Serina Kashimoto

Footballer 藤枝順心高校 / Butler University / MSV…

Serina Kashimoto

Footballer 藤枝順心高校 / Butler University / MSV Duisburg / マイナビベガルタ仙台L. 🐾 スフィーダ世田谷FC #20 🐶🌙

マガジン

  • くそがき日記 -ACL保存でいってみた-

    オペじゃなくて、保存でいくにはどういう道があるのか。 前十字断裂の当事者になったのでやってみた。 *この道のプロどころか、ビギナー断裂者ですので、こういうこと考えてやなーってくらいに読んでいただければ🐶

  • スフィーダ世田谷FC

    スフィーダのあれこれ🐶

  • Journey of Space Dawg

    昔から宇宙人やと言われてきましたが、思ったより感情とか人のことを知らなくて、やっぱ人じゃなくて犬だったんだなと。 ボールが大好きなのでサッカー得意です🐶⚽️

記事一覧

力の加減

まだベガルタにいた頃、先輩のひとさんとくそがきの師匠とで、トレーニング終わりにそのままお昼に行くことになった。 そこでの会話もサッカーや認知に関係するものばかり…

2

道を切り拓く

つい先日のこと、トレーナーとして生計を立てている友人二人と身体を動かしていた。 ぼくは身体感覚の鋭さとその言語化が得意なので、それをキーとしながら、二人があーだ…

Serina Kashimoto
2週間前
9

評価という思考の罠

おすすめにでてきた、こちらの記事。 なにも女子サッカーに限った話ではないのだなという雑感と、ぼくも似たような経験があるので、ぼく視点でも書いてみる。 一番に心に…

Serina Kashimoto
2週間前
6

スフィーダ

歴史は繰り返す。 人が変わってもその事実は変わらないおもしろさと、その中でも人は変化しているおもしろさと。 いまのぼくが客観的にみることができるのは、文字通り一…

Serina Kashimoto
2週間前
9

存在証明

今年のぼくも忙しい。 忙しいとはいっても、自分で勝手にそうしているだけなのだけれども。 目下の目標は「前十字が切れたままでもプレーできることを証明すること」であ…

Serina Kashimoto
4週間前
14

やる前から無理だと決めつける思考はどこからくるのだろう

「そんなの絶対無理だよ」 スタジアムへと向かう車内。 昔、友人と交わした会話がふと頭をよぎる。 地域に根ざすクラブ活動の大切さを伝えたいと意気込んでいた流れでの…

Serina Kashimoto
1か月前
21

くそがきフットボーラー

3人揃っていまの自身 この方は「自分」を選び取ったんだな。 この場合の「自分」とは、自身の中に存在する人格の一つで、哲学的な思考など、とにかく頭を使いたがる傾向…

Serina Kashimoto
1か月前
12

フットボーラーの思考

身体と思考(脳)、そして感情と理性の関係性 前十字のリハビリで、ある種の限界突破をしたのだろう。 相も変わらずもマイナーエラーに悩まされつつも、自分で対処できる…

Serina Kashimoto
2か月前
4

原点: 最強の初心者

「敵は己の中にあり」 当時まだ17歳。 いまよりもっと蒼く、だけども、もっと広いフィールドで生きていたときに口にした言葉。 その存在を敵として定義してしまったか…

Serina Kashimoto
2か月前
8

よわくて、つよい

これまでの人生ではいつも、姿のみえない、真っ黒ででっかい「なにか」と戦い続けてきた。 その度に、なんで?なんで?と、アホみたいに同じことを幾度となく問い続け、よ…

Serina Kashimoto
3か月前
5

「何者」 - ピッチという社会を彷徨い歩いて

「何者かになろうとしている」 「何者かになろうとしてなれなかった」 よく聞く例えやけど、一体誰になろうとしとるんやろ。 何者かになるというか、自分でしかなくね? …

Serina Kashimoto
3か月前
16

ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(3)ー受傷は新たな可能性への挑戦権ー

オペの判断に関して、coperとnon-coperという考えがあり、coperとはACL再建手術を行わなくても動きに対応できる人といったところか。 coperは持って生まれたギフトのよう…

Serina Kashimoto
4か月前
16

ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(2)ー身体と道具のチューニングー

昨年9月13日に左膝前十字靭帯を完全断裂。そこからちょうど3ヶ月後、12月13日にチームトレーニングの全メニューに復帰。受傷から復帰までの3ヶ月間を振り返る。今…

Serina Kashimoto
5か月前
14

ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(1)ーオペをしない選択ー

昨年9月13日に左膝前十字靭帯を完全断裂。そこからちょうど3ヶ月後、12月13日にチームトレーニングの全メニューに復帰。受傷から復帰までの3ヶ月間を振り返る。(…

Serina Kashimoto
5か月前
15

サッカーにおける視点、視野、視座

友人とのプライベートでのやり取りで、視点、視野、視座の話になり、整理すればサッカーでの理解にも繋がりそうなので考えてみる。 パッと考えつく、自分なりの解釈でしか…

Serina Kashimoto
5か月前
5

サッカーというゲームの攻略法

ぼくはサッカーが好きなのか。 少なくとも好きな人に感じたような、理由もなくただ好きのような感情とは違う。 たぶん好きってたくさんあるし、とても複雑だから自分では…

Serina Kashimoto
5か月前
9
力の加減

力の加減

まだベガルタにいた頃、先輩のひとさんとくそがきの師匠とで、トレーニング終わりにそのままお昼に行くことになった。

そこでの会話もサッカーや認知に関係するものばかりで、そのときの一連をいまでもよく思い出す。

正確なキューイングの言葉までは覚えていないが、「割り箸の箸袋で机を撫でてみて」のようなことを言われ、それぞれでやってみる。

優しく、柔らかに箸袋を動かすひとさんとは対照的に、箸袋が半分から折

もっとみる
道を切り拓く

道を切り拓く

つい先日のこと、トレーナーとして生計を立てている友人二人と身体を動かしていた。

ぼくは身体感覚の鋭さとその言語化が得意なので、それをキーとしながら、二人があーだこーだと擦り合わせながら次のアプローチを考えてくれる贅沢な時間。

彼らが普段一緒にやっている人とはまた違うタイプなこともあり、この日を堺にまた大きなアップデートができたのだが、それにしても気になることが一つ。

セッションの間、トレーニ

もっとみる
評価という思考の罠

評価という思考の罠

おすすめにでてきた、こちらの記事。

なにも女子サッカーに限った話ではないのだなという雑感と、ぼくも似たような経験があるので、ぼく視点でも書いてみる。

一番に心に浮かんだのは、中学生の頃に経験したナショトレ選考でのこと。

ぼくは世代別代表や、ブンデスリーグでの契約など、履歴書だけをみると煌びやかなものを歩んではいるが、中学までは本当に無名な選手だった。

中学一年生のとき。

最後のチャンスと

もっとみる
スフィーダ

スフィーダ

歴史は繰り返す。

人が変わってもその事実は変わらないおもしろさと、その中でも人は変化しているおもしろさと。

いまのぼくが客観的にみることができるのは、文字通り一歩引いたところにいるからと、ぼくも同じ渦の中に身を置き続けた経験があるから。

サッカーのシーズンは長いかもしれないけど、一つ一つを構成する周期は短い。

よくもわるくも、「いま」に目を向けるには絶好の環境である。

「いま」を充実させ

もっとみる
存在証明

存在証明

今年のぼくも忙しい。

忙しいとはいっても、自分で勝手にそうしているだけなのだけれども。

目下の目標は「前十字が切れたままでもプレーできることを証明すること」である。

エビデンスを持ってこいと言われてもなかなか難しい案件ではあるものの、そうも言ってられないので、今回もまた噛み砕いていく。

復帰の鍵1:数字と質での担保エビデンスと言われてまずパッと思い浮かぶのが数字での証明。

前十字靭帯再建

もっとみる
やる前から無理だと決めつける思考はどこからくるのだろう

やる前から無理だと決めつける思考はどこからくるのだろう

「そんなの絶対無理だよ」

スタジアムへと向かう車内。

昔、友人と交わした会話がふと頭をよぎる。

地域に根ざすクラブ活動の大切さを伝えたいと意気込んでいた流れでの言葉だったと思う。

あれから数年が経ち、今日の光景をスタンドから見渡しながら、一部くらいなら覆えされたと言ってもいいのではないかと感じた。

そんなことを考えながら、こういった言葉をかけられること自体はなにも特別なことではないなと、

もっとみる
くそがきフットボーラー

くそがきフットボーラー

3人揃っていまの自身

この方は「自分」を選び取ったんだな。

この場合の「自分」とは、自身の中に存在する人格の一つで、哲学的な思考など、とにかく頭を使いたがる傾向がある。

そんな「自分」センサーに引っかかったことで興味を抱き、実際の言葉を拾いながらふと感じた。

自分を変えねばまずいと慌てて行動し続け、最後には人格が3つも存在するというオチに辿り着いたタイプなので、こうして自身を高い解像度で表

もっとみる
フットボーラーの思考

フットボーラーの思考

身体と思考(脳)、そして感情と理性の関係性

前十字のリハビリで、ある種の限界突破をしたのだろう。

相も変わらずもマイナーエラーに悩まされつつも、自分で対処できることが確実に増えた。

最近気付いた身体の歪み方の種類の一つとして「捩れ」がある。

イメージとしては各関節が柱時計のゼンマイというか。

それぞれが正常時よりも回りすぎていることで、その周辺の筋肉が引っ張られ位置が変わっていたり。

もっとみる
原点: 最強の初心者

原点: 最強の初心者

「敵は己の中にあり」

当時まだ17歳。

いまよりもっと蒼く、だけども、もっと広いフィールドで生きていたときに口にした言葉。

その存在を敵として定義してしまったからだろう。

とてつもなく巨大で、飲み込まれそうに真っ黒いなにかとして現れるようになった。

なにかを掴み、突破口が開けそうになる度に現れるそいつがようやく、他の誰でもない自分自身だったことに気づいたのがつい最近。

自己中、ワガママ

もっとみる
よわくて、つよい

よわくて、つよい

これまでの人生ではいつも、姿のみえない、真っ黒ででっかい「なにか」と戦い続けてきた。

その度に、なんで?なんで?と、アホみたいに同じことを幾度となく問い続け、ようやくそのなにかが「自分自身」だったことに気付いた。

「どうせプロにはなれない」

「チームを乱してしまっていないか、一人で暴走してないか」

体裁を保つためにも必死こいて余裕ぶってきたが、実はそのうちでは常に「わからない自分自身」への

もっとみる
「何者」 - ピッチという社会を彷徨い歩いて

「何者」 - ピッチという社会を彷徨い歩いて

「何者かになろうとしている」
「何者かになろうとしてなれなかった」

よく聞く例えやけど、一体誰になろうとしとるんやろ。
何者かになるというか、自分でしかなくね?

でもあれ、自分って誰なんやろ。
樫本芹菜って誰。

- - - - - - - - - -

1年の終わりに振り返り記事を書くのがお決まり。

アスリートとしての生活が板についてか、よくもわるくもを持ち越すことなく、新チームで気持ち

もっとみる
ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(3)ー受傷は新たな可能性への挑戦権ー

ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(3)ー受傷は新たな可能性への挑戦権ー

オペの判断に関して、coperとnon-coperという考えがあり、coperとはACL再建手術を行わなくても動きに対応できる人といったところか。

coperは持って生まれたギフトのような認識だったが、個人的な経験を経て、受傷によるトラウマ的経験の有無も大きく関係するように思う。

私も強烈な痛みを感じていたらサクッとオペをして安心できる道をとっていたかもしれない。

オペが関係する工程すべてを

もっとみる
ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(2)ー身体と道具のチューニングー

ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(2)ー身体と道具のチューニングー

昨年9月13日に左膝前十字靭帯を完全断裂。そこからちょうど3ヶ月後、12月13日にチームトレーニングの全メニューに復帰。受傷から復帰までの3ヶ月間を振り返る。今回は身体と道具のチューニングにフォーカスしたリハビリ期間について。

リハビリ初期と膝の位置感覚受傷から2回目の診察。

階段の上り下りができるようになったらジョギングをしていいと言われたので、リハビリ計画を考え始める。

ドクターに言われ

もっとみる
ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(1)ーオペをしない選択ー

ACL完全断裂から復帰までの3ヶ月(1)ーオペをしない選択ー

昨年9月13日に左膝前十字靭帯を完全断裂。そこからちょうど3ヶ月後、12月13日にチームトレーニングの全メニューに復帰。受傷から復帰までの3ヶ月間を振り返る。(記事内で触れるもののすべてのリンクは記事最後にまとめて貼っておきます。)

オペするか、しないか9月13日、チームトレーニング中、ノンコンタクトプレーでの受傷。

痛みは一切なかったものの、その日はその場でトレーニングから離脱。

歩行もス

もっとみる
サッカーにおける視点、視野、視座

サッカーにおける視点、視野、視座

友人とのプライベートでのやり取りで、視点、視野、視座の話になり、整理すればサッカーでの理解にも繋がりそうなので考えてみる。

パッと考えつく、自分なりの解釈でしかないので、それぞれでいろいろ議論しながら深堀りしていきたいところ。

まず視点とは物事のどの部分を見るかであり、全く同じ現象を見ていたとしても人それぞれによって異なる。

その人が育ってきた背景や、現時点での立ち位置などでも異なってくるの

もっとみる
サッカーというゲームの攻略法

サッカーというゲームの攻略法

ぼくはサッカーが好きなのか。

少なくとも好きな人に感じたような、理由もなくただ好きのような感情とは違う。

たぶん好きってたくさんあるし、とても複雑だから自分ではわからない。

だから、一旦他の人に置き換えて考えてみることにした。

ぼくの見た目は母、中身は父そっくり。

父は「自分のこどもだろうと、サッカーに足して舐めた態度をとるやつは許さん」と、それくらいにサッカーが大好きな人。

基礎技術

もっとみる