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エイリアン・ロムルスの素晴らしさと物足りなさ〜映画感想
エイリアン・ロムルスを見た。
端的にいって、映像も展開もガジェットも何もかも素晴らしかった。何よりも、先人たちの作品群へのリスペクトがあり、随所にオマージュが仕込まれていて、古参エイリアンファンとして、申し分のないクオリティだった。
このあたりの論評については、ファンがいろいろと絶賛しているのは、映画批評サイトを見ればよく分かると思う。
ええ、同作はエイリアンとして素晴らしい作品に仕上がって
〜物語が作れない貴方へ〜理解するとお話創りが変わる、知られざるシナリオ作成の要点
お世話になっております、かのえのです。
僕は、その昔プランナー兼脚本家見習いとして松竹の映画企画の選別と精査に1年ほど携わった経験があります。
企画の精査というのは、大きく2つあって、1つはプロデュースサイドからの目線として、制作コスト×売れるかどうかの話(時代性とかオリジナリティとかいろいろあるんですが割愛)、もう一つは作り手目線から、その作品自体が面白いかどうか、という話です。
で、今回
葬送のフリーレンが欧米で一定の人気を得たのは○○観のせいだって話
ちょっと古い話なのですが、葬送のフリーレンは欧米で人気がありました。
2023年において、スパイファミリーとか鬼滅とか、呪術廻戦、進撃を抑えて人気で一位だったって話がありましたよね。
で、それがなんでかって話なんですけど、一つ気づいたことがあったので、書き記したいと思います。
葬送のフリーレンはなぜ欧米で人気を得たか?フリーレンは何故欧米で一定の人気を得たのか?
中世から近代までのヨーロッ
セクシー田中さん調査報告書へのネガな反応は明らかにTVメディアの衰退を表すものだってこと
日本テレビから、セクシー田中さん関連の一連の事件についての経緯を示した報告書が発表されました。
一連のボタンの掛け違い、一部の関係者の情報コントロール、一部の関係者の意識の違い等が、見事なまでに浮き彫りになり、痛ましい限りです。
そしてクリエイター、漫画家、一般人も含めて多くの方々が、当時の関係者の有り様についてお気持ちを述べるに至っています。
クリエイティブについてのやりとりとか、テクニカ
「哀れなるものたち」は、時代とヒトに敏感でいたいなら今見るべき作品
「哀れなるものたち(原題:Poor Things)」が公開されたので、時間を作って見てきたのだけれど、とても良かったので推します。
というか同じ時代に生きている人で、時代と人に敏感でいたいなら、これは絶対に見たほうがいいと思える作品です。
作品概要作品概要としては、2023年のイギリス・アイルランド・アメリカ合作のシュールSFロマンティック・コメディ。監督はヨルゴス・ランティモス、出演はエマ
東京リベンジャーズの東京卍會はヤンキー史にどの程度即していたのか振り返る
数年前に終了した東京リベンジャーズですが、あの作品は前時代的なヤンキー文化をリバイバルさせたという点において、密かに影響力の強かった作品だったと思っています。
あの作品が出たことで、世間ではそこそこ高齢な層しかみかけなくなっていたヤンキー&暴走族文化が若年層にまで再度カルチャーとして波及していたのは、良し悪しを抜きにすれば興味深い現象でした。
なんとなく気になっていたことで、気になるのが、では
「君たちはどう生きるか」は聖書と言ったジブリのヤバさと、そこから考えたい大切なこと
君たちがどう生きるかがアカデミー賞を受賞しました。
とても喜ばしいことですね。
で、受賞に際してプロデューサーの鈴木敏夫さんが「君たちはどう生きるかという作品には、聖書的側面があるから、欧米のほうが受けると思っていた」みたいな事を言っていました。
フツーに聞くと「そういうものか」と聞き逃してしまいますが、これってよく考えると、かなりヤバい事を言っているのです。
今回は、鈴木敏夫Pの発言のヤ