のイギリス英語本を7冊紹介いたします。
イギリス英語がもっとわかり、もっと好きになるラインナップとなっております。
ぜひお手に取ってみてください。
イギリス英語でしゃべりたい方に1. 『イギリス英語発音教本』 小川直樹 著
★初歩から学ぶ正統派イギリス英語発音!
日本人英語を脱却して正統派のイギリス英語を身につけられる、本格的な入門書。発音指導のプロである著者が、日本人の苦手な音を重点的
自 由 (河野真太郎)
――守るべき「自由」/桎梏としての「自由」
自由とは何か 人はどのような場合に自分が自由だと感じるだろうか。逆に、どのような場合に不自由だ、または自由がないと感じるだろうか。
たとえば、人が外国へ行きたいと望んだとする。ある国に住む A さんは、外国に行こうにも飛行機代がなく、行けないとしよう。別な国の B さんは、お金はあるけれど、住んでいる国が海外渡航を禁止しており、行けないとする。この
マネジメント(大貫隆史・河野真太郎)
――この語は「管理」を免れているか
「管理」と「マネジメント」 筆者はマネジメントの専門家ではない。いや正確には、用語としての「マネジメント」について専門的知見を有していない、と言うべきか。にもかかわらず、この言葉をキーワードとするのには、もちろん充分な理由がある。
一つの理由は、マネジメントを、専門家の間にのみ通用する用語〔ターム〕と言って済ませられなくなった、ということだ。たとえば、「マ
み ん な (秦 邦生)
――あなたは「みんな」の一人なのか?
「みんなのうた」の時代〔ころ〕
「タイム・トラベルは楽し/メトロポリタン・ミュージアム……」。表題の「みんな」という言葉を聞いて、筆者の頭のなかに軽快なメロディとともに自動再生されるのは、大貫妙子作詞作曲の童謡「メトロポリタン美術館」の、この一節である。「NHKみんなのうた」ウェブサイトの情報によれば初回の放送月は 1984 年の 4 月から 5 月にかけ
サヴァイヴァル (越智博美)
――生き残ったことの意味とは?
経済学はサヴァイヴァルの物語を愛好するから サヴァイヴァルものをすぐれて同時代的な物語学として読む宇野常寛は、『ゼロ年代の想像力』のなかで、『新世紀エヴァンゲリオン』(TV 版)が社会的自己実現を疑い、それに頼らぬ承認を渇望する「引きこもり」に向かったことにその源流を見る。この「引きこもり」が、90 年代末からゼロ年代初期にかけて、自己愛に退却する「セカイ系」を産
戦 争 (遠藤不比人)
――敵は正しく見定められるのか?
「24 時間戦えますか?」 たとえば「自由競争」であるとか「競争原理」などという表現が肯定的な意味で飛び交うのが、私たちの社会の現状である。そういった社会において、「戦争」という言葉の意味内容が、いつのまにか、比喩的なレベルで「競い合う(競争)」といった新自由主義的な美徳と化しているのではないか?この疑問をまずは提出したい。
ここで、かつてある精力剤の CM
国 民 (大貫隆史)
――この言葉からこぼれ落ちるものは何か
「国民」とは? 「国民」という言葉を、私たちはどんな場面で使うだろうか? もしかすると、すぐには思い浮かばないかもしれない。もちろん、「国民が一丸となってこの難局を乗り切ろう」、といった言い回しを耳にすることはある。しかしそれは、ごく一部の限られた人々(政治家など)が使うのを、例えばテレビなどで(ひょっとすると、やや「しらけ」ながら)目にする、といった感じ
技 術 (河野真太郎)
――ナウシカ、フーコー、ハイデッガーの隘路
技術と自然 技術(technology)の対義語は何だろうか。まずは「自然」であろう。いきなり古代ギリシャ哲学の用語を参照するならば、テクネー(technē)とピュシス/フュシス(physis)の対立ということになる。だがここでは難しそうな哲学的議論には深入りせず、常識的に考えてもらえばいい。技術のもっとも広い意味は、現代的な科学技術や工業技術だけでは
コミュニケーション(大貫隆史・河野真太郎)
――カタカナ語に潜む罠
日本語のなかのカタカナ語 最初に、いわゆる「カタカナ語」をめぐる問題について、ごく簡単に言及しておいたほうがよいかもしれない。
私たちがカタカナを使うのは、どんな場合だろうか? 外国の人名(「ジョン・ブル」)、地名(「イーストエンド」)などの固有名を標記するとき、私たちはためらいなくカタカナを用いる。ただし、固有名詞ではない言葉をカタカナ語で表記するとき、何らかの「ひ