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NO31.「あるくみる・かんがえる」幸福度NO1の国に旅行しませんか?

 世界で最も幸せなのはどこの国だろうか?
  
 是非その国に行ってみたいものだ。私の旅は自分の心が安らぐ場所を探す旅でもあるから特にそう思う。
 
 先日、国連、オックスフォード大学、米調査会社ギャラップ社などが共同でまとめた「世界幸福度ランキング」が発表された。この調査は2012年より毎年行われており、143か国・地域が対象となっている。
 次の6つのファクターについて、各国1000人にその満足度(10段階)を尋ね国ごとの幸福度を測定、過去3年間の平均でランク付けしているものだ。
 
■  社会的支援
■  1人あたりGDP
■  健康寿命
■  社会的自由                                       
■  寛容さ                                     
■  認識されている腐敗

(注)個人的には、治安状況や安全性がないことが少し疑問。又幸福かどうかをストレートに尋ねる設問があってもよいのでは。
   
 さて、2024年3月発表のTOP20はこうだった。

1. フィンランド
2. デンマーク
3. アイスランド
4. スウェーデン
5. イスラエル
6. オランダ
7. ノルウェー
8. ルクセンブルク
9. スイス
10. オーストラリア
11. ニュージーランド
12. コスタリカ
13. クウェート
14. オーストリア
15. カナダ
16. ベルギー
17. アイルランド
18. チェコ共和国
19. リトアニア
20. 英国

報告書でも触れているランキングの主なポイントを紹介すると、

●     フィンランドが7年連続で首位をキープ。                          
●     北欧の国々が上位を占めている。                               
●     アメリカ(23位)とドイツ(24位)が今年TOP20から外れた。                   
●     コスタリカとクエートがTOP20に新規参入(要因分析は見つからなかったが、興味深い)          
●     イスラエルは昨年より戦時下に入ったが3年の平均値を出すと5位に入った。

 さて、このTOP20を見ていていくつかおもしろい点に気付いた。

 TOP20は偏りがある。

 アジアが1か国もない。オーストラリア以外はすべて北半球の国。比較的人口が少ない北の国が多い。G7でランク入りした国は英国のみ。
 
 最大の気づきは、TOP20の国々は観光地としては比較的地味なところが多いことだ。

 オーバーツーリズムが見られる世界的に有名な観光国は少ない。
 沢山のインバウンド観光客がこのような国に行かないのはちょっと意外な事実だ。
 「幸せな国を旅行してみたい」というニーズがもっとあってもいいように思うからだ。
 これからの旅行トレンドの変化の中で注目をしておきたい。
 
 私自身もフィンランドには行ったことがない。
 観光地としてではなく、充実した人生を過ごす場所としてどのように素晴らしいのか、ぜひ近いうちに訪れて実感をしてみたいと思う。そんなモチベーションを持つ人がこれから少しずつ増えていき、新しい旅のトレンドになるかもしれない。

 ちなみに、日本の順位は51位(昨年より4位後退)と残念な結果だった。
                              (了)

レポート原文(英語)はこちら
 https://worldhappiness.report/ed/2024/

 

トップ画像はヘルシンキ大聖堂

 
 


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