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土曜日更新。エンタメの紹介感想と日記的なもの。
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#エッセイ

雨は世界を狭くする。

雨は世界を狭くする。

1週間前は、頭皮溶けるような暑さの中でオリンピックに狂喜乱舞していたのに、今日の東京は羽織りものが欲しくなる肌寒さで「帰省はやめろ」と呼びかけられている。

夏休みは海辺のホテルに泊まって宿泊客専用のビーチで泳いでやるぜと息巻いていたのだが、寒いし雨だし感染者すごいしでやめた。

都知事と気候の急変化に全くついていけてない。

なんにもやることがない夏休みだ。

雨を見ながらこのnoteを書いてい

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口に出さなかったからってなくなる訳じゃない。

口に出さなかったからってなくなる訳じゃない。

ネガティブなことは口に出すべきではない。周りを嫌な気分にさせるからである。

ぼくも基本的には同意する。

でも思ったのに口に出せなかったネガティブな感情は、澱のように心のどこかに残っているし、溜まってくると結局体からネガティブが匂い立ってしまう。

その場で口に出すか出さないかは別として、湧き上がってしまった感情はどこかで発散しないと心の中で腐って、余計に被害を拡大してしまうのだ。

たぶん自分

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怠惰

怠惰

人間誰しもよくない気質を持っているものだとして、自分の場合そのよくない気質は間違いなく「怠惰」である。

何かをやりたいと思う気持ちが、行動の面倒くささを上回ることがほとんどない。

怠惰は厄介な悪徳だ。

七つの大罪にも数えられているけど、他の大罪と毛色が違くないか?と思う。

ハガレンで身に付けた知識によれば、七つの大罪は以下の7つ。

「傲慢」「強欲」「嫉妬」「憤怒」「色欲」「暴食」で、「怠

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日の出の前に家を出る。

日の出の前に家を出る。

今日は事情があって朝の4時半に家を出た。

経験のある方はご存知だろうが、日の出前に家を出ることは結構心にくる。

なんというか「人間ってこんな時間から活動していいんだっけ」と思ってしまう。

完全に偏見だが、4時台の電車に乗っている人に髪質のいい人はいない。
全員疲れ果ててる。

基本的には大変辛い、日の出前の出発だが、好きなこともある。

それは一日が始まるところを見られることだ。

電車の座

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漫画だったら何巻くらい?

漫画だったら何巻くらい?

「今の私って漫画だったら何巻くらいだと思う?」

劇団・ロロの「いつ高」シリーズのどれかで出てきたセリフだったと思う。
完全に記憶頼りに書いているので細かい表現は違っているかもしれない。

今の自分は漫画だったら何巻くらいなんだろう。

大学生活までを描いて10巻で円満完結した漫画の、もう本編に描かれない日々を生きているような気もする。
サラリーマン漫画1話の1ページ目、モノローグと共に「平凡な日

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春がきてたから「春がきた」と書く。

春がきてたから「春がきた」と書く。

「好きな季節は?」という質問に「季節の変わり目」と答えていたのは、確か久保帯人だったと思う。

あまりにもBLEACHっぽい受け答えにちょっと笑ってしまったのだが、これを読んで以来、自分の中に「季節の変わり目」は嬉しいものとしてインプットされることになった。

今日の東京は明らかに「季節の変わり目」だった。

季節の変わり目の中でも最も気持ちのいい冬から春への変わり目である。

昼間の日の光が青っ

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社会人4年目の読書宣言はキツイけど

社会人4年目の読書宣言はキツイけど

年始、今年は本を読もうと思った。

思えば自分が一番本を読んでいたのは中高生の時だったと思う。
ちょっと広げて大学生の時まではちゃんと本を読んでいた。

社会人になってからはからきしである。

数ヶ月に一度、思い出したように本を読んで、1冊読み終えたらまたしばらく間が空いた。

自分がいるコミュニティーが偏っているのだろうが、映画やドラマ、漫画については「あれ観てないのはヤバイ」という雰囲気を感じ

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“喜怒哀楽”の“喜”を得る方法

“喜怒哀楽”の“喜”を得る方法

社会人生活ってまじで“喜”がねえよなあ!と折に触れて思ってきた。

“喜怒哀楽”の“喜”である。

“怒”と“哀”はめちゃくちゃある。
理不尽な業務にムカつき倒していることなんてよくあるし、逆に自分のできなさに悲しくなるのもほぼ毎日のことだ。

ポイントは“楽”もそこそこあるということである。
飲み会に行って気の合う人たちと話していれば楽しいし、好きな芸人のラジオを聞いている時も楽しいし、自分の担

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心が風邪をひいた時にできること

心が風邪をひいた時にできること

ここ数日あまり心の調子がよくない。

何をしていてもネガティブな方向へ思考が進んで行って、「おれはダメだ」という生産性ゼロの結論にスピード着地してしまう。

こういう状態になることはたまにあって、学生の時はそのたび真正面から悩んでいた。

でも今はもう少し客観的に自分を見られる。

「あーあ、またこの状態来ちゃったかあ」みたいな。

だいたい「おれはダメだ」状態に入ってしまうのは、一つの大きな問題

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note始めたら紙のノートに書く量が増えた

note始めたら紙のノートに書く量が増えた

友人ふたりとnoteをはじめ、毎週1本記事を書くようになって2ヶ月ちょっと。10本の記事を書いた。

毎週1本の記事更新だが、はっきり言ってめちゃくちゃ苦労している。
毎日note更新してる人ほんとすごい。

もともと自分の気持ちを言葉にすることは好きだったし、学生時代から紙のノートに感想文や自分の考えをよく書きつけてきた。

だから週1のnoteの更新にこんなに苦しむのは意外だった。

さらに意

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「あちこちオードリー」:本音を話すということ

「あちこちオードリー」:本音を話すということ

「あちこちオードリー」がおもしろい。

同番組はテレ東系で毎週火曜25:30〜放送しているトークバラエティだ。
放送していない地域の方はTVerから見られます。

リアルタイムでは見られないのだが、翌日朝の通勤電車の中TVerで1回、家に帰って録画で1回、計2回は見ることが習慣になっている。

同じ番組を2回見ることが習慣になっているのはこの番組だけだ。

何がそんなに面白くてここまで熱心に見てい

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「ハイキュー!!」:新時代のスポーツ漫画

「ハイキュー!!」:新時代のスポーツ漫画

週刊少年ジャンプ連載のバレーボール漫画、「ハイキュー!!」が次週完結する。
約8年にわたって毎週自分を楽しませてくれたこの作品はどんな作品だったのか、自分なりにまとめたい。

自分と「ハイキュー!!」ぼくは「ハイキュー!!」のそんなにいい読者ではなかったと思う。

ジャンプを15年くらい読み続けているので、そこに載っているおもしろい1作品として毎週読み続けてきた。

ライバル高校を含め敵味方全ての

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銭湯で知らない人とお湯につかること

銭湯で知らない人とお湯につかること

銭湯に行きたい。

コロナ禍で銭湯に行かなくなって3ヶ月以上経っている。
今週あたりは行けるのかなと思っていたら、にわかに感染者数が増えて、気軽に行ける感じではなくなってしまった。

3年前に東京に来てからよく銭湯に行くようになった。
舞台をすぐ見に行けることと、たくさん銭湯があることが今のところ東京の好きなところだ。

銭湯に行く日はだいたい3つに分類される。

①とにかくでかいお風呂に入りたい

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26歳、気がついたら高校の友達がみんな資産運用を始めていた。

26歳、気がついたら高校の友達がみんな資産運用を始めていた。

資産運用に関する有益な情報は一つもありません。
資産運用のタグつけてすみません。

緊急事態宣言中は特にやることもなく、ZOOMやらLINEやらでリモート飲み会をよくしていた。

ある日のリモート飲み会のメンバーは高校の部活の同級生二人だった。
高校時代、多くの時間を注いだ部活で一緒に活動していたので、必然仲も良くなり卒業後も定期的に会っている友人たちだ。

現在、僕はエンタメ系の会社でサラリーマ

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