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1on1の真髄 ~メンバーの成長をサポートする面談方法~

こんにちは、かずあきです。

MGR、リーダーになった最初の壁の1つに1on1(面談)がよくあがります。今まではやってもらっていた側だけど、
いざ自分がメンバーにやるとなると何を話していいかわからない。

とはいえ仕事での1on1なので、足元の業務課題や設定している目標決め、
そのアクション確認などをするのが定番かとおもいます。

が、僕はそこに落とし穴があると考えています。

この1on1の真髄を理解しないままただ単純に業務の話だけをしていては、
最悪の場合メンバー離脱にも発展しかねないのです。

なので今回は1on1(面談)で何を話せばいいかわからない、
または失敗経験が多い方など、困っているMGR・リーダーさん向けに書いていきます。


■なにを話すのか

まず先に、今回伝えたい結論からいいます。
それは「1on1で仕事の進捗管理はするな!」です。

これは冒頭でも話した、特に新人のMGR・リーダーがやりがちではありますが、ベテランでも終始1on1で進捗管理だけをしている人も沢山います。

もう少し語弊がないように言うと、
1on1の貴重な時間を仕事の進捗管理だけに使うのはやめてほしい。
ということです。

これはあくまで僕の観点の話ですが、
1on1を何の目的でやるのかが根本ズレていると思っています。

つまり1on1には明確に目的があるということです。
ではその目的とはなんなのか?を次で解説していきます。

■1on1の目的

1on1はどんな目的でやるのか?

これにはもちろん時と場合によって目的は変わりますが、
ここでは定常的に月に一度相手と一対一で向き合う機会として話します。
※何かの事象に対して急遽スポットで組まれるような、話す内容が限定されるものは違います。

僕の中での1on1はズバリ、
メンバーの成長を促す為の動機付けとマインドセットをサポートする場
だと考えています。
成長=仕事で成果を出してステップアップしていくという意味です。

仕事で成果を出すには、本人の目の色が変わり、
やる気になって前のめりに仕事に取り組んでもらわねばなりません。

この仕事への動機づけとマインドセットが正しく出来ていない状態では、
いくら成果や成長の為に必要な事だと頭でわかっていても、
心まではついていけず動けないのが人間なのです。

1on1はその動機づけとマインドセットを構築する為のとても大事な機会であるということです。

ですので、冒頭でも書いた1on1の貴重な時間を仕事の進捗管理だけに使うのはやめてほしいのです。

仕事の進捗管理や足元の改善策を話す場は、
業務改善mtgとして別途その話だけをする場を作ってやればよいのです。
1on1はあくまでもその人個人に向き合ってあげてください。

では次に、
1on1でやるべき「動機づけ」と「マインドセット」について解説します。

■感情トリガーと動機づけ

読み進める前にこの順番を覚えておいてください。
感情トリガー → 動機づけ → マインドセット
この順番で構築されていきます。

では続きですが、
人には内的動機づけと外的動機づけというものがあります。

・内的動機づけ
興味、好奇心、自己実現の欲求など、個人の内部的な欲求や感情に基づいて、満足感や達成感を得る為に行動します。

・外的動機づけ
外部からの報酬や罰、社会的な承認など、個人の外部にある要因によって行動が促されることを指します。

これらの動機づけはどれも感情に紐づいているので、
この感情が揺さぶられるトリガー(きっかけ)を見つけて仕事への動機づけへと紐づけることで成長へのマインドセットが構築されていきます。

この動機づけの材料となる感情トリガーは人によって様々です。
基本的な感情のバリエーションは
「喜び、悲しみ、怒り、恐れ、愛情、驚き」の6つですが、
1on1においては成長サポートをする為の動機づけとマインドセットなので、
気持ちの上でも前向きに成長に邁進してもらう為にも
ここでは喜びの感情だけに絞っていきます。

喜びの感情パターンは
「嬉しい、楽しい、満足、幸せ、歓喜、興奮、感激、ワクワク」などです。

これらがどんなトリガー(きっかけ)によって引き出されるのかを見つけ出すにも、相手としっかり向きあい、理解するところから始めなければそうそう見つかりません。

こうしてしっかり感情トリガーを見つけ出し、
そこから今あるミッションへの動機づけを行います。

例えば、
挑戦が楽しくてワクワクする人には、
今あるミッションを成功させることでより大きい挑戦ができる!
という頑張る動機づけをします。

好きなアイドルの推し活に幸せを感じる人には、
成果を出すことで収入を上げて推し活にさらにのめり込める!
という頑張る動機づけをします。

ここまで読んでくれている方はわかると思いますが、
改めて対人マネジメントというのはメンバー全員に同じ対話方法や内容でやっても効く人と効かない人がいるのは明白です。

ですが、1on1をマネジメントのいちタスクと思って対応しているMGR・リーダーは一辺倒の対話しかできていないことが多いです。

それもすべては1on1の時間を相手の中身との向き合い方をせず、
仕事の進捗管理など業務だけにフォーカスした話ばかりやってしまっているからだと思います。

これは非常にもったいないです。
「業務改善MTG」と「1on1」は明確に分けてやるべきだと僕は考えます。
くどいですが、業務だけにフォーカスした話は別途時間を設けてください。

■まとめ

組織は「人」で成り立っています。
その幹となる人を知る事を無視してはいけません。

その為に1on1(面談)は大事な機会であり
一番重要といっても過言ではありません。

ちなみに本来そういった動機づけとマインドセットが別の形でなされているならここまでしっかり1on1という形を取らなくてもいいとも思っています。

1on1はあくまで手段であり、目的は相手の成果だしと成長のサポートです。
それが別の形で出来ているのならそれでいいのですが、
人の感情は決められた仕組みなどで簡単に動けるものでもありません。

なので1on1という手段を用いて仲間を知り、
一緒にワンチームで頑張れる組織づくりに是非励んでほしいと思います。

長々読んでくださり貴重な時間をありがとうございました。
ではまた。


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