浅川 恵司 / 旅行研究家

今まで「日帰り旅行」から「宇宙旅行」までさまざまな旅をプロデュースしてきました。これか…

浅川 恵司 / 旅行研究家

今まで「日帰り旅行」から「宇宙旅行」までさまざまな旅をプロデュースしてきました。これからは、旅のあり方、楽しみ方を提案していきます。特別な惑星「地球」に生まれた幸せを楽しむために。 (旅行ベンチャー会社 元社長)

記事一覧

NO36.「あるくみるさがす」24年夏、涼を求めた旅の結論は?

 「暑いですねー。」という挨拶言葉はここ数年自分からはあまり言わなくなった。夏は暑いのが当たり前だからだ。当たり前のことは言うな、というのが本音である。  これ…

NO35.「あるくみる・かんがえる」もしも北海道が外国に奪われたら・・・

 6月下旬に札幌で現役時代に務めた企業の同期会があった。  懐かしい一夜を過ごし札幌で1泊したのち、旅仲間の同期一人と列車で釧路に移動。そこからレンタカーで根室…

NO34.「あるくみる・かんがえる」富士山は"オーバーツーリズム"と言うより"アンバランスツーリズム"

 いい天気だったので久しぶりに富士山ハイクに行った。  今回は一度行きたかった北口本宮富士浅間神社からスタートする江戸時代からの伝統の登山ルート、吉田口登山道、…

NO33.「あるくみるさがす」クアラで世界2番目に高い新ビルに出会った。(2024年5月上旬)

 東南アジアの主要な都市はほとんど廻ったがマレーシアのクアラルンプールだけはまだだった。    私の旅は「自らが心やすらぐ場所を探す旅」。  この街はほぼ想像して…

NO32.「あるくみる・かんがえる」城巡りでボランティアガイドさん初体験 (2024年4月)

 現在、全国で12のお城にしか天守が残っていない。  そのうち、姫路城、松本城、松江城、彦根城、犬山城5城の天守が国宝に指定されている。  私はこのうち彦根城と犬…

NO31.「あるくみる・かんがえる」幸福度NO1の国に旅行しませんか?

 世界で最も幸せなのはどこの国だろうか?     是非その国に行ってみたいものだ。私の旅は自分の心が安らぐ場所を探す旅でもあるから特にそう思う。  先日、国連、…

NO30.「あるくみるさがす」奄美大島は“美食の島”だった (2024年3月)

 古希を祝う年齢になり、足腰など筋力の衰えを感じ始め、体重も減ったせいか冬の寒さがより身にしみ、体力が少しずつ落ちてきたことを感じるようになった。      も…

NO29.「あるくみる・かんがえる」朝食ブッフェがなくなる日

 日本でも海外でも一定レベル以上のホテルの朝食はブッフェスタイルが多い。  目の前に並んだ沢山の料理を物色しつつ好きなものを好きなだけ食べれるので人気が高い。  …

NO28.「あるくみる・かんがえる」そうだ皇居に行こう

 皇居は不思議でミステリアスな存在である。  果たして以下の3つの疑問に即座に答えられる人はどのくらいいるだろうか? 1. 東京の中心にありながら行ったことがな…

NO.27「あるくみるさがす」2023年これまでのベストプレイスを明かす

「これまで行って最もよかった場所はどこですか?」とよく人に聞かれてきた。 2023年が終わるにあたりこれまでの時点の私のベストプレイスを海外と国内に分けて記し…

NO.26 「あるくみる・かんがえる」イスラエル行きを諦めてフィリピンを選んだ訳(2023年12月中旬)

 戦乱により行けなくなったイスラエルの旅行をフィリピンに切り替えた。行先はセブとマニラ。45年ぶりの訪問になった。  セブは日本から直行便が飛んでいる数少ない海外…

NO.25 「あるくみる・かんがえる」ユーラシア大陸は戦いの地?

 12月はイスラエルとエジプトに行く予定だった。  隣同士の2つの国は、旧約聖書の時代やピラミッドができた紀元前何千年の頃どころか、我々の祖先のホモサピエンスが出…

NO.24 「あるくみるさがす」晴れと雨では100倍の価値の差(2023年9月中旬)

 2年前、伊豆大島の三原山に登ったが、雨と霧で全く視界が遮られ何も見れなかった。  その時は再度の登山を心に誓って苦行を終えたが、今週それを実行する時がきた。 …

NO.23「あるくみるさがす」東京に近い私の涼しいスポットランキング

 今年は異常な暑さの夏だった。多くの人々は会うたびに「暑いですね」という挨拶を日本中で繰り返した。  私はこの言葉が何故かとても嫌いだ。「言わなくてもそんなこと…

NO.22 「あるくみる・かんがえる」ツーリストのゴミはツーリストが拾う

 数年前、鹿児島県与論島東海岸の有名な大金久海岸に行って、長い遠浅のビーチにいくつものペットボトルが打ち上げられていたのを見つけた。 取り上げてみると中国語…

NO.21 「あるくみる・かんがえる」千鳥ヶ淵戦没者墓苑より大きい英国大使館

 8月15日の終戦記念日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑に参拝に行った。  6月に硫黄島クルーズに参加し島に残されている1万人もの日本兵の遺骨に祈りをささげたこともあり、今年…

NO36.「あるくみるさがす」24年夏、涼を求めた旅の結論は?

NO36.「あるくみるさがす」24年夏、涼を求めた旅の結論は?

 「暑いですねー。」という挨拶言葉はここ数年自分からはあまり言わなくなった。夏は暑いのが当たり前だからだ。当たり前のことは言うな、というのが本音である。

 これからも毎年暑い夏が続くと思われるので、夏の涼を求める旅はますます重要なものになる。

 このブログは、自分の心が安らぐ地は地球上で一体どこかを探す記録のようなもので、それ以外の目的で公開しているものではない。

 以下の涼を求めたこの夏の

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NO35.「あるくみる・かんがえる」もしも北海道が外国に奪われたら・・・

NO35.「あるくみる・かんがえる」もしも北海道が外国に奪われたら・・・

 6月下旬に札幌で現役時代に務めた企業の同期会があった。
 懐かしい一夜を過ごし札幌で1泊したのち、旅仲間の同期一人と列車で釧路に移動。そこからレンタカーで根室、納沙布岬、知床半島など初めて東北海道を4泊5日で廻った。快晴が続き充実した周遊旅行を楽しめたが、いくつかの発見もあった。

 「行かないとわからないこと」、「行ってみて改めて考えること」に出会えるのが旅の魅力だ。
 この旅で感じたことをこ

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NO34.「あるくみる・かんがえる」富士山は"オーバーツーリズム"と言うより"アンバランスツーリズム"

NO34.「あるくみる・かんがえる」富士山は"オーバーツーリズム"と言うより"アンバランスツーリズム"

 いい天気だったので久しぶりに富士山ハイクに行った。

 今回は一度行きたかった北口本宮富士浅間神社からスタートする江戸時代からの伝統の登山ルート、吉田口登山道、ここを1号目から歩いた。富士山の4つの登山道のうち最も多くの人が登るルートでもあるが、ほとんどの人が5合目から登り始め、1合目から歩く人はとても少ない。

 私は、低山ハイカーなので高い山には行かない。富士山の裾野や見晴らしのいい所から景

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NO33.「あるくみるさがす」クアラで世界2番目に高い新ビルに出会った。(2024年5月上旬)

NO33.「あるくみるさがす」クアラで世界2番目に高い新ビルに出会った。(2024年5月上旬)

 東南アジアの主要な都市はほとんど廻ったがマレーシアのクアラルンプールだけはまだだった。
 
 私の旅は「自らが心やすらぐ場所を探す旅」。
 この街はほぼ想像していた通りのところだったが、わずか4泊程度で行った所の何がわかるのだろう。例えば東京に4泊してどれほど日本や東京のこと、その文化や日本人のことを理解できるかを考えてみると分かりやすい。 
 だから旅の前後に学ぶことがより重要になるのだが。

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NO32.「あるくみる・かんがえる」城巡りでボランティアガイドさん初体験 (2024年4月)

NO32.「あるくみる・かんがえる」城巡りでボランティアガイドさん初体験 (2024年4月)

 現在、全国で12のお城にしか天守が残っていない。

 そのうち、姫路城、松本城、松江城、彦根城、犬山城5城の天守が国宝に指定されている。

 私はこのうち彦根城と犬山城にまだ行ったことがなかったので、この4月、桜の満開に合わせ近辺の歴史上の名所も合わせ列車で回った。

 コースは1泊2日。安土まで行き1枚の切符で途中下車しながら戻ってくる。なかなか手頃なコースだったと自負している。

 彦根城は

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NO31.「あるくみる・かんがえる」幸福度NO1の国に旅行しませんか?

NO31.「あるくみる・かんがえる」幸福度NO1の国に旅行しませんか?

 世界で最も幸せなのはどこの国だろうか?
  
 是非その国に行ってみたいものだ。私の旅は自分の心が安らぐ場所を探す旅でもあるから特にそう思う。

 先日、国連、オックスフォード大学、米調査会社ギャラップ社などが共同でまとめた「世界幸福度ランキング」が発表された。この調査は2012年より毎年行われており、143か国・地域が対象となっている。
 次の6つのファクターについて、各国1000人にその満

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NO30.「あるくみるさがす」奄美大島は“美食の島”だった (2024年3月)

NO30.「あるくみるさがす」奄美大島は“美食の島”だった (2024年3月)

 古希を祝う年齢になり、足腰など筋力の衰えを感じ始め、体重も減ったせいか冬の寒さがより身にしみ、体力が少しずつ落ちてきたことを感じるようになった。    
 もう買いたいと思う物もあまりなく、きれいな女性を見てドキドキすることも機会も少なくなった。
 いろいろな欲望が少しずつ遠ざかりつつある今、決して衰えないものがひとつある。

 それは「食欲」

 食べる量はさすがにかなり減った。外食で食べきれ

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NO29.「あるくみる・かんがえる」朝食ブッフェがなくなる日

NO29.「あるくみる・かんがえる」朝食ブッフェがなくなる日

 日本でも海外でも一定レベル以上のホテルの朝食はブッフェスタイルが多い。
 目の前に並んだ沢山の料理を物色しつつ好きなものを好きなだけ食べれるので人気が高い。
 旅行は贅沢さや非日常体験を楽しめることが魅力で、それを代表するもののひとつと言える。
 ホテル側にとっては客寄せや差別化の効果がある。また料理人やサーブするスタッフの数も減らせるので効率面でもプラスがあると思われる。

 双方にとってメリ

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NO28.「あるくみる・かんがえる」そうだ皇居に行こう

NO28.「あるくみる・かんがえる」そうだ皇居に行こう

 皇居は不思議でミステリアスな存在である。
 果たして以下の3つの疑問に即座に答えられる人はどのくらいいるだろうか?

1. 東京の中心にありながら行ったことがない都民が何故多いのか?

2. 前身の江戸城の天守閣はなぜ今日まで再建されてこなかったのか?

3. 明治2年明治天皇が京都御所から江戸城(現皇居)に引越し日本の首都は東京になったが、この遷都の公式な決定や発表は今日まで全

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NO.27「あるくみるさがす」2023年これまでのベストプレイスを明かす

NO.27「あるくみるさがす」2023年これまでのベストプレイスを明かす

「これまで行って最もよかった場所はどこですか?」とよく人に聞かれてきた。

2023年が終わるにあたりこれまでの時点の私のベストプレイスを海外と国内に分けて記しておきたい。

  海外の添乗員もやっていた現役の頃は、お客様に「どこが一番お勧め?」と聞かれ、必ず「単純ですがハワイ」と答えていた。
 ハワイの匂い、風、気候、雰囲気が、好きな人にはたまらない。私もそのひとりで、今まで添乗、商

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NO.26 「あるくみる・かんがえる」イスラエル行きを諦めてフィリピンを選んだ訳(2023年12月中旬)

NO.26 「あるくみる・かんがえる」イスラエル行きを諦めてフィリピンを選んだ訳(2023年12月中旬)

 戦乱により行けなくなったイスラエルの旅行をフィリピンに切り替えた。行先はセブとマニラ。45年ぶりの訪問になった。

 セブは日本から直行便が飛んでいる数少ない海外オーシャンリゾートのひとつだ。私のカウントではそれらは12箇所*あるが、そのすべてを訪れて自分の心が最も安らぐ場所を探すことを目指しており、いつかセブに又行きたいと思っていた。

 マニラは世界でも有数の大都市圏のひとつ。経済成長と人口

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NO.25 「あるくみる・かんがえる」ユーラシア大陸は戦いの地?

NO.25 「あるくみる・かんがえる」ユーラシア大陸は戦いの地?

 12月はイスラエルとエジプトに行く予定だった。
 隣同士の2つの国は、旧約聖書の時代やピラミッドができた紀元前何千年の頃どころか、我々の祖先のホモサピエンスが出アフリカをした10万年前から語りつくせぬ関係があったことだろう。
 その悠久の歴史をこの目で見たく両方を訪れるツアーを探したがこれが不思議とどこにもなく、しょうがないので個人旅行を手配した。
 その国際航空券を発券する3日前の10月7日、

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NO.24 「あるくみるさがす」晴れと雨では100倍の価値の差(2023年9月中旬)

NO.24 「あるくみるさがす」晴れと雨では100倍の価値の差(2023年9月中旬)

 2年前、伊豆大島の三原山に登ったが、雨と霧で全く視界が遮られ何も見れなかった。
 その時は再度の登山を心に誓って苦行を終えたが、今週それを実行する時がきた。

 翌日の天気予報も晴れマークが付き、台風や低気圧の恐れもなく、他の用もない暇な平日で、体調も問題なし。すべての条件がグリーンライトだったので、私は三原山登山に再度行くことを前日に決めた。
 リタイヤしたシニアだからできる技だが、今回行って

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NO.23「あるくみるさがす」東京に近い私の涼しいスポットランキング

NO.23「あるくみるさがす」東京に近い私の涼しいスポットランキング

 今年は異常な暑さの夏だった。多くの人々は会うたびに「暑いですね」という挨拶を日本中で繰り返した。

 私はこの言葉が何故かとても嫌いだ。「言わなくてもそんなこと分かってますよ」と遂言い返したくなってしまうのだ。だからどんなに暑くても自分からは言わないようにしている。

 来年もきっと同じような気候が続くと心配されるので暑さ対策は必要だ。
 クーラーは体質が合わずあまり頼りたくないので、涼しいとこ

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NO.22 「あるくみる・かんがえる」ツーリストのゴミはツーリストが拾う

NO.22 「あるくみる・かんがえる」ツーリストのゴミはツーリストが拾う

 数年前、鹿児島県与論島東海岸の有名な大金久海岸に行って、長い遠浅のビーチにいくつものペットボトルが打ち上げられていたのを見つけた。

取り上げてみると中国語やハングルの文字が入ったものが多かった記憶があるが、そのままにはできないと思い、手に持てるだけ拾い、海岸脇のボートが置かれている場所に置いた記憶がある。
 美しいビーチにあまりにも似合わない異物としてほっておけず、その日与論島の観光協会

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NO.21 「あるくみる・かんがえる」千鳥ヶ淵戦没者墓苑より大きい英国大使館

NO.21 「あるくみる・かんがえる」千鳥ヶ淵戦没者墓苑より大きい英国大使館

 8月15日の終戦記念日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑に参拝に行った。
 6月に硫黄島クルーズに参加し島に残されている1万人もの日本兵の遺骨に祈りをささげたこともあり、今年は行こうと自然に決めていた。
 
 この墓苑には、第2次大戦により国外で死亡した日本人(軍人も民間人も)の遺骨のうち、身元不明や引き取り手がいない遺骨37万柱が現在安置されている。
 硫黄島から帰還した遺骨もここに収められている。

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