『コンパスローズ和英ライティング辞典』
まえがき
本書は以下のような方針で編集されています。
英文ライティングに役立つ、頻度の高い用例(フレーズ、例文、テンプレート)を集める。用例からキーワードとなる英単語を設定し、それに日本語を対応させて、辞典形式に編集する。キーワードは直訳の観点だけでなく、場合によっては用途や機能で連想される単語からも検索できるよう設定する。
訳出する文書の性質(レポート、論文、メールなど)を明確にターゲットにした訳語・語法・用例を積極的に掲載する。特にアカデミック・ライティングとビジネス・ライティングでは専門家にご参加いただき、その領域での実用性を高める。
テンプレートを参照して、文書の完成形で使い方を具体的に確認できるようにする。
タイトルにある「ライティング」では、筋道を立てた構成で書くことを想定しています。その筋道を示す「目的別索引」を設け、文書の構成からも検索できるように配慮しました。
さらに、英語・日本語のキーワードを巻末にまとめましたので、ライティング学習の一助になれば幸いです。
姉妹辞書である『コンパスローズ英和辞典』では発信用の情報も多く取り込んでいますが、 本書ではそれらも活用しています。
従来の和英辞典は限られたスペースで英訳し、しかも広い用途に役立てようとするため、 実際に英文を書く際に必要となるコロケーションや文型の情報にも限界がありました。そのため、英和辞典や英英辞典を引き直して単語の運用情報を確認するという作業も必要となりました。
それに対し、本書では着地点となる英語表現を具体的に見据えて編集することにより、「引き直し」の必要性を極力なくすことを試みています。
かつて日本人の英作文に和英辞典は欠かせないツールでしたが、その利用者は減少傾向にあります。さらに、インターネットの出現で英語を書くための情報が簡便かつ膨大に得られるようになり、AI による翻訳・校閲ツールも無料で提供され、ますますその在り方が問われています。
我々のささやかな試みがそのような時代の新たな一歩になれば幸いです。
最後に、ご尽力いただきました専門家の皆様にこの場を借りて深甚なる感謝を申し上げます。
2023年3月研究社辞書編集部
サンプル
・論文・レポート・ビジネス文書などの実用ライティングにそのまま使える豊富な例文と、 テンプレートを連動させた約1000項目を収録。より具体的・実践的な使い方を確認できます。
・文型やコロケーションなどライティングに必要な運用情報も充実させ、作文する際の 「英和辞典の引き直し」の煩わしさを解消しました。
・「発信のための目的別索引」では、文書の構成イメージや機能からも検索できます。
・ 日本語からも英語からも検索可能です。
・さらに本書を購入すると利用できるWeb版とのハイブリッドで約15000項目の検索ができます。(Web版 2023年夏頃 公開予定)
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